Terra Classic(LUNC)

Terra Classic:ICAホストメッセージタイプのパラメーター変更提案|Parker Lowe

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この記事は、Terra Classicの開発者であるParker Lowe氏(@ParkerLowe47985)が2023年6月24日に公開した提案『Allow Various ICA Host Message Types (For QuickSilver)』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • ICAは、ICAホスト対応チェーン上のアカウントを制御することができるIBCプロトコル
  • 「Quicksilverプロトコル」へのリストアップが可能となり、流動性と資本効率を最大化させる
  • ステーキング割合を大幅に増やし、流通供給を減らすことができる

パラメーター変更提案の概要

この ガバナンス 提案では、許可されるインターチェーンアカウント(ICA)ホストメッセージを以下のパラメータに変更することを提案し「コミュニティと バリデータ の承認を得ること」を目的としています。

{
"subspace": "icahost",
"key": "AllowMessages",
"value": [
"/cosmos.bank.v1beta1.MsgSend",
"/cosmos.bank.v1beta1.MsgMultiSend",
"/cosmos.distribution.v1beta1.MsgSetWithdrawAddress",
"/cosmos.distribution.v1beta1.MsgWithdrawDelegatorReward",
"/cosmos.gov.v1beta1.MsgVote",
"/cosmos.gov.v1beta1.MsgVoteWeighted",
"/cosmos.staking.v1beta1.MsgDelegate",
"/cosmos.staking.v1beta1.MsgUndelegate",
"/cosmos.staking.v1beta1.MsgBeginRedelegate",
"/ibc.applications.transfer.v1.MsgTransfer"
]
}

ICA(インターチェーンアカウント)とは?

ICA(インターチェーンアカウント)は、ICAコントローラー対応のチェーンが、ICAホスト対応チェーン上のアカウントを制御することができる IBC プロトコルです。

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つまり、コントローラーチェーンがホストチェーン上で透過的にアカウントを作成・管理し、許可されたメッセージリストに含まれるメッセージを実行できます。

もちろん、コントローラーアカウントは、両方のアカウントの秘密鍵(ニーモニックまたはシードフレーズ)が一致している場合にのみホストチェーン上のアカウントを制御できます。

コントローラーはホスト上の任意のアカウントを制御することはできません。

パラメータ変更が必要な理由

現在、Terra Classic(LUNC)コミュニティで活動しているメンバーは「Quicksilverプロトコル」にLUNCをリストアップするための取り組みを行っています。

リストアップされるための条件は「Terra Classicのアカウントに対してQuicksilverチェーンが上記のメッセージタイプをリモートで実行できること」です。

Quicksilverプロトコルは、パーミッションレス(許可なし)の独立したCosmos SDKブロックチェーンです。デリゲーターはIBC対応のあらゆるチェーン上で実行されるバリデータに対して資産をステークし、そのステークポジションに対するクレーム(請求)を表すバウチャー(証書)を受け取ることができます。

Quicksilverプロトコルは、IBCに接続された全てのチェーン上の全てのバリデータに拡張可能な「チェーン間リキッドステーキング」を提供します。ネットワークのセキュリティと分散化を向上させることによって、流動性と資本効率を最大化します。

参照:Quicksilver

パラメーターを変更することで、このような特徴を持つ「Quicksilverプロトコル」にLUNCをリストアップさせることができます。

Terra Classicが得られる利益について

流動性ステーキングプロトコルは、自由な市場で即座に売却できる流動性のある資産と、ステークポジションから得られるプロトコルの報酬を組み合わせたものです。

バウチャー(証書)はステークポジションを表す流動性のある資産で、自由に他のアカウントに転送することができます。

そのため、ポジション保有者がステーキングポジションを売却できるようになるまでの拘束解除期間を待つ必要がなくなります。

これにより、ステーキングはデリゲーターにとってより魅力的なものになり、ステーキング割合を大幅に増やし、流通供給を減らすことができるのです。

パラメータ変更のリスクについて

パラメータ変更によるLUNCホルダーへのリスクはありません。ただし、これは最終的にLUNCをQuicksilverへリストアップできるようにするための提案です。

Quicksilverのような流動性ステーキングプロバイダーは、デリゲーターのポジションをステーキングし、流動性のあるバウチャーを提供します。

個人ユーザーはトークンをQuicksilverに預け、選択したバリデータにそれらをステーキングし、時間経過とともにLUNCのデポジットに対するステーキング報酬を含むバウチャーを受け取ります。

これらのバウチャーは、プロトコル手数料を差し引いたステーキング利子を含む、デポジットしたLUNCの合計金額と引き換えることができます。

Ethereumネットワークでは流動性ステーキングプロトコルは非常に一般的です。実際、流動性ステーキングプロバイダーのLIDOは、すべてのステークされたETHトークンの約30%を保有しています。

投票・署名者について

「YES」と投票すると、リモートコントローラーチェーンがTerra Classicのアカウント上で上記のメッセージを実行できるようになり、最終的にLUNCをQuicksilverにリストアップできるようになります。

「NO」と投票すると、Quicksilver のようなリモートコントローラーチェーンがTerra Classic上のアカウントでメッセージを実行できなくなります。

【署名者】

『Allow Various ICA Host Message Types (For QuickSilver)』の原文はこちら
Bybit公式サイト

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