Terra Classic（LUNC）

Terra Classic：Burn効率の向上と安定した送金方法の確立｜Duncan

※ アフィリエイト広告を利用しています

この記事は、Terra Classicの著名な開発者であるDuncan氏（@0xCenturion）が2023年5月16日に公開した提案『Coinage Swaps, Tax Reader Module, and Consolidated Conversions』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • 3つのシグナル提案で主に「Burn効率の向上と安定した送金方法の確立」が焦点
  • Coinage Swaps：クロスチェーン資産を組み込みCEXにも利益をもたらす
  • Tax Readerモジュール：Taxを得ながら他のチェーンに対しても相互的な利益を生み出す
  • Consolidated Conversions：USTCの価格に関係なく安定した送金を可能にする
Contents
  1. 免責事項：Duncan氏について
  2. 3つのシグナル提案
    1. Coinage Swapsについて
    2. Tax Readerモジュールについて
    3. Consolidated Conversions（連結コンバーション）について
  3. 投票について
    1. Coinage Swaps提案への投票
    2. Tax Readerモジュール提案への投票
    3. Consolidated Conversions提案への投票
  4. LUNCが抱える問題と解決策
  5. 各シグナル提案の機能について
    1. Coinage Swapsの機能
    2. Tax Readerモジュールの機能
    3. Consolidated Conversionsの機能
  6. 各提案のメリット・デメリット
    1. Coinage Swaps
    2. Tax Readerモジュール
    3. Consolidated Conversions
  7. 提案まとめ

免責事項：Duncan氏について

私は個人的な投資は行っておらず、ブロックチェーン上で公開されている全ての資金は「Lotus」というプライベート投資ファンドの一部です。

執筆時点（2023年5月16日）でのLUNCやUSTCへの投資総額はおよそ1.08ドルと評価されています。

「Lotus」を通じて投資管理のパフォーマンスに応じて報酬が支払われています。過去12ヶ月の資産運用総額が前年より低い場合、または3ヶ月の高水準を超えていない場合、手数料は発生しません。

手数料の分配比率はそれぞれ「1.5% / 28.5%」で、今年のLotus手数料はゼロとなっています。

3つのシグナル提案

この提案は、LUNCとUSTCの両方に価値を付加するために3つのシグナル提案に分けて書かれています。

これらの提案内容を実行するためにはコード変更や開発作業が必要となるため、誰かが無償で行わない限りコミュニティにコストの負担がかかることになります。

3つの提案は最初にシグナル提案として別々の投票に分けられます。シグナル提案が可決された場合は、その費用を賄うためにコミュニティ支出提案が提出される予定です。

なお、この提案は私がこれまでに提案してきた "Ziggy" とは関係ありません。これらの提案は主に「Burn効率の向上と安定した送金方法の改善」に焦点を当てています。

以下に3つの別々の提案を示します。

  • Coinage Swaps（貨幣交換）
  • Tax Readerモジュール（関税）
  • Consolidated Conversions（統合換算）

Coinage Swapsについて

Coinageとは「コインを作る権利やプロセス」のことを指します。一般的に貨幣はニッケル・ゴールド・銅などの合金で作られます。

この提案では、LUNCをUSTCに一方向に交換するためにクロスチェーン資産を組み込むことを提案します。これにより、LUNCがBurnされUSTCの価値が向上します。

この提案は、現在LUNCのBurnや高い税率から利益を得ていないCEX（中央集権型取引所）向けになります。

Tax Readerモジュールについて

OsmosisやInjectiveのような IBC（Inter-Blockchain Communication）に接続されたブロックチェーンは、そのチェーン上での通貨の使用に対してTaxを支払いません。

この提案では「IBCチャネルが再開した後、構築支援を提供すると申し出た "Osmosis Grants Program" に申請すること」を提案しています。

TaxPolicyとRewardPolicyの抽象的な機能を使用することにより、相互チャネルを持つ他のIBCチェーンの通貨が取引されるたびに発生するTaxの導入を可能にし、そのチェーンがBurnから利益を得ることを提案しています。（過去の議論）

IBCに関する記事
Cosmosのブロックチェーン間通信プロトコル「IBC」とは？

コスモス（Cosmos/ATOM）関連の記事で頻繁に登場するブロックチェーン間通信プロトコル「IBC（Inter-Blockchain Communication）」の概要を初心者向けにわかりやすくまとめています。

続きを見る

Consolidated Conversions（連結コンバーション）について

Terra Classic（LUNC）は、ユーザーAからユーザーBへの安定した送金方法が不完全です。

他のステーブルコイン（USDC、USDT、FRAX、DAI）、またはステーブルコインのメタプール（複数の通貨を包括的に管理するプール）である2poolや3pool、4pool、またはアルゴリズム型ステーブルコインであるRAIの統合が重要であると考えています。

この提案では「これらをルーターとして使用し、USTCの1 * 価格のレートで送金すること」を提案しています。

投票について

各提案に対する「Yes / No / No with vote」の内容は以下の通りです。

Coinage Swaps提案への投票

【Yes】

デジタルコインの形で「LUNC → USTC」スワップ のための多様なバックアップを組み込むことに同意したことになります。これらの取り組みは最初にCEXから始まります。

LUNCがCEXでUSTCに交換されるたびに、Burn手数料が自動的にCEXのネイティブトークン（例えばBNB、USDC、MX）または好まれる価値保存手段（例えばUSDT、BTC、ETH、MATIC）に交換されます。

【No】

「LUNC → USTC」スワップのための多様なバックアップを組み込むことに同意せず、この提案のためにCEXを対象としないことになります。

【No with vote】

"No" の結果と同様を意思を表明し、さらに提案資金として預けられたLUNCをBurnします。

Tax Readerモジュール提案への投票

【Yes】

他のCosmos開発者やCosmosの助成プログラム（例：Osmosis Grants ProgramやATOM Accelerator）を対象とし、モジュールや代替的な解決策を開発することに同意したことになります。

これにより、他のチェーンがBurn Taxとrewardポリシーを統合できます。また、コミュニティは、第3者から助成金が得られなかった場合にコミュニティプールからの利用可能な資金を使ってこの開発を補助することに同意したことになります。

【No】

他のCosmos開発者や助成プログラムを対象として、Burn Taxとrewardポリシーを他のチェーンに統合できるモジュールや同様の解決策の開発を補助することに同意しないことになります。

また、助成金が得られなかった場合、または第3者の任意による無料や補助労働による開発を補助するために、コミュニティプールの資金を使うことに同意しないことになります。

【No with vote】

"No" の結果と同様を意思を表明し、さらに提案資金として預けられたLUNCをBurnします。

Consolidated Conversions提案への投票

【Yes】

USTCや他のTerraフィアット通貨（例えばKRTCなど）の安定した変換を可能にするルーター統合に同意したことになります。

これは、USTCの価格に基づいて直接的にUSTCをUSTに変換、または2poolや3pool、または4poolのようなメタプールルーターを経由して行うことができます。

そして、この開発の統合を補助するために第3者の資金提供や任意の労働、またはコミュニティプールの利用可能な資金を使うことに同意します。

【No】

USTCや他のTerraフィアット通貨（例えばKRTC）を安定した相当通貨に変換するためのルーターを統合することに同意しないことになります。

また、メタプールを介した直接の変換や開発の補助をコミュニティプールの利用可能な資金で行うことに同意せず、開発または開発資金のための第3者を対象とすることも同意しません。

【No with vote】

"No" の結果と同様を意思を表明し、さらに提案資金として預けられたLUNCをBurnします。

LUNCが抱える問題と解決策

現在のTerra Classicには、以下のようなLUNCの寿命に影響を与えるいくつかの主要なテーマがあります。

  • 安定した送金方法の欠如（USTC ≠ UST）
  • Terra Classicチェーン以外がBurn Taxを統合するメリットがない（善意を除く）
  • LUNC価値の上昇傾向を維持する能力がない（使用による価値の増大）

各提案は、上記のようなそれぞれのテーマに対して独自の方法で対応します。

【Coinage Swaps】

循環する一方向の取引ルートを作成し、価値を仲介者とそのトークン保有者に戻すことでCEXに利益をもたらします。

【Tax Readerモジュール】

他のチェーンがTerra Classicがどのように金融政策を遂行しているかを「見ること」を可能にし、自身のチェーンでその政策の一部または全部を自発的に統合し、TaxPolicyやRewardPolicyのようなものを用いて、他のチェーンに対しても相互的な利益を生み出します。（関税についての資料）

【Consolidated Conversions】

一方向の取引経路（LUNC --> USTC --> UST）を利用してネットワークの安定性を作り出し、逆のプロセスでの通貨への定期的な変換により実現します。

各シグナル提案の機能について

各提案の実装を進めるためには技術的な知識がある程度必要となるので、時間とリソースを使って作業に取り組んでくれる開発者のために、コミュニティから開発者に補助金を出すことを推奨します。

Coinage Swapsの機能

大まかに分けると、コイン製造用の合金として使用されている貨幣金属は、およそ15種類あります。（貨幣金属について）

これらには「アルミニウム、アンチモン、炭素、クロム、銅、銀、金、鉄、鉛、マンガン、マグネシウム、ニッケル、プラチナ、錫、亜鉛」などが含まれます。

LUNCからUSTC（または他のTerra fiat）も同じように、一方向スワップのコミットにどの「暗号メタル」を使用する資格があるかをDAOが選択できるようにすることができます。

これは、CEXがチェーンが実施する金融政策（TaxPolicyやRewardPolicyなど）を統合する最も簡単なルートです。

これらがどのように利用されるかについて、今まで損失を受けながらBurn Taxをサポートしてきた3つの主要なCEXを例に挙げ説明します。

BINANCE

  • BINANCEは「BNB」を価値保存のトークンとして使用
  • LUNCがUSTCや他のTerra fiat（例えばHKTC）に交換されるときに一部がBurn（これがTaxPolicyのレート）
  • Burnが行われるたびに一部がBNBへの変換のために確保される
  • LUNC --> USTCの交換がその逆のUSTC --> LUNCを上回る場合、LUNCの供給はマネーの速度により縮小される

Coinbase

  • Coinbaseは「USDC、ETH」を価値保存のトークンとして使用
  • LUNCがUSTCや他のTerra fiat（例えばHKTC）に交換される際に一部がBurnされる
  • Burnが行われるたび、一部が変換のためにCoinbaseが任意に設定する加重に基づいてUSDCやETHが確保される
    • 例えば、CoinbaseがUSDC - ETHへの変換を「80 - 20」のレートで設定すると、RewardPolicyによって設定されたレートの80%がUSDCへ、20%がETHへの変換のために確保される
  • Coinbaseは価値保存のコインまたはトークンを何にするかを決定する権限を保持しているため、Coinbaseはホワイトリスト化されたトークンのバージョン（例：mCOIN）への変換を促進することを選択する可能性がある
  • LUNC --> USTCの交換がその逆のUSTC --> LUNCを上回る場合、LUNCの供給はマネーの速度により縮小される

Kraken

  • Krakenは独自の価値保存パラメータを使用（名目上BTCですが、彼らが保有している任意の資産を選択することができる）
  • LUNAがUSTや他のTerra fiat（例えばCATC）に交換される際に一部がBurnされる
  • Krakenでは、Terra Classic LUNCに対して「LUNA」を、Terra Phoenix LUNAに対して「LUNA2」を使用
    • この方法は、提案されたCoinage Swapを選択しない機関にとって重要となる
    • 代わりに、これらの機関は、LUNAを優先的な価値保存コインまたはトークンへとBurn
  • KrakenのプラットフォームでBurnが行われるたび、一部がKrakenが任意に設定する加重に基づいて価値保存コイン選択（BTC）への変換のために確保される
    • 例えば「すべてのBurnの10%」の1つをBTCへの変換に決定した場合、RewardPolicyの割り当ての100%がBTCへの変換のために確保される
  • Krakenは、このような任意のコインまたはトークンが共有されるように再加重を設定することを選択する可能性もある
    • 例えば、価値保存への変換を「BTC / ATOM / DOT / TRX」それぞれを「10 / 25 / 50 / 15」に分割することを決定することも考えれれる
  • LUNA --> USTの交換がその逆のUST --> LUNAを上回る場合、LUNAの供給はマネーの速度により縮小される

Tax Readerモジュールの機能

Tax Reader（関税）とは「ある国が他国からの輸入品に対して課す税」のことを指します。これにより相手国を影響を受けさせたり、収益を上げたり、競争上の優位を保護したりします。（関税について）

Terraportのハッキング問題が発生した後、ガバナンス の対応として、資金の流出を防ぐために「Terra Classic - Injective」間のIBCチャネル開通を拒否する措置が取られました。（後にCEXで検出）

Terraportハッキングに関する記事
DeFiプラットフォーム「Terraport」ハッキング被害でLUNC・USTCなどが流出

TerraClassic（LUNC）の開発チームであるTerraCVitaが展開しているDeFiプラットホーム「Terraport」は2023年4月10日、ハッキング被害にあったことを発表しました。ハッキングによる被害額はTERRA，LUNC、USTC合わせて400万ドル（約5億3,465万円）相当とされています。

続きを見る

この事件をユーロ圏の一員である国が他の国との国境を閉鎖するという事例になぞらえることができます。

この行動は、例えばドイツとフランス間のユーロ取引を無効にすることになります。なぜなら、誰かが500万ドル相当の商品をドイツからフランスに密輸したからです。

これはDAOレベルで大きな経済的影響を及ぼします。ドイツからフランスへのすべての輸入と輸出が停止し、密輸業者は代わりに罰を受けずに許可された経路である「ドイツ → ポルトガル → フランス」を通って移動することを強いられます。

輸入 / 輸出の総額が2000億ドルだとしたら、この措置は意味があるのでしょうか？

そこで、Tax Readerモジュールは、2つのチェーンが相互の金融政策を共有することを提案しています。これは TFL（Terraform Lab）のAllianceモジュールへの別の開発か追加と考えることができます。

Allianceモジュールでは、ユーザーが通貨単位（例：USTC）をAlliedチェーン（例：EUTC）にブリッジすることが可能です。これにより、各DAOは "Take Rate（テイクレート）" と呼ばれるものを設定することができます。

Take Rateとは、DAOがAlliance資産に対してステーキングを通じて年次化された税を課すことを可能にするものです。この場合、Take Rateは地域のフィアットゾーンにおけるグローバル銀行間のキャリー費用に類似しています。

つまり、USTCをユーロゾーンに貸し出し、その行為に対してEUが米国に料金を請求するということです。

いくつかの意味で、Tax ReaderモジュールはAllianceとほぼ同じということです。主な違いは以下のコードにあるような抽象継承の名目上の実装です。

abstract class MonetaryPolicy_Chain {
   public abstract float TaxPolicy();
   public abstract float RewardPolicy();
}

class MonetaryPolicy_Osmosis : MonetaryPolicy_Chain {
   private float _TaxRate;
   private float _RewardRate;

   // assign public MonetaryPolicy for Osmosis via lambda as (_TaxRate, _RewardRate)
  // then override MonetaryPolicy rates and methods set by {Chain}
}

この実装はAllianceとは少し異なり、同盟関係でないチェーンに対して強制的なTaxを課します。

もしTerra Classic DAOが、他の国の今や輸出された商品の取引に対してBurn taxを課したいと考えるなら、このモジュールを使用して、そのチェーンの「不履行」をオーバーライドすることができます。

現実的に言えば、これにはこのスニペットを超えて広がる多くの影響があるため、代わりに Alliance モジュールを統合するか、少なくとも Coinage Swap スキーマから借用することを推奨します。

Consolidated Conversionsの機能

Consolidated Conversionsはルーターの簡単な統合で、ユーザーがUSTCの安定したバージョンを送金できるようにするものです。

これは、USTCの価値を「1：1」でUSTやUSDCのようなステーブルコインに変換します。なお、そのレートは「1 * USTCの価格」となります。

具体的な例は下記の通りです。

【4pool（USDC,USDT,USTC,FRAX）を安定したメタプールルーターとして使用】

ユーザーは1,500 USTCを持っており、1 USTCの価格は0.015ドルとします。 ユーザーがこれを「1：1」で換算すると「1500 * 0.015」のUSTを受け取れることになり、保有資産は22.50ドルになります。

この送金は4pool（USDC,USDT,wUST,FRAX）経由で行われるため、手数料はSender（USTC）> [USDC or USDT or FRAX] > Receiver（USDC or USDT or FRAX）の形で課金されます。

Osmosisの4poolでは、これに0.04％（4ベーシスポイント）が課金されます。 ジュライのTerra Marketモジュールでは「USTC > SDT > UST」の形で行われます。

いずれの場合も送り手は22.50ドルのUSTCを送り、受け取り手は22.50ドルのUSTに対し、4poolやSDT、またはそれに類するものを通じて課された手数料を差し引いたものを受け取ります。

もしUSTCの価値が0.06ドルなら、1,500 USTCは90.00ドルと同等です。その価値は送金中に変動があっても、ブロックごとにこれらを確定することで保持されます。

理想的には、これもBTCのマイニング基準を使用して、Directed Acyclic Graphs（有向非循環グラフ）の使用など、スープラレイヤーとしての機能抽象化を通じて行われます。

その例としては、Ethereum（ETH）取引と Cosmos（ATOM）取引をそれぞれ促進するためのFantom（FTM）とConstellation（DAG）があります。

Cosmosに関する記事
コスモス（Cosmos/ATOM）とは？特徴や仕組みをわかりやすく解説

コスモス（Cosmos/ATOM）は「The Internet of Blockchains（インターネット・オブ・ブロックチェーン）」をコンセプトに掲げ、異なるブロックチェーン同士の相互運用を可能にするプロジェクトです。

続きを見る

各提案のメリット・デメリット

それぞれの長所と短所は以下の通りです。

Coinage Swaps

【メリット】

  • アルゴリズム通貨のための健全な一方向の送金ルートを可能にする
    • Lunaコイン > Terraコイン > Terraノート > [非Terra、非Lunaコイン、ノート] > Lunaノート > Lunaコイン || 非Terra、非Lunaコイン
  • CEXは取引コインまたはノートの エンドポイント として機能することにより、コインまたはノートをその機能的な対応物に変換することでBurnを行う可能性が高まる（Terra上でも他のチェーン上でも可能）
  • LUNCの高速Burnによる機能的な供給縮小

【デメリット】

  • CEXや他の機関はこのプロセスに参加すること、またはコインまたはノートのエンドポイントとして機能することを求められない

Tax Readerモジュール

【メリット】

  • DAOの通貨政策に違反する他のチェーンに機能的なTaxを課すことを可能にする
  • Burnは機能的なオーバーライドによって強制することができる
  • LUNCの高速Burnによる機能的な供給縮小

【デメリット】

  • 他のチェーンの合意違反（非合意課税）
  • 課税チェーンに悪用された場合の直接的な経済的損害
  • ユーザーが悪意を持ってTaxを回避し、膨大な作業遅延を引き起こす可能性がある
  • 必ずしもAllianceモジュールより機能的に優れているわけではない

Consolidated Conversions

【メリット】

  • USTCの価格に関係なく安定した送金を可能にする
  • コインの裏付けがその最低額面または額面（例：USTC >0.01ドル）よりも大きい場合、その親ノートはその額面価格よりも大きな価値増加が発生する可能性がある（例：UST > 100 * USTC）
  • 価格変動はチェーンが所有しているUSTCの量に保たれる

【デメリット】

  • 非流動性の通貨供給をそのままにしておくには、ある程度の量の通貨供給が必要になる（通貨供給について）
  • 非流動供給は換算、または引き出しによって取り除かなければならない
  • 取引ルーターのレートは、M(N) 個のマネーサプライの下限流動性に基づいて異なる場合がある
  • ユーザーベースが通貨供給の裏付けに対する信頼を失った場合、極端に不安定なリスクが発生する可能性がある

提案まとめ

Coinage SwapsをCEX（中央集権型取引所）と統合することで「基礎となるブロックチェーンのユーザーよりも高速でBurnすることが可能」となります（少なくとも現時点では）。

Coinage Swapsは「BNB・USDC・USDT・BTC・DOT・KSM・TRX・MIR・mCOIN」など、任意の形式のバックアップコインやトークンへとスワップが可能です。

十分な流通速度があれば、このシステムは自己持続的させることができます。

Allianceモジュールを統合して、これらの法定通貨をテイクレート（取引手数料）を使用してクロスチェーンで貸し出すことを推奨します。

Tax Readerモジュールは、クロスチェーンでの課税を実施する方法を示すものですが、それを強制することは危険な前例を作る可能性があるため、その非同意的な性質による経済的な影響を十分に考慮すべきです。

最後に、Consolidated Conversionsでのスワップは、価格変動にもかかわらず安定した送金を可能にします。

例えば、PayPalはCoinageのオンチェーン版を活用して、2者間での安定した仮想通貨の送金を促進させます。そして、事実上LUNCをBurnし、確実に測定可能な流動性のないマネーサプライを提供することができます。

この提案は、2023年5月16日16:59:59（日本時間）にアドレス「terra1ld979rgsh2p5tfxx5rl5cp5r9kd4ke570xc9uf」から0.000001 LUNCのデポジットを作成する予定です。

このデポジットアドレスを追跡する手段として使用してください。もし100万LUNCのデポジットが達成されない場合、提案は投票に移行されないことを理解しておいてください。また、これらはシグナル提案であり、L1チームやCEXによっていつでも執行可能なものです。

『Coinage Swaps, Tax Reader Module, and Consolidated Conversions』の原文はこちら
Bybit公式サイト

LUNC（Terra Luna Classic）を購入できる取引所はこちら

-Terra Classic（LUNC）
-, ,