Terra Classic(LUNC)

Terra Stationが利用不可に?対処法やウォレット移行方法を画像付きで解説

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Terra Classic(LUNC)コミュニティでは、LUNCの管理・送受信・ステーキング・ガバナンス投票などで使用されている「Terra Station」が利用できなくなる可能性があるとして不安の声が上がっています。

この記事では、そのような不安を解消するために「ウォレットの仕組み」「Terra Stationが利用不可になった場合の対処法」「Rebel Station Walletの導入・使用方法」「Rebel Stationの利用方法」「ステーキング中のLUNCはどうなるのか」などを初心者の方にもわかりやすいように画像付きで解説します。

Terra Station(テラステーション)は今後利用できなくなる?

Terra Station(テラ・ステーション)とは、LUNAやLUNC関連の暗号資産の管理・送受信・ステーキング・ガバナンス投票などで使用されている代表的なツールであり、Terraの開発を行っている「Terraform Labs(TFL)」によって開発・運営がなされています。

Terraチェーンは「Terra(LUNA 2.0)」と「Terra Classic(LUNC)」に分裂しましたが、Terra Stationではネットワークを「Terra Classic」のネットワークに切り替えることができるため、これまではLUNC関連資産の管理やステーキングなどでTerra Stationが利用されていました。

しかし、Terraform Labsは現在「Terra Station」を「Interchain Station」と呼ばれる新しいツールに移行するための作業を進めており『この新ツールはTerra Classicとの互換性を有していない』ということが明らかにされました。

そのため、LUNCコミュニティでは『保有しているLUNCはどうすればいいのか?』『ウォレットはどうすればいいのか?』『今後はどのツールを使えばいいのか?』といった疑問が多数見られるようになりました。

TFLが示した概算によると、Interchain Stationのアップデートが予定されている2022年末頃には既存の「Terra Stationモバイルアプリ」が削除される可能性があるとのことですが、結論から言うと現在はアプリ削除後も引き続き自分のLUNC資産にアクセスしたり、ステーキングしたりできるようにするためのツールの準備が進められているため、簡単な作業を行えば今後も新しいツールでLUNCを管理・送受金・ステーキングすることが可能です。

Rebels Station提案
Rebel StationをTFLインフラから分離させる提案|Terra Rebels

この記事は、Terra Classicチェーンの修正・開発する組織「Terra Rebels」が2022年12月6日に公開した提案『Separation of Rebel Station from TFL infrastructure』の内容を日本語訳した記事となります。

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具体的には「Terra Station」の代用ツールとなる「Rebel Station」や、「Terra Station Wallet」の代用となる「Rebel Station Wallet」が既に公開されています。

そのため、もしもTerra Stationが利用できなくなった場合でも "自分がこれまで使っていたウォレットの シードフレーズ " を用いて別のウォレットアプリケーションでウォレットを復元し「Rebel Station」にそのウォレットを接続することによってこれまでとほぼ同じようにLUNCを管理・送受信・ステーキングすることができます。

順を追って説明を行いますので詳細は以下をご覧ください。

事前に知っておきたいウォレットの基礎知識

実際に行う作業の内容についてしっかりと理解できるようにするために、最初に「ウォレットの仕組み」などについて簡単に説明していきます。既に知っているという方はこの内容を飛ばして下さい。

仮想通貨(暗号資産)はウォレットに保管されている訳ではない

仮想通貨保有者の中には「自分が保有する仮想通貨はウォレットの中に保管されている」と思っている方もいますが、正確に表現すると「自分が保有する仮想通貨はブロックチェーン上にデータとして記録されている」という表現になります。

ウォレットアプリなどはあくまでも「ブロックチェーン上のデータにアクセスして自分の保有資産を確認・送受信するためのツール」であるため、ウォレットがなくなったからといってあなたが保有している仮想通貨がなくなる訳ではありません。

ウォレットという資産管理ツールを用いてブロックチェーン上に記録された自分の資産情報にアクセスするための鍵となるのが「秘密鍵」というイメージです。

そのため、ウォレット作成時に記録した「ニーモニック」を持っていれば別のウォレットアプリでも同じ資産情報にアクセスすることが可能です(※ニーモニックはリカバリーフレーズ・復元フレーズ・シードフレーズ・シークレットフレーズとも呼ばれます)。

例えば「Terra Station Wallet」が突然消えたとしても、Terra Station Walletでウォレットを作成した際に記録したニーモニックを用いて「Trust Wallet」でウォレットの復元を行えば、Trust Walletアプリ内に自分の資産が反映され、送受信・ステーキングも行うことが可能になります。

ウォレットなどはあくまでもツールである

つまり「Terra Station Wallet」は"Terra Classic関連の資産を管理・送受信・交換できる1つのツール"であり、「Terra Station」は"ウォレットを接続して送受信・ステーキング・ガバナンス投票するための1つのツール"であるということです。

LUNCを管理・送受金・ステーキングできる他のウォレットとしては「Trust Wallet」がありますので、もしTerra Station Walletが利用できなくなった場合には「Trust Wallet」でウォレットを復元すれば自分の資産にアクセスすることができます。

このような資産管理ツール(ウォレット)が1つしか存在しない場合は「その唯一のウォレットが消えたら資産情報が見れない」という問題が発生します。

ですが、Terra Classicには記事執筆時点でも「Trust Wallet・Terra Station Wallet・Rebel Station Wallet」など複数のウォレットが存在するため、現時点ではそれほど心配する必要はありません。

中には「ニーモニックを騙し取ろうとする詐欺ウォレット」が存在する可能性もあるためウォレット選びには注意が必要ですが、ウォレットが増えれば問題発生時の避難先が増えることになるため、ウォレットの増加は嬉しいニュースでもあるとも考えられます。

Trust Walletの使い方
Trust Walletとは?使い方やLUNCのステーキング方法を画像付きで解説

この記事では、Trust Walletの詳細と実際の使い方、LUNCのステーキング方法などをわかりやすく解説しています。Trust Walletは初心者でも使いやすく、自身の資産管理の分散先としても非常に便利なので参考にしてみて下さい。

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別ウォレットに移行する場合も新規作成・送金は必要なし

新しい仮想通貨ウォレットアプリを利用する際などに「ウォレットを新規作成して、既存ウォレットから仮想通貨を送金する」という作業を行う方がいますが、この「ウォレット新規作成・仮想通貨移動」の作業も本来は必要ありません。

新しいウォレットアドレスを取得したい場合は別ですが、単純に別アプリで資産を管理したい場合は「ニーモニックを用いたウォレット復元作業」を行うだけで、資産情報を新しいウォレットに反映させることができます。

ウォレット新規作成・仮想通貨移動を行うとトランザクション手数料が余計に発生してしまうことになるので、新しいウォレットアドレスを取得したい場合以外は「ニーモニックを用いたウォレット復元」で対処するようにしましょう。

Interchain Station移行後の対処法について

以上のことを踏まえて「Terra Station」が「Interchain Station」に移行して、Terra Classicとの互換性がなくなった場合の対処法について説明します。

冒頭でも述べましたが「Terra Station」や「Terra Station Wallet」が削除されたとしても「Trust Wallet」「Rebel Station」「Rebel Station Wallet」などを利用すれば、これまでとほぼ同じようにLUNCなどの資産を扱うことが可能です。

「Rebel Station」と「Rebel Station Wallet」は、LUNC復興に向けた取り組みを進めていることで知られる「Terra Rebels」が構築した代用品となるツール・ウォレットであり、「Rebel Station」は既に公開済み、「Rebel Station Wallet」もブラウザ拡張機能が既に公開されています
※ Rebel Station Walletのスマホアプリも承認獲得後に公開予定

これらのツール・ウォレットは皆さんが使用していた「Terra Station」や「Terra Station Wallet」をベースに作成された新しいツールであるため「Rebel Station Wallet」でウォレットを復元し、そのウォレットを「Rebel Station」に接続すれば、Interchain Station移行後もLUNCを管理・送受信・ステーキングすることができます。

また、LUNCバリデータの「LUNC DAO」も「LUNC DAO Station」と呼ばれるツールを完成させていることを 報告 しているため、このツールが正式リリースされれば自分の好きなツールを選んで利用することが可能となります。

◆2022年12月8日追記↓
LUNCバリデータ「Classy's Crypto Sphere」を提供していることなどで知られるClassy(@ClassyCrypto_)も「Classy's Crypto Sphere Station」と呼ばれる代用品を完成させたことを報告しています。

Rebel Station Walletの導入・使用方法

Rebel Station Walletは、ブラウザ拡張機能が既にリリースされていますので「こちらのリンク」からGoogle Chrome拡張機能をダウンロードすることによってウォレットを利用することができます。(※Rebel Station Walletのスマホアプリも承認獲得後に公開予定)。

拡張機能をダウンロードしてGoogle Chromeの上部に固定したら、Rebel Station Walletのアイコンをクリックして「import wallet」または「Recover wallet」をクリックすれば、秘密鍵やニーモニックを用いたウォレット復元が可能となります。

なお「import wallet」は秘密鍵を用いたウォレット復元方法、「Recover wallet」はニーモニックを用いたウォレット復元方法となります。自分が保有している情報に応じて任意の復元方法を選んでください。

「import wallet」または「Recover wallet」でウォレット復元が可能
「import wallet」または「Recover wallet」でウォレット復元が可能

「import wallet」でウォレットを復元する方法

「import wallet」をクリックすると、秘密鍵を用いてウォレットを復元することができます。

「Key(鍵)」と「Password(パスワード)」の入力画面が表示されるので、鍵には秘密鍵・パスワードには自分のパスワードを入力して「Submit(送信)」をクリックすれば復元完了です(筆者は以前のウォレットで使用していたパスワードを入力しました)。

鍵とパスワードを入力して送信をクリック
鍵とパスワードを入力して送信をクリック

「Recover wallet」でウォレットを復元する方法

「Recover wallet」をクリックすると、ニーモニックを用いてウォレットを復元することができます。

「Wallet name・Password・Confirm password・Mnemonic・Index」を入力する欄が表示されますが、ここで特に重要となるのは「Mnemonic(ニーモニック)」の項目となります。この欄に復元したいウォレットのニーモニックを入力して、その他の項目もそれぞれ入力し、「Submit(送信)」をクリックすれば復元完了となります。

Wallet name → ウォレット名を小文字英語で設定
Password → パスワードを設定
Confirm password → 上記パスワードを再入力
Mnemonic → ニーモニックを入力
Index → 0のままでOK

各項目を入力して送信をクリック
各項目を入力して送信をクリック

Terra Stationアプリで秘密鍵を確認する方法

秘密鍵がわからない場合は「Terra Stationのスマホアプリ」で秘密鍵を確認することができます。確認方法は以下の通りです。

  1. アプリを起動して「Wallet」画面右上のウォレットボタンをタップ
  2. アドレス右側に表示されている「ウォレットマーク」をタップ
  3. 「Export Wallet」をタップ
  4. 「Private key」を選択してパスワードを入力して「Submit」をタップ
  5. 秘密鍵が表示されます(絶対に誰にも見せてはいけません)

※秘密鍵やニーモニックがあれば他人でもウォレットを復元することができるため、これらは絶対に第三者に知られてはいけません。保管・共有する際にネットワーク経由で流出してしまう可能性もあるため、パソコンで秘密鍵やニーモニックを入力する際の入力・共有方法にも十分注意を払い、流出しない方法で入力するようにしましょう。

Terra Stationアプリで秘密鍵を確認する方法
Terra Stationアプリで秘密鍵を確認する方法

「Rebel Station」の利用方法

「Rebel Station」は、Terra Rebelsが「Terra Station」の代用ツールとなるように開発した資産管理・送受信・ステーキング・ガバナンス投票などに使用することができるツールであり、既に「こちらのページ」で公開されています。

このツールは基本的に「Terra Station」をベースにして構築されており、サイトの構成などもTerra Stationと同じようなデザインとなっているため、Terra Stationを利用したことがある方であれば、すぐに使い方を理解することができると思われます。

具体的には以下のような方法でウォレットを接続することができるため、サイト右上の「Connect」ボタンからウォレットを接続すれば各種機能を利用することができます。

  • Terra Station Walletで接続
  • Rebel Station Walletで接続
  • Wallet Connectで接続(Trust Walletなど※)

※筆者がWallet Connectを用いて「Trust Wallet」を接続しようと試みた際には、接続することができませんでした。現時点で原因は不明ですが、何らかの問題で接続できない状態になっていると見られます。

「Rebel Station」は「Terra Station」と同じような設計となっています
「Rebel Station」は「Terra Station」と同じような設計となっています

委任ステーキング中のLUNCはどうなるのか?

Interchain Stationへの移行に伴い、LUNCコミュニティでは『ステーキング中のLUNCはどうなるのか?』という質問が多数見受けられます。

これについて筆者は「おそらくLUNCステーキングはInterchain Station移行後も続けられることになるため、新しいウォレットやRebel Stationなどへの移行作業を完了すれば、ステーキングも継続された通常通りの状態で反映されることになる」と考えています。

これは私が「Terra Stationはあくまでもブロックチェーン上に記録されている保有量・ステーキングなどのデータを見やすい形式で確認して操作できるツールであり、LUNCステーキングがTerra Stationのシステム上で行われているわけではない」と認識しているからです。

ただし、これはあくまでも筆者の憶測であるため、現在は確証を得るために「LUNCバリデータ・開発者の方」に直接この件について質問を行っています。正式な回答が得られた場合はこの記事に改めて追記を行いますので、続報をお待ちいただければと思います。

「Rebel Station」
「Rebel Station Wallet」のブラウザ拡張機能

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