Terra Classic(LUNC)

Terra Rebelsの歴史|始まりから現在そして今後の動き

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※この記事は、Terra Rebelsの代表者であるClanMudhorn氏(@ClanMudhorn_)が2022年12月12日に公開した『A Historical Account | Terra Rebels(Terra Rebelsの歴史|始まりから現在そして今後の動き)』の内容を日本語訳した記事となります。

Terra Classicを支える「Terra Rebels」の歴史

何かが始まった瞬間を正確に思い起こすのは、決して簡単なことでも些細なことでもありません。思考や行動、あるいは行動の思考から"始まりの瞬間"を決めるのでしょうか?

Terra Rebelsの始まりは、個人から始められたり、あるグループがそうなったという訳ではないと思っています。複数のレベルでのさまざまなプロセスがあり、ランダムな事象の積み重ねが完璧なまでに起こりました。Terra RebelsがこれまでにTerra Classicに対して一定の成果を上げ、このような組織に成長したのは、統計的に異常と言える出来事の連続によるものでした。

この記事では、私たちTerra Rebelsがどのように現在まで至ったのかについて、私の知る限りでくわしく説明していきます。なお、私たちの活動は多くの要素から成り立つため、歴史の順序に多少のずれがあるかと思いますが、語るべき事実・物語であることには変わりはありませんのでその点はご理解下さい。

Terra Rebelsのはじまり

Tobias Andersen(@ZaradarBH)は私が調べた限り、2022年5月頃にTerra Classicのエコシステムとチェーンを活性化させるアイデアを最初に思いついた人物で、その原点となるアイデアは、深夜に酔っていた際に思いついたものです。Tobias Andersenはその翌日に、旅を始めるための一歩を踏み出したのです。

まず、彼はTerra Rebels GitHubレポを作成し、TFL(TerraForm Labs)からClassicコアプロトコルのフォークを行いました。それと同時にEdward Kim(@edk208)とMatt Smith(@Raider7019)はTFLのGitHubでTobias Andersenと議論を交わし、ディペグ における様々な側面やTerra Classicチェーン復活の可能性について確認しました。

当初は単なる思い付きと憶測でしかなかったこの話し合いが、現在まで多くの連鎖を生み、今、この記事を読んで下さっている皆さんへとつながっているのです。

Discodeの立ち上げ

議論を重ねる中、Tobias Andersenはある時にDiscodeサーバに行き当たりました。立ち上げ当時、そして今もなお不安定なディペグによって形成されたコミュニティの場所で、人々は暴落した直後の不安定なエコシステムに参加し、ハイリスクである「aping in(調べずに買う)」「full degen(ギャンブル)」を行っていました。

当時、Terra Classicに関する一般的な情報源は閉鎖されているか、情報がバラバラになっていたため、私は「Lunar Apes」と呼ばれていたこのDiscodeサーバを、Terra Classicで起こっているあらゆる情報を提供する場所として作り直しました。

Discodeはさまざまな情報の断片を集めてパズルのピースようにつなぎ合わせ、私たちひとりひとりに複数の目、情報源、心の視点を与えることができる場所なのです。

最初の24時間で100人以上がDiscodeサーバに参加するほどにコミュニティは急速に拡大、そして、その中でさまざまなバックグラウンドを持つ人々がコミュニティに参加するようになり、気づけばこのDiscodeサーバ内に私たちが求めていた知識や情報が集まっていたのです。最初の数日間から数週間は、みんなでさまざまな出来事について話し合いをすることで、仲間意識と楽しさで満たされることができました。

議論から行動へ

この投票結果がベストだったのか今でも疑問ですが、Do Kwon氏 は V1のLUNAエコシステム(現Terra Classicエコシステム)を放棄し、V2(現LUNA 2.0)へ移行することを決定しました。それと同じ頃、Discodeサーバ上でプログラミングやその他の関連トピックに焦点を当てたディスカッションが行われていました。

このディスカッションには驚くほどにプログラミングやコーディングの分野で豊富な知識と経験を持つ人物が集まっていました。ですが、「Python、C++、Rust」などといった専門的な内容についていけないメンバーが出始め、その結果、技術的なディスカッションを行うチャンネル「Dev Discussions」が誕生することとなりました。

このDev Discussionsチャンネルは、幅広い層の開発者がグループ化し、技術分野の知識や経験を共有するために用意されたチャンネルです。誕生して間もなく、運営から切り捨てられたエコシステムを活性化するために、開発者グループが何ができるかに焦点を当てた会話が行われるようになりました。Tobias Andersenから声がかかっていたEdward KimとMatt Smithはこのタイミングでこのチャンネルに参加したのです。

顔も知らない出会ったばかりの者同士が集まりディスカッションを重ねる中で、ただの議論から次第に行動へと変わっていきました。そして、この小さな行動がかつてないほどの大きなうねりへとなっていくのです。

初めてのAMA

Terra Classicチェーンの活性化に向けた話が本格的に始まった直後、当時まだ600人程度のメンバーで構成されていたコミュニティに対し、初めての AMA をDiscord上で行いました。このAMAでTobias Andersen、Edward Kim、Matt Smithらは活性化のための最初のステップを説明し「Terra Rebels」がどのように運営されるかの最初の構造を説明しました。Terra Rebelsでは、チームリーダーで構成される"ステアリンググループ"によって、組織の意思決定を行っていました。

最初のステップは、活性化に必要不可欠である「ステーキング・ガバナンス・Burn Tax」のコーディング再導入でしたが、この段階ではまだコミュニティ全体の議論に留まっていました。そして、ボランティアで構成された駆け出しである組織がTerra Classicチェーンを起動に乗せ、安定と自律に向かうための概要を説明するホワイトペーパーをコミュニティにリリースすることも決定されました。

Terra Rebelsの存在意義

「Classic-core」「Classic-core-interop」「Administration」「Marketing」「Operations」といったチームが形成され、Discordサーバーに集まった有志が可能な限りで役割を担い、チェーンを活性化させるための率先して行動するグループを作り上げていったのです。

Terra Rebelsは多くの人の集まりであり、チームあるいは個人として計画を準備・実行し、連鎖的に変化するために必要な努力を行うことができます。ですが、Terra Rebelsが多くの分野から成り立ち、連携を取りながら形成されている組織であることを時間の経過とともに忘れられがちで、すでに多くの人がTerra Rebelsの存在に疑問を持っています。

Terra Rebelsの初期の活動

初期の頃は毎日が戦いの日々で、チームの編成や計画立案をし、Terra Classicが活性化する方向へ進み始めるようにベクトルを定めて行きました。Vegas(@VegasMorph)や他のメンバーは バリデータ や取引所に働きかけて私たちの存在を知ってもらい、努力に理解を示してもらうためにたゆまぬ努力を続けていました。

当時はインターネット上で声を上げていただけの無名の個人を取引所に信用してもらうことは決して容易なことではなく、また、滅びかけていたTerra Classicチェーンのバリデータたちに、コミュニティの決定に従って行うプロトコルの変更を受け入れさせ、信頼させることは並大抵のことではありませんでした。

これは、ブロックチェーンの世界で前例がないほどの大きな偉業であり、かつてない領域への架け橋となりました。これは真にコミュニティが所有・運営するチェーンを、アクティブな貢献者たちによってボランティアベースで作り上げたと言えるでしょう。

ステーキング・ガバナンス・Burn Taxの再導入を達成

ステアリンググループの下で活動しながら、その後数ヶ月の間に、Terra RebelsはTerra Classicチェーン上で「ステーキング」と「ガバナンス」を再導入するという当初の目標を達成しました。バリデータの既得権は新しいバリデーターがオンラインになるまでの60日間の権利確定期間を経て、すぐに新しい委任を受け入れることができるようになり、また、Burn Tax の導入に成功したことによって、Terra Station に複数のオンチェーンパラメータ変更とユーザーインターフェイスの更新を行いました。

これまでは不可能だと言われていたことを、他のボランティア組織や業界のリーダーたちに匹敵するような期間で達成することができたのです。

Terra Rebelsの成長

第一歩となるステップを達成させた後、月日が経つにつれてチーム間のコミュニケーションはほとんどなくなっていたため、各メンバーの意見が噛み合わなくなっていました。そこで、各チームは数週間にわたって議論を重ねた結果、ステアリンググループを解散し、分散型のガバナンスを導入してチーム全員が意思決定に関与できる完全なフラット構造を構築することが提案されました。

Terra Rebels代表者兼Discodeサーバ管理担当者である私が、チームが自分自身を統治できるようにする「分散型ガバナンス構造の概要を示す提案書」を書き、チーム内部のすべての組織決定について遵守するプロセスを作成することが決定されました。これは各チームでの意見の相違や不一致に関わらず、提案の提出とそれに続く投票を通じて対処し、意思決定できるようにすることを目的としています。

分散型ガバナンスの成果

Terra Rebelsのガバナンス再構築の提案が採用されたことによって、すべてのアクティブな貢献者による満場一致の投票でステアリンググループの解体とチームの新しい意思決定の仕組みが生み出されたのです。これによりチームの議論と相互運用はかつてないほど盛んになりましたが、それに伴い意見の相違や議論も発生していました。

しかし、チームは以前よりも早く話し合うことができ、コミュニケーションを取り合って組織全体の意思決定を遂行できるようになったのです。判断の迷いから解放されたチームは、その後数ヶ月の間に活動しないメンバーや悪役と思われるメンバーの選別を進めてしていきました。

一部のメンバーの退任

初期の頃のTerra Rebelsはさまざまな人々が参加していたこともあり、まったく成果物を提出しなかったり、必要な時間を費やすことができていないメンバーが一定数いました。

そのため、該当するメンバーの退任を求める投票をしたり、退任を決定するまでに検証可能な作業が完了していないことについて話し合うことによって「脂肪を削ぎ落とす」ことができ、現在のような「成果物を企画し、実行することができる組織」に発展していきました。

そして、このメンバー選別期間中も貢献しているチーム全体が、Terra Classicチェーンの再活性化のためのステップを計画し、概要を説明し続けていました。Terra Classicチェーンが重症状態から脱却し、かつての機能と栄光を取り戻せるよう、短期および中期的な目標を示したロードマップをまとめて発表したのです。

TFL(Terraform Labs)との分離

主な実装と現在の作業は、すべてのチェーンクライアントで「TFLから自律性を獲得するための作業」です。ステーションインターフェースの"Rebel Station"をフォークして立ち上げ、バックエンドAPIの修正とデザインのオーバーホールを行い、LCDとFCDエンドポイントノード(*1)を立ち上げ、自律的なAgoraとfinderウェブアプリケーションを作成しました。コミュニティはTerra Rebel GitHubレポをTerra Classicエコシステムの標準レポとすることに投票し、この記事の執筆時点では、V2チェーン(LUNA 2.0)と技術的に同等に近づけるためのv23コアクライアントのアップグレードを完了し公開する作業を行っています。

これらはすべて、Terra ClassicがTFLから本当の意味で独立し、コアプロトコルだけでなく、それに関連するすべてのウェブアプリケーションから構成されるようにするための作業なのです。

(*1)エンドポイントノード:ネットワーク上で利用可能なあらゆるデバイスのこと。
Rebels Station提案
Rebel StationをTFLインフラから分離させる提案|Terra Rebels

この記事は、Terra Classicチェーンの修正・開発する組織「Terra Rebels」が2022年12月6日に公開した提案『Separation of Rebel Station from TFL infrastructure』の内容を日本語訳した記事となります。

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Terra Rebelsの今後

ここからは、今後、Terra Classicチェーン活性化のためにTerra Rebelsはどのようなステップを必要としているのかなどについて説明していきます。

Terra Classicチェーンにさらなる有用性を提供

今後、私たちはバリデータとコミュニティのためにソフトウェアクライアントを提供し続ける予定です。コミュニティが要求するコアプロトコルの作業に取り組みガバナンスの提案を可決、そして、すべての L1 および2クライアントのバックエンドインフラを維持し、我々の能力がでカバーできる限りあらゆる面でチェーンを構築するために働きます。

LCD/FCDエンドポイントを提供してチェーンの運用を維持、そしてチェーンや DApps、データに関連するすべての最新情報のためのローカライズされたハブを私たちのウェブサイト上に立ち上げており、L2のDAppエコシステムを構築してチェーンにさらなる有用性を提供します。どのような機能であっても、Terra Rebelsはチェーンのサポーターであり、管理者であり、完全な自律性とコミュニティメンバーが望む将来の開発サイクルに向けてチェーンが推進されるように働くことを目的としています。

ボランティア組織から予算編成された組織へ

Terra Rebelsは、組織としてこの領域で正統な貢献者となるべく日々活動しており、国際的な組織として運営するための法的なインフラを整えようとしています。

そのために、Terra Rebelsがボランティア組織から「中核となるプロトコル作業の見積もりや取り組みを行うモデル」へ移行することを提案しています。これにより、エコシステム内での機能の継続、有能な開発者とサポートチームメンバーをフルタイムに移行することができ、チェーン・バリデータ・コミュニティのためにより良い仕事をすることができるようになる可能性があります。

Terra Rebelsが考えるTerra Classicの今後

実際、Terra Rebelsメンバーと日々仕事をしている者として普段感じていることは「Terra Classicチェーンの長期的な方向性や今後の展開は誰にも予想がつかない」という点です。私を含め、みなさんが目にしてきたここ半年ほどの動きは驚くべき流動的な発展と言えるでしょう。活性化に向けたこれまでの活動やそれに伴う成果はブロックチェーンの分野ではかつて試みられたことのない規模の試みで、完全なコミュニティ主導のチェーンを作成するために取り組んでいます。

この旅が私たちをどこへ連れて行こうとも、5年後に私たちがどこにいようとも、価格の上昇下落があっても、ずっと先の未来にこの長い旅に参加することができたことを感謝することになると思っています。「私はそこにいた」と言えることを。

- ClanMudhorn

『A Historical Account | Terra Rebels』の原文はこちら
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