Terra Classic(LUNC)

Terra Classic 助成金プログラムの設立を提案|Edward Kim

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※この記事は、Terra RebelsのメンバーであるEdward Kim氏(@edk208)が2022年10月17日に公開した記事『Promote Chain Utility via Establishment of the Terra Classic Grants Program(Terra Classic 助成金プログラムの設立を提案)』の内容を日本語訳した記事となります。

2022年10月29日に正式に「Proposal:8813」として提出されました。

Terra Classic助成金プログラム設立提案の概要

提案5234が可決される見込みが高まりました。これにより各エポック終了時にシニョリッジの一部がコミュニティプールにリダイレクトされることになります。

新たな資金が流入することになるため、コミュニティは「知恵と透明性と効率性をもって資金を使うこと」が重要です。

『俺を信じろ兄弟!』といったような従来の分配方法では、説明責任が果たせず、分配におけるピアレビュープロセス(*1)も、助成金の使用における監視も確立されていないため不十分です。

(*1)ピアレビュープロセス:業務の成果物を別の人が詳細に評価・検証するレビューの類型の一つで、立場が同じ(または近い)者同士の間で行うプロセス。

Terra Classic助成金プログラム設立の流れ

冒頭で述べた問題点を解決するために「Terra Classic助成金プログラム」の設立を提案します。助成金プログラムは以下の手順で行います。

1:Terra Classicのエコシステムにおけるニーズや弱点を特定

これらのニーズは「コミュニティからの募集」または「コミュニティメンバー・バリデータ・開発者・ユーザーとのミーティング」を通じて行われる予定です。

2:特定されたニーズに対する提案依頼書(RFP)を作成

例えば「NFT開発者をTerra Classicに呼び戻す」「教育資料を作成する」「SNSを通じてTerra Classicを宣伝する」「LUNCを最初から支えてくれた開発者・バリデータ・プロモーターに報酬を提供する」「Terra Station ウォレットに2段階認証を追加する」「開発者向けのTestNetを維持する」などの具体的な依頼が挙げられます。

3:暗号資産/CosmosコミュニティにRFPを売り込む

助成金申請を集めるために、より大きな暗号資産/Cosmosコミュニティに提案依頼書を売り込みます。また、未承諾の助成金も受け付けます。

4:助成金の審査担当者を見つける

助成金提案者と利害関係のない独立した助成金審査員を見つけます。助成金の審査には少額の報酬が提供されます。審査担当者は、Terra Classicコミュニティの内部および外部のメンバーである可能性があります。

5:審査担当者と助成金提案の審査を行う

独立した(匿名の)審査担当者と助成金提案の同時審査を行います。「悪い、まあまあ、良い、優れている」で評価し、基準を超えた助成金は資金調達に推薦され、コミュニティプールへの配布のために提示されます。審査担当者は固定ではなく、提案に関連する専門性に基づいて選ばれます。

6:助成金提案者を紹介

助成金提案者は面談・本人確認手続き(KYC)を受けた後、コミュニティに紹介されます。

7:コミュニティガバナンスの情報開示

コミュニティガバナンスはすべての情報が提示される予定です。ディスカッションは「Agora(提案などを投稿できるツール)」に投稿され、審査担当者の評価が提示されます。その後コミュニティは、チームと助成金プログラムマネージャーが管理するマルチシグウォレットへの配布に投票するよう求められます。

8:マイルストーンでの資金の分配

マルチシグでの資金分配は「節目ごと支払い」となります。資金は、マルチシグウォレットを介してプログラムマネージャーによって承認され、所定のマイルストーン(*2)を十分に達成した場合にのみ分配されます。

(*2)マイルストーン:プロジェクトや作業の中間目標地点や節目となるのポイント地点。

9:助成金受領者による情報提供

助成金受給者は、助成金の有効期限が切れるまで、作業の証明として文書やビデオ、またはデモンストレーションの形でプロジェクトの更新を提供します。

理論的な根拠

現在のコミュニティプールの配分方法は適切に策定されていません。従来のコミュニティプールの支出方法は、縁故主義、中央集権、透明性の欠如、説明責任の欠如、方向性の欠如など、無数の問題に悩まされてきました。

今現在、Terra Classicチェーンで活動している注目度の高い開発者グループは Terra Rebels だけです。Terra Rebelsの共同設立者の一人として、私たちのビジョンは、権力と影響力を集中させるのではなく、より大きなコミュニティにそれを与えることでした。

また、Terra Rebelsは寄付やスポンサーが限られたボランティア団体として活動しているので、誰かと競争ができるわけではありません。別の高度なスキルを持つ開発者チームの障壁は非常に高いのです。さらに、上位のバリデータには極度の集中​​化が見受けられます。

コミュニティ内の強力なインフルエンサーは、基本的に自身の利益のために自身(または彼らの友人)のアイデアを押し通す可能性があります。プロジェクト、グループ、または開発者チームの提案された審査を伴う助成金プログラムは、新しい才能を引きつけ、提案を内容で正当に評価し、同時に特定のマイルストーンの達成に資金を提供することができるのです。

さらに、資金が投票され分配されると、プロジェクトやチームが約束したことを実現するための説明責任がなくなります。今回の助成金プログラムでのマイルストーンごとの支払いモデルは、プロジェクトを開始するための十分な資金を提供し、そのプロジェクトや提案を完成させるためのインセンティブを与えます。

*この助成金制度は、コミュニティプールの分配金を単独で提出することを妨げるものではありません。これは、上記の監督、ピアレビュープロセス、および論理的根拠により、助成金を要求するための推奨される方法となります。

**助成金プログラムは、実際には資金を提供するものではなく、ただ提案を集め、審査担当者を組織し、これらの審査を通じて評価を行ってプロジェクトに説明責任を持たせるだけです。すべてのコミュニティ支出提案は、依然としてコミュニティによる統治と投票を経る必要があります。

コミュニティへの配布リクエスト

私は、Terra Classic助成金プログラムを設立し、プログラムディレクターとして運営するために、コミュニティプールから1.45M USTCと50M LUNC(約68,000ドル)を要求しています。この資金は、今後6ヶ月間のプログラムの経費と活動のための基盤を運営するために予算化されます。

以下は活動ごとの経費配分を表したものです。

  • 助成金のマーケティングと受付のための助成金ウェブサイトを構築する(15%)
  • プロジェクトを支援するプログラムマネージャーを雇用する(50%)
  • 助成金を評価する基準や指標を確立する(5%)
  • コミュニティからの意見を求め、エコシステムに欠けているものを特定する(5%)
  • 提案依頼書(RFP)を配布し、チェーンに実用性を持たせる(5%)
  • プロジェクト提案を評価する審査担当者を募集(報酬を提供する)し、プロジェクト提案の評価を行う(10%)
  • 助成金受給者がコミュニティに提案書を持ち込むのを支援する(5%)
  • コミュニティプールから資金提供を受けたプロジェクトに対する監督と説明責任の遂行(5%)

Edward Kim氏による自己紹介

私はコンピュータサイエンスの准教授で、Terra Rebelsの共同設立者です。過去6ヶ月間、Terra Classicチェーンの向上のためにボランティア活動をしています。本業では、過去5年間に総額219万ドルの研究資金を獲得しました。

全米科学財団、米国国防高等研究計画局、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ロバート・ウッド・ジョンソン財団、国立衛生研究所、エネルギー省、国防総省から助成金の支給を受けています。また、全米科学財団やその他の助成金機関のために、定期的に助成金提案の審査を行っています。

Edward Kim氏の利害関係について

私は、Terra Rebelsや TerraCVita など、Terra Classicコミュニティ内のいくつかのグループと関係があります。これらの組織のいずれかが、この提案主導の下で資金調達を追求することを決めた場合、私は利益相反を公表し、その提案に関するいかなる決定からも身を引くことになります。

さらに、もし利益相反する組織が資金提供を受け、私がそのプロジェクトの貢献者として記された場合、私は資金提供を一切受けない(加えて、いかなる決定にも関与しない)ことになります。

『Promote Chain Utility via Establishment of the Terra Classic Grants Program』の原文はこちら
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