Terra Classic(LUNC)

LUNC(Terra Classic)の再ミント停止&ガス代引き上げ|Prop 11242・11243

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※この記事は、Dfunk氏が2023年1月2日に公開した提案『[Proposal] Deprecate Seigniorage Reward Policy and Increase Gas Fees by 5x』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • Seigniorage Reward Policyを廃止して、ガス代を5倍に引き上げ
  • LUNCのガス代は5倍に引き上げても問題ないほど安い
  • 提案採用で「開発者への資金提供・ステーキング報酬の増加」が見込める

シニョレッジ報酬ポリシーを廃止し、ガス代を5倍に引き上げる

提案の目的

この提案は「Seigniorage Reward Policyを廃止すること(Burn からのLUNC再 ミント を停止すること)」および「ガス代を5倍にしてコミュニティプールを資本化し、ステーカーやバリデーターへの報酬を増加させること」を目的としています。

なお、この提案はCrypto King氏(@Cryptoking_NFT)による 提案 と、Edward Kim氏(@edk208)による "LUNCの再ミント停止とコミュニティプールへの送金" の提案を基に作成されています。

Edward Kim氏の提案
LUNCの再ミント停止とコミュニティプールへの送金|Edward Kim提案

この記事は、Terra Classicの著名な開発者であるEdward Kim氏が2022年12月28日に公開した提案『Refactor Burn AnteHandler and deprecate Seigniorage Reward Policy』の内容を日本語訳した記事となります。

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「Seigniorage Reward Policy」廃止の必要性

オンチェーン(on-chain)でのBurnレートは過去4週間で劇的に低下しており、BINANCEがBurnの削減を行うことでさらに低下する可能性があると考えられます。過去4週間で合計 〜10億LUNCがBurnされました。現在のSeigniorage Reward Policyが10%であることを考慮すると、合計〜1億LUNCがコミュニティプールに再ミントされたことになります。

その一方で、過去4週間の取引手数料は 〜約20億LUNC となっていました。コミュニティプールへ送金される手数料である「Community Tax」が現在50%であることを考慮すると、この期間で約10億LUNCがコミュニティプールに送金されたことになります。

これらのことから「Seigniorage Reward Policy」はコミュニティプールの資金源としては破綻しており、コミュニティにとって利益よりも害の方が大きい状態になっていることがわかります。

そのため「Seigniorage Reward Policy」を直ちに廃止して、Prop 4080 で可決されたCommunity Taxの条件に従ってコミュニティプールに資金を供給し続ける必要があります。

ガス代5倍でコミュニティプールをさらに資本化

コミュニティプールをさらに資本化し、開発者の資金需要に応えるため、現在のガス代を5倍にすることを提案します。(コードは こちら

これは、開発者の資金調達のためにコミュニティプールをさらに資本化するだけでなく、バリデータ / デリゲータの ステーキング 報酬を増加させるものです。

ガス代に関する補足

Terra Classic(LUNC)のMsgSend(ウォレットから別のウォレットへの転送)取引のガス代は「0.894277 LUNC」で、これは現在のLUNCの市場価値で換算すると「$ 0.0001375398」になります。

その一方で、Terra 2.0(現LUNA)のMsgSend取引のガス代は「0.001943 LUNA」で、LUNAの現在の市場価値で換算すると「$ 0.00253446318」に相当します。

つまり、現状Terra 2.0のガス代はTerra Classicの「18.42倍」高いということであり、Terra Classicのガス代を5倍にしたとしても、Terra 2.0のガス代はTerra Classicよりも「3.68倍」高いということになります。

この提案が有効な理由

この提案が有効であると考える理由としては以下の3つの点が挙げられます。

  • ミントを使用しないため、より多くのBurnが可能
  • ステーカーやバリデーターへの報酬をもっと増やせる
  • コミュニティプールから開発者への資金提供の増加

「ガス代引き上げ・パラメータ変更」の2提案に分類

今回の提案は、2つの独立した提案として出され、それぞれの提案で投票が実施されます。

1つ目は「バリデータによってガス代を5倍にする」というテキストベースの提案となる”提案11243” 、2つ目は「Seigniorage Reward Policy」を廃止するパラメータ変更提案となる”提案11242”です。パラメータ変更提案では以下のようなパラメータ変更を行います。

{
“subspace”: “treasury”,
“key”: “RewardPolicy”,
“value”: “{“rate_min”: “1.0”, “rate_max” “1.0”, “cap”:{“denom”: “unused” “amount”: “0” }, “change_rate_max” “0.0”}”
}

コメントやフィードバックをお待ちしています。

@godoal氏 の指摘の通り、StakeBin から提供されたデータと LUNC Penguins のデータには食い違いがあるようです。しかし「Seigniorage Reward Policy」を廃止とし、ガス代を5倍にしてコミュニティプールを資本化するという結論は変わりません。

『[Proposal] Deprecate Seigniorage Reward Policy and Increase Gas Fees by 5x』の原文はこちら
Edward Kim氏の提案
LUNCの再ミント停止とコミュニティプールへの送金|Edward Kim提案

この記事は、Terra Classicの著名な開発者であるEdward Kim氏が2022年12月28日に公開した提案『Refactor Burn AnteHandler and deprecate Seigniorage Reward Policy』の内容を日本語訳した記事となります。

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