※この記事は、元Terra Rebelsのメンバーである Edward Kim氏 が2022年11月22日に公開した記事『Re-enable IBCs to Osmosis, Juno, and Crescent(Osmosis、Juno、およびCrescentに対してIBCを再有効化の提案)』の内容を日本語訳した記事となります。
概要
この提案は、Luna Classicと以下の3つのチャンネル間の IBC を再び有効にするためのコアコードを導入するものです。
- チャンネル-1:Osmosis
- チャンネル-49:Crescent
- チャンネル-20:Juno
デペッグ の間、上記3つのチャンネルはマーケットスワップ機能とともに無効化されました。Cosmosチェーン上の DEX であるOsmosisとNotional labs(*1)の協力のもと、IBCを再有効化するL1 / L2チェーンのアップグレードに取り組んできましたが、チェーンがより大きなCosmosエコシステムと同等になるために必要な大幅な変更と重要なテスト要件のため、私たちはIBCチャンネルを全体的なソフトウェアアップグレードから分離することを議論してきました。
この提案はIBCの再開をより大きなチェーンのアップグレードから切り離し、コミュニティの承認を得て提供します。これら3つのIBCチャンネルを再開するターゲットブロックは10,542,500(2022年12月5日前後)で、チャンネルの両側のトラップされた資産は開かれたIBCチャンネルを経由して流れることになります。(そのほとんどはOsmosisにトラップされています)
v1.0.4リリースは Terra Rebels githubリポジトリの "reopen-ibc" ブランチに存在し、 v1.0.1 (dragonberry patch) からの以下の変更が盛り込まれています。
チャンネルの再オープン
目標ブロック高を10,542,500に調整
コンセンサスを維持するためのリファクタリング
最終的なv1.0.4リリース
手続きについて
コミュニティが3つのチャンネルを再有効化するガバナンス投票を通過した場合、バリデータは指定されたブロック高10,524,500の前にv1.0.4へアップグレードするよう要求される予定です。このアップグレードはチェーンの停止を必要とせず予備テストも成功しています。このコードはTerra Rebels、Notional Labs、Osmosisのメンバーによってレビューされており、私たちはテストを継続するとともに、IBCチームによる外部レビューをさらに求めています。
このアップグレードが成功すればブロックチェーン間のTendermintクライアントの凍結解除を継続します。これには複数の追加のガバナンス提案が必要となります。
『Re-enable IBCs to Osmosis, Juno, and Crescent』の原文はこちらCosmosのブロックチェーン間通信プロトコル「IBC」とは?
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