提案者:Tamashi(@tamashi_papa)
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>> Staking “Undelegate” Locking days reduced
概要
Staking(ステーキング)していたLUNCをUndelegateすると21日間ロックされすぐにはwalletに戻ってこない。この21日間という期間を短縮するためのプランを用意する。そのプランとは、残り日数を考慮した比率を用意し、自らの意思でLUNCを支払うことで即時ロックが解除されwalletへ返還される仕組みである。支払いの対象となる部分はUndelegateするLUNCに対しての比率が適応される。
例えば
100,000 LUNCをDelegateしていて50,000 LUNCだけをUndelegateした場合、その支払い率が8%ならば50,000 × 0.08 = 4,000 LUNCを支払い、50,000 – 4000 = 46,000 LUNCが即時返還される。
詳細な比率計算については後記する。
支払われたLUNCの使い道
- Oracle rewards pool(Staking rewards pool):50%
- LUNC Burn:50%
今回はこの2つに分配する。
(今後の提案で使い道を増やすこと変更することも可能)
USTN案 でOracle reward pool(Staking reward pool)が激減しrewardも減少する。こうした場合Stakingの利点が少なくなる。これを踏まえて少しでもミント(鋳造)以外の方法でreward poolの補填が出来ることが望ましいと考える。
Days | Tax | Days | Tax | Days | Tax | Days | Tax |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1.00% | 6 | 9.78% | 11 | 21.15% | 16 | 34.08% |
2 | 2.42% | 7 | 11.90% | 12 | 23.63% | 17 | 36.82% |
3 | 4.05% | 8 | 14.11% | 13 | 26.17% | 18 | 39.59% |
4 | 5.84% | 9 | 16.39% | 14 | 28.75% | 19 | 42.41% |
5 | 7.76% | 10 | 18.74% | 15 | 31.39% | 20 | 45.27% |
21 | 48.18% |
【例】
- ロック日数が残り1日であれば1.00%を支払うことで即時返還
- ロック日数が残り8日であれば14.11%を支払うことで即時返還
- ロック日数が残り20日であれば45.27%を支払うことで即時返還
支払いプラン計算方法
上記の比率は以下の計算方法で求めている。
Excelでは
days^28^(1/22)/100
Pythonでは
for days in range(1, 22):
tax = ((days ** 28) ** (1/22)) / 100
daysの変数には小数点での代入も可能なので4.5日というのも可能。つまりは4日と12時間なども含めて、分単位の残り時間も計算に含めることが出来る。
ロック日数が残り4.5日であれば6.78%を支払うことで即時返還される。
資金流出の懸念点について
第一に懸念するのが、Stakingのロック期間を短縮することが可能になると、不安要素があった場合に一気にチェーンから資金が流出してしまうのではと考える人もいるだろう。これはLUNA-USTに実際に起きた状況を考えると解決できる。
「21日間ロックされていて資金流出を防ぐことが出来ましたか?」僕はNoであると考える。
LUNCのハイパーインフレが起きるようではロックの有無に関係なく資金の流出は起こる。逆に上手くデフレが働いている時にはStaking率が高く維持されていた。このロック日数短縮プランは常にデフレが起こる状態を作ることにもつながる。それにいざという時にロック解除が出来る仕組みがある方がStakingへのハードルが下がり、Staking率の上昇につながる可能性がある。
まとめ
- ミントせずにreward poolの補填が出来る
- トランザクションへの署名が増えてバリデータの収入にも繋がる
- Staking開始のハードルが下がり利用者が増える可能性がある
- LUNCのバーンが進む
このProposalではこれらの利点を生むことが出来ると考える。