※この記事は、Alex Forshaw氏が2022年10月14日公開した記事『Alex / Ed / Max Proposal: “#USTN” Final version summary(アレックス・エド・マックス提案:#USTN最終版まとめ)』の内容を日本語訳した記事となります。
【補足】
Alex:Alex Forshaw氏(@4lex_4sh4w)
Ed:Edward Kim氏(@edk208)
Max:Maximilian Bryan氏(@maxbrytr)
概要
当初のホワイトペーパー から数回の大きな変更をかけた私たちの最終提案の概要は以下の通りです。
- 1500億LUNCを直ちに燃やし、500億LUNCを再ミント(鋳造)してオラクル報酬コントラクトへ補填される(正味1,000億の燃焼)
- 推定350億LUNCは、追加バーン・リザーブへのBTC追加・開発者への補償/資金提供、またはその他の基本的で必要性の高いエコシステムのサポートに振り分けることができる
- オラクル報酬プールは2,950億から500億に減少
- オラクル報酬プールの補充開始(現在はスワップメカニズムが壊れているため補充がなくゼロまで消耗している)。これによってバリデータに持続可能な収入をもたらし、持続不可能な現状を打破する
- 推定1億3,500万USTNが流通し、推定8,300万ドルのBTCと新たな資本管理によって裏付けられる
詳細
- 過去のUSTの誤ったマーケティングに基づいて裁判所がUSTCに課す可能性のある債務や証券譲渡の問題から法的に完全に切り離すために、USTの後継となる Algorithmic Fungible Token「USTN」をローンチする。
- USTN-LUNCの双方向スワップを有効にし、最初は非常に厳しい資本管理を行う。これは時間の経過とともに暖和され、USTNをすぐに売却した人は撤退する際にプロトコルによって重税を課せられることになる。
- Oracle Rewards DistributorスマートコントラクトのLUNCをすべて取り除き、8,300万ドル相当のterraBTCに交換する。
- 8000万ドル相当のterraBTCに裏付けられた最大1億3,500万ドル相当のUSTNをLUNC所有者のみにエアドロップする。このエアドロップは、所有しているLUNCの量に正比例する。(*1)(*2)(*3)
- 1億3500万ドル相当のUSTNが再有効化されたスワップでミントされるため、再有効化されたスワップは約5500万ドル(1,850億LUNC)を消費することになる。新しいUSTNが使用されるようになると、Oracle Rewards Distributorが補充され始める。
- 1,850億LUNCをすぐに燃やすのではなく、1,000億~1,350億を燃やし、残り(ここでは500億LUNCを提案しているが、他のパラメータと同様にこの分割はガバナンス次第)をOracle Rewards Distributorに入れれば、ステーカーとバリデータはチェーンを維持するために必要な作業を行うことでうまく報酬を得ることができる。
- USTNのBTC担保は、オリジナルのホワイトペーパーの セクション5(分散型リザーブ)で説明したように、トランシェベースの分散型リザーブシステムによって管理される予定。その詳細については別のホワイトペーパーで説明する予定。
LUNC・USTC保有者など関係者への影響について
【もしもあなたがLUNC保有者の場合】
プロトコルがBTCのために(2,400億)LUNCをゆっくりと売却するため、ある程度の売り圧力がかかることになるでしょう。プロトコルが最初に1億3000万枚ほどのUSTNをミントして流通させ(LUNC保有者にエアドロップされる)、LUNC供給を燃やすとその約半分は逆転し、その際に総供給量は1000億LUNC減少します。
【もしもあなたがLUNCのステーカーやバリデーターの場合】
ステーキングの利回りは非常に高い水準から低い水準に下がります。しかし、スワップが機能して再有効化されることによって報酬は維持されます。
【もしもあなたがUSTC保有者の場合】
何もありません。
[1]私はEdや他の参加したい人と一緒に、システム内にとどまりたいUSTC保有者を助けるための別の提案を後日提唱するつもりです。しかし、この問題は「プロトコルに最適なAFTをどのように構成するか」という問題よりもはるかに争点が多く、我々は両方の問題を同時に解決しようとする大きな間違いを犯しています。
[2]プロトコルの実装については議論すべきです。中央集権型取引所(CEX)はエアドロップに関して常に深刻な問題を抱えており、私たちは「CEXが取引所利用者に適切にエアドロップできるような設備を有しているかどうか」を評価する必要があります。おそらくそうではないでしょうから、私たちはCEXと協力し、ユーザーが一時的あるいは恒久的に資産をチェーンに移行し、エアドロップが可能になるよう奨励すべきです。
[3]大規模なCEXは私たちのプロトコルの重要な長期的パートナーであり、いかなる状況においても脅かされるべきではありません。
『Alex / Ed / Max Proposal: “#USTN” Final version summary』の原文はこちらTerra Classicのリペグ|アップデート提案:Alex Forshaw
この記事はAlex Forshaw氏によって執筆された『The Terra Classic Re-Peg: Updated Proposal(テラ・クラシックのリペグ:アップデート提案)』の内容を日本語訳した記事となります。
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