Terra Classic(LUNC)

Terra Classicバリデータ「Allnodes」が議決権33%以上保有?問題の要点と取るべき行動

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著名なCosmosチェーンの開発者であり、IBC再有効化の貢献者でもあるJacob Gadikian氏が2023年1月23日、Terra Classicのバリデータ「Allnodes」に対する批判をGoogleドキュメントやTwitter上で公開したことによってコミュニティ全体に混乱が広がっています。

この記事では、このAllnodes問題の要点と私たちが取るべき行動について解説しています。

この記事の要点

  • Allnodesが関連バリデータの重要情報を把握
  • イーサリアムの事例から問題ないとの意見も
  • 影響のあるバリデータリストも掲載

議決権の集中がもたらすリスクは?

2023年1月23日、著名なCosmosチェーンの開発者であり、IBC 再有効化の貢献者でもあるJacob Gadikian氏(@gadikian)が、Terra Classicのバリデータ「Allnodes」に対する批判をGoogleドキュメントやTwitter上で公開したことによってコミュニティ全体に波紋が広がっています。

「Allnodes」は、バリデータ 参入者へのサポートも行っており、複数のバリデータがAllnodesを介して運用しています。Jacob Gadikian氏は「Allnodes側がこれらのバリデータたちの"シードフレーズ"と"ブロック署名キー"を把握しており、33%以上の議決権(Voting Power)を保有している」と指摘しています。

33%以上の議決権は”LUNCに関する意思決定をコントロールできるライン”となり、Googleドキュメント記事 では、現在、Allnodesは41%の議決権を保有しており「意思さえあればAllnodesの一存でLUNCを停止させることも可能である」と説明されています。

そのため、Jacob Gadikian氏はAllnodesを介して運用されているバリデータには「新たにバリデータを立ち上げ」を、ユーザーには「ステーキング 解除」を促しています。

また、著名なバリデータであるLUNC DAO(@LUNCDAO)も「Jacob Gadikian氏はLUNCの最大の危機に対処している」とツイートをしています。

https://twitter.com/LUNCDAO/status/1618223808405712896?s=20&t=V1G0zw-hMazcWKYtYpCOvA

>> Jacob Gadikian氏が公開したGoogleドキュメント

イーサリアムの事例から「問題ない」との意見も

その一方、Terra Classic L1 開発チーム「Joint L1 Task Force」のメンバーである Zaradar氏 は「AllNodesが40%を超える議決権を保有していても問題はない」とツイートをしています。

https://twitter.com/ZaradarBH/status/1617901760022220800?s=20&t=8YvOOFrHS98G7LihmhCHiA

Zaradar氏は「40%の議決権が40%の制御を意味するものではない」とした上で、時価総額ランキング2位であるイーサリアム(Ethereum)が7つの組織によって2/3の議決権が保有されていることを例に挙げ「何も問題なく運営されている事実がある」と説明しています。

Allnodes関連のバリデータリスト

Jacob Gadikian氏が公開したGoogleドキュメントに記載されている「シードフレーズ・ブロック署名キーを把握されているバリデータのリスト」は以下の通りです。

Allnodesが行う今後の対応

Terra Classicチェーンの著名な開発者であるEdward Kim氏によると「毎日1%ずつコミッションを増やしていき、10%まで引き上げることで議決権(Voting Power)を減少させていく予定」とツイートしています。さらに、この対応によって議決権に大幅な減少が見られない場合は「さらなるコミッションの増加」を依頼していることを明らかにしました。

対象バリデータからステーキング解除すべきなのか?

突如浮上してきた問題提起にコミュニティ内で混乱が広がっていますが、結論として、筆者は「経過観察すべき」だと考えています。

その理由としては、現時点(2023年1月25日)で攻撃対象であるAllnodes側からの反応がTwitter上では見られず、一方的に攻撃を受けているような印象もあります。また、俯瞰的に見ると、競合他社を攻撃して自身のサービスへ誘導、いわゆる「アンチマーケティング」のようにも見えます。

さらに、Jacob Gadikian氏が「シードフレーズ・ブロック署名キーを把握されているバリデータ」として挙げていたLUNC808が日本コミュニティへ向けて以下のツイートをしています。

この意図としては、Allnodesと対象バリデータであるLUNC808たちとの間でこの問題に対するコミュニケーションが取られたと考えられ、今後は問題なく運用される見通しとなるようです。

よって、Edward Kim氏やLUNC808の発信内容から分かる通り、この問題のためだけに慌ててステーキング解除する必要性がなく、重要人物たちの発言や動きを観察しつつアクションを決めていけばいいのではないかと考えています。

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