Terra Classic(LUNC)

Terra Classic「Rebel StationのTFLインフラ分離提案」が可決

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Terra Classic(LUNC)チェーンのサポート・開発を行っているTerra Rebelsが提出していた提案11030が賛成多数によって可決されました。これによってウォレットアプリケーション「Rebel Station」はTFL(Terraform Labs)とその共同設立者であるDo Kwon氏から独立することとなります。

この記事では、提案のポイントと可決されたことによってどう変わっていくのかなどについてわかりやすく解説しています。

話題になった「Terra Rebelsの提案11030」が可決

Terra Classicチェーンのサポート・開発を行っているTerra Rebelsが提出していた提案11030が賛成多数によって可決となりました。これによってウォレットアプリケーション「Rebel Station」は、TFL(Terraform Labs)とその共同設立者であるDo Kwon氏から独立することが決定されました。

今回、可決された提案11030は「Rebel StationをTFLバックエンドインフラおよびアセットから分離する」というもので、LUNCコミュニティ内でも以前から様々な議論が交わされていたものとなります。

この提案に対するコミュニティ投票の結果は「賛成80%」「反対6%」となっています。これにより、今後はTerra Rebelsがバックエンド資産・インフラを提供し、TFLによる管理から切り離されることになります。

Terra Rebelsは公式Twitterアカウントより「Terra Classicウォレットとバックエンドインフラを保護するために私たちに賛同してくれたバリデーターとコミュニティに感謝します。私たちはチェーンに成果物を提供し、ソフトウェアクライアントを構築・維持してLUNCが将来にわたって発展していくことを楽しみにしています。」とツイートしました。

TFLインフラ分離提案の背景

従来、多くのLUNC(Terra Luna Classic)ホルダーがステーキングなどで利用していたウォレットアプリケーション「Terra Staion」はTFLによって管理されていました。ですが、新たに開発を行っている「Interchain Station」への移行準備を進めており、Terra Staionへのサポートが終了される可能性が出てきました。ここで問題となったのが、TFLはV2チェーン(LUNA 2.0)での開発を行っているため、V1チェーンであるTerra ClassicはInterchain Stationとの互換性がなくなってしまうという点でした。

そこでTerra Rebelsは、元々Terra ClassicをTFL・Do Kwon氏から完全に独立させることを目指していたこともあり、Terra Classicチェーンでのウォレットアプリケーション「Rebel Staion」を立ち上げ、ホルダーが今後も安定したウォレットへのアクセスができる環境を整備するために今回の提案が提出されました。

LUNCコミュニティで問題点とされていたポイント

この提案は最終的に可決となりましたが、公開直後からコミュニティ内で大きな混乱を呼びました。その理由としては主に「開発に2ヶ月を要する」「開発費用としての9億3,750万LUNC(約$150,000)がかかる」という点です。

これに対して別の開発グループであるTerraCVita(@TerracVita)が「一人の開発者が数日作業すれば終わる」「Terra Staionの管理を無料で引き継ぎ・管理をする」とツイートし、反対の意思を示しました。なお、現在のTerra Stationは、TerraCVitaとTFLが連携を取りながら管理を行っています。

https://twitter.com/terracvita/status/1603045458070409221?s=46&t=kiJBSKnNB2twrG_WWGpS4w

今後どう変わるのか

現在は「Terra Station」と「Rebel Station」の両方を使用することができるため、一般のLUNC保有者は好きなウォレットを選んで使用することができます。Rebel StationはTerra StationのUIデザインをそのまま継承した形で作られているため、Rebel Stationを使用する場合も操作に苦労することはありません。

また、現在は「Rebel Station Wallet」というウォレットも提供されているため、LUNCを管理するためのウォレットとして「Rebel Station Wallet」を使用することも可能です。

Terra Station Walletで管理していた資産を「Rebel Station Wallet」で管理したい場合は、「Rebel Station Walletでウォレット作成した際に記録した"シードフレーズ"や"秘密鍵"を使用することによって、Rebel Station Walletでウォレットを復元することが可能となっています。

「Rebel Station Wallet」への移行方法については以下の記事で詳しく説明しているため、詳細を確認したい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

Terra Stationに関する記事
Terra Stationが利用不可に?対処法やウォレット移行方法を画像付きで解説

LUNCのステーキングなどで使用されている「Terra Station」が利用できなくなる可能性があり不安の声が上がっています。この記事では、そのような不安を解消するためにTerra Stationが利用不可になった場合の対処法などをわかりやすいように画像付きで解説しています。

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技術的な視点では、以下のような開発・修正が行われるとされています。

  • Terra Rebelsが管理するバックエンド資産、インフラを提供
  • Rebel Stationのフロントエンド(ユーザーが目にする部分)の内部構造の整理
  • TFL独自のプライベートAPIを削除し、ソースコードなどを解析してローカルな代替品を作成
  • テストと実装

Terra Rebelsメンバーによる提案の補足:AMA

2022年12月12日に著名なインフルエンサーWSB Trader Rocko氏(@traderrocko)が主催したAMAに、Terra Rebelsの共同設立者であり開発者であるechel0n氏(@echel0n_)や開発者Yogabba氏(@_yo_gabba_)がコミュニティメンバーからの質問に答えていました。

その中で、今回の提案に対する反対意見のポイントとなっている「開発費用としての9億3,750万LUNC(約$150,000)がかかる」という点についての質問があり、これに対してechel0n氏は「ウォレットやFinderのアプリケーション一式の継続的なサポートはあるが、今回の"インフラ整備"に関しては確かに有料となる。ただし、今回の費用に関しては Neblioからの資金援助 によってすでに支払われており、ウォレットアプリケーションにまつわるインフラ整備やTerra Rebels内で行うすべての作業にかかるコストをカバーしているので新たに要求しているものではない。」と述べています。

このechel0n氏の補足説明によって、意義を唱えるコミュニティメンバーの数が少なくなり、賛成票を加速させました。

なお、このAMAに関しては gorilla grip公式YouTubeチャンネル にて公開しています。

Rebels Station提案
Rebel StationをTFLインフラから分離させる提案|Terra Rebels

この記事は、Terra Classicチェーンの修正・開発する組織「Terra Rebels」が2022年12月6日に公開した提案『Separation of Rebel Station from TFL infrastructure』の内容を日本語訳した記事となります。

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