Terra Classic(LUNC)

Terra Classic:USTCの段階的なリペグに向けてマーケットモジュールを再有効化

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この記事は、Terra ClassicコミュニティメンバーであるDfunk氏が2023年11月20日に公開した提案『Safely re-enable the market module and incrementally re-peg USTC to $1』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • USTCのディペグが起きた際に無効となった「マーケットモジュール」の再有効化
  • USTCのリペグ、チェーンにユーティリティを呼び戻す可能性がある
  • スワップのスプレッド手数料を通じて収益を得られる

提案概要

以下の変更を行い、マーケットモジュールを安全に再有効化します。

  • スプレッド手数料を98%に設定し、USTCを実質的に "2セント" に固定(スプレッド手数料を97%、96%と段階的に引き下げることで、USTCを3セント、4セントと段階的に固定する)
  • スプレッド手数料をオラクルプールに送らず、100% Burn(スプレッド手数料の一部をオラクルプールに分割するオプションあり)
  • 仮想流動性ベースプールのサイズを制限し、Burn率がベースプール流動性の回収率を上回るように回収率を引き上げる
  • LUNCとUSTCの最大供給量にハードキャップを設定する

マーケットモジュールの現状

2022年5月にLUNCの取り付け騒ぎとUSTCの ディペグ が起こった際、以下の3つが無効となりました。

それ以来、ステーキングとIBCは再有効化されましたが、マーケットモジュールは現在も無効のままとなっています。

マーケットモジュールの再有効化には、以下のようなメリット(報酬)とデメリット(リスク)が伴います。

メリット(報酬)

  • USTCを1ドルに リペグ し、チェーンにユーティリティを呼び戻す可能性がある
  • 「LUNC <> USTC」スワップのスプレッド手数料を通じて収益を得ることができ、バリデータ とデリゲートにオラクル報酬を通じて分配される

デメリット(リスク)

LUNCとUSTCの不要なミント(鋳造)が発生する可能性があります。

報酬を最大化し、リスクを最小化するために、以下の変更を加えることでマーケットモジュールを安全に再有効化することを提案します。

マーケットモジュールを安全に再有効化

スプレッド手数料を98%に設定

スプレッド手数料を98%に設定すると、USTCは事実上2セントにリペグされます。

このシナリオでは、USTCが1ドルスワップされるごとにLUNCが1ドル分ミントされますが、ユーザーのウォレットにミントされるのは2セント(2%)分のLUNCだけです。

残りの98セント(98%)はオラクルプールにミントされます(ミントされる代わりにBurnすることを提案)。

スプレッド手数料を97%、96%と減らしていくことで、USTCを段階的に3セント、4セントとリペグすることが可能となります。

スプレッド手数料をオラクルプールに送る代わりにBurn

オラクルプールで98%のLUNCをミントすることは「LUNC Burn」に取り組むコミュニティの努力を無駄にするものです。

そこで、スプレッド手数料をオラクルプールでミントする代わりに、スプレッド手数料をBurnモジュールに流用することを提案し、それによって上記で強調したリスクの98%を軽減させます。

スプレッド手数料をBurnとオラクルプールの間で分割し、将来的に一部のスプレッド手数料をオラクルプールに流入させることができるように、パラメータ化してガバナンスで制御することもできます。

仮想流動性プールのサイズを制限(Burn率がミント率を上回る値まで補充率を高める)

上記の提案内容でリスクの98%は軽減されたものの、依然として2%の "ミントリスク" が存在します。

このリスクは、仮想流動性プールの基本サイズを制限し、Burn率が補充率を上回るところまで補充率を上げることによって、さらに軽減することができます。

現在、基本プールサイズは「100M SDR」で、回復期間は18ブロックです。

これは、たとえ 2% のリスクがあっても仮想流動性プール内に保持するのに十分な流動性です。

そこで、基本プールサイズを「500~1000 SDR」程度に縮小し、回復期間を14,400ブロックに増やすことを提案します。

こうすることで、リスクはさらに最小化され、ミントよりもBurnの方が確実に大きくなるはずです。

基本プールサイズと回収期間の推奨値は変更される可能性があるため、最終的な推奨値を決定する前にUSTCテストネットで調整を行う必要があります。

LUNCとUSTCの最大供給量にハードキャップを設定する

マイナス面をさらに保護するために、LUNCとUSTCの最大供給量にハードキャップを設定することをさらに提案します。

このハードキャップは、段階的なBurnや将来の段階的なリペグによって段階的に調整できます。

必要となるタスク

この提案を実行するためには以下の作業が必要となります。

  • USTCテストネットを設定し、基本プールサイズと回収率の最適値をテストする(RPCとLCDによるベーステストネットはすでに設定済み)
  • スプレッド手数料をオラクルプールに送る代わりに、その一部をBurnするモジュールの開発(当初は100% Burnに設定されている)

コミュニティの意向を測るため、シグナリング提案をガバナンス投票にかけて取り組みを進めていく予定です。

共同署名:dfunk、fragwuerdig

『Safely re-enable the market module and incrementally re-peg USTC to $1』の原文はこちら

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