Terra Classic(LUNC)

USTC vs LUNC:どちらが優れたミームコインか?

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※この記事は、LUNC(Terra Luna Classic)などのバリデータであるOrbital Commandが公開した記事『USTC vs LUNC: Which is the Better Memecoin?(USTC対LUNC:どちらが優れたミームコインか?)』の内容を日本語訳した記事となります。

USTCとLUNCはどちらが優れている?

ミームコイン はドラッグのようなものだ。我々はミームコインの取り扱いを推奨しないが、スリルを求める多くの人々がそのようなミームコインに関心を示していることは認識している。このレポートは被害防止のために執筆されたものだ。もしもあなたがミームコインに投資するのであれば、できるだけ安全に投資するべきである。この場合の安全とは「潜在的利益を最大化し、潜在的な損失を最小化すること」を指す。

2022年5月に起きた UST のディペグによって、USTC とLUNCがミームコインとなった。私たちはこの2つの通貨の中で、より優れたミームコインは「USTC」であると見ている。USTC保有者にはかなり多くのエアドロップが行われており、USTCの実質的な供給量は多くの人が思っているよりも少なく、USTCはLUNCよりも広く流通しており、USTCには自然な心理的価格目標があり、Do Kwon氏 は1回のツイートでUSTCを汲み上げることができた。一方、LUNCの供給は極めて集中しており、LUNCのバーン物語は非常に誤解を招くものである。総合的に考えると、USTCはLUNCよりも収益性の高いミームコインになる可能性が高いと考えられる。

USTC保有者へのエアドロップ

短期的には、エアドロップ のシナリオがUSTCの価格に弾みをつけるだろうと考えられる。Terraの非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」には、USTCの ペッグ を守るための資産も残されているが、USTCのペッグ崩壊は絶望的であるため、LFGはこれらの資産をUSTC保有者にエアドロップすることを検討している。LFGは現在価格で約3,500万ドル相当の暗号資産を保有している。

USTCの総供給量は98億だ。しかし、30億はLFGアドレスとオラクルプールアドレスのたった2つのアドレスに含まれている(オラクルプールとは、ステーキングの報酬が放出される前に置かれる場所のことである)。この2つのアドレスは、LFGからのエアドロップの対象にはならないだろう。つまり、USTCの実質的な供給量は68億枚に過ぎない。現在のUSTCの実質的な時価総額は$2億9,200万ドルである。

LFGの保有量が3,500万ドルで、USTCの実質的な時価総額が2億9,200万ドルであることを考えると、仮に保有量全額をエアドロップした場合、各USTC保有者に12%の配当がもたらされることになる。しかし、他の多くの大規模なUSTCアドレスも除外される可能性があるため、エアドロップ配当はさらに大きなパーセンテージになる可能性がある。

USTCがまだ明確にバックアップされている」という事実と「USTCホルダーへの大規模なエアドロップが真剣に議論されている」という事実を踏まえて考えると、近い将来重要なUSTCミームの物語となり、今後のUSTC価格に弾みをつけると予想される。

エアドロップの詳細については以下のツイートを参照していただきたい。

8/ As of now, the Foundation’s remaining reserves consist of the following assets:
· 313 $BTC
· 39,914 $BNB
· 1,973,554 $AVAX
· 1,847,079,725 $UST
· 222,713,007 $LUNA (of which 221,021,746 is currently staked with validators)

— LFG | Luna Foundation Guard (@LFG_org) May 16, 2022

We are working with the exchanges to get the data we need to enact an LGF airdrop. Exchanges are very cooperative, it just takes time. Nothing has changed since the last lfg update, we are collecting data and working on a plan. https://t.co/lV6y0Mt50v

— Chris Amani (@fleece_cannon) June 11, 2022

USTCの供給量と流通量

前述の通り、USTCの実質的な供給量は多くの人が認識しているよりもはるかに少ない。実質的な供給量とは「取引所に移動して販売される可能性のあるUSTCの量」を意味する。上記のように、USTCの実質的な供給量は最大でも68億だが、もっと少ない可能性もある。LFGとオラクルプールの間にある30億USTCに加え、さらに10億USTCがアンカーに残っていたり、Terra Classicのエコシステムの中で取り残されていたりする。つまり、実際の供給量は58億、あるいはもっと少なくなる可能性がある。いずれにせよ、USTCの実質的な供給量は多くの人が思っているよりずっと少ないということだ。もしもUSTCの熱狂が始まれば大変なことになるだろう。

供給量の少なさに加えて供給分布がミーム熱狂を助長している。下の図にあるように、USTCのデペッグ中はLUNCをミントするためにUSTCがバーンされていた。もちろんUSTCにも多くのクジラがいたが、USTCは何年もかけて何十万人ものホルダーに自然かつ公平に分配された。USTCの ディペグ が発生した際には、事実上すべてのUSTCクジラがUSTCを破棄しており、最終的には小規模なUSTCホルダーしか残らなかった。ミームコインは小口保有者が多いほど効果的だ。なぜなら、多くの人がトークンの価格上昇をサポートし、クジラが価格を抑えるためにダンプする可能性が低くなるからだ。

USTCの供給量削減についての画像を参照していただきたい。また「out-of-play」のUSTCを大量に保有しているアドレスもある。

(画像:Orbital Command)(画像:Orbital Command)

オラクルプールアドレス
Luna Foundation Guardアドレス
Anchorアドレス

USTCの目標価格

USTCの価格は5セントで過去最高値から95%しか下がっていないが、弱気市場にあるミームコインにとってこの下落率はそれほど悪いものではない。USTCに関しては過去最高値まで回復することは比較的現実的である考えられる。1ドルが過去最高値であるだけでなく、USTCは"下落した ステーブルコイン"であるため、1ドルこそがUSTCの本来あるべき価格であるとも言える。これらの理由から、1ドルの価格帯は「USTCを惹きつけるもの」として機能すると予測される。ミームコインは誇大広告と勢いが命だ。例えば、最終的には失敗する結果にはなったが、ドージコインは2021年春に1ドルに向かって大幅に上昇した。仮想通貨では一般的に周りの数字が驚くほど重要な意味を持つことがある。2017年と2022年の「ビットコイン2万ドル」という心理的パワーを見てほしい。

アルゴリズム型ステーブルコインで、数ヶ月間ペッグを解除した後にペッグを回復させたものは存在しない。USTCのブランドと、この弱気相場における現在の回復力を考慮すると、USTCがその第一号になると予測される。1ドルの価格帯は、USTCミーム物語の目標であり焦点となるだろう。しかし率直に言うと、USTCがある時点でペッグを復活させたとしても、現在のトークノミクスを考えると「USTCがペッグを維持することは不可能に近い」と考えられる。

USTC価格におけるDo Kwon効果

Do Kwon(ド・クォン)氏はUSTCにとって「ドージコインにおけるイーロン・マスク氏」のような存在だ。デペッグ後のUSTC価格が10セントとなったのは、Do Kwon氏がUSTCのペッグ回復について推測した結果であった部分がある。Kwon氏はTelegramのプライベートルームでチャットしていたにもかかわらず、噂は広まりUSTCはパンプした。USTCはその時すでにパンプしていたが、Kwon氏の私的なコメントが勢いに一役買ったのは間違いないだろう。かつてKwon氏のツイートは、Terraコミュニティに自信を与え、USTCのペッグを保持するのに役立った。彼の発言にはまだ余力があるため、その気になればUSTC価格を独力で大きく引き上げることも可能だろう。もしかすると、Terra2にUSTCを組み込む計画を立てるかもしれない。

6月29日のクォン氏のUSTCに関するコメントをご覧いただきたい。

(画像:Orbital Command)(画像:Orbital Command)

LUNC(Terra Luna Classic)の多くの欠点

公平に見ると、LUNCに関するミームの物語は、USTCに関する物語よりも現在強い状態にある。しかし、これは「LUNCのミームコインとしての弱点」を覆い隠している。

まず、LUNCがインフレ型トークンであるため、LUNCの バーン はLUNCの価格に大きな影響を与えない。LUNCがインフレ型トークンであるためだ。毎日約4億ものLUNCがオラクルプールから排出され、LUNCのステーカーに渡される。オラクルプールには、今後2年間、毎日このペースで排出され続けるのに十分なLUNCがある。これまで「@LUNCDAO」のような著名なLUNCバーナーによってバーンされたのは10億LUNC程度である。したがって、これまでのところ、3日分の排出量さえもバーンされていない。

しかし、LUNCの供給集中はもっと悪い問題だ。LUNCの総供給量は約6.5兆で、その97%が1日、すなわち2022年5月12日に ミント(鋳造)されたものである。これは、ミント/バーンの力学に関連している。1ドルのUSTCは常に燃やして1ドルのLUNCをミントすることができ、その後市場で売ることができる。しかし、LUNCが売れるとLUNCの価格が下がり、次に1ドルのUSTCを燃やすときに、より多くのLUNCをミントする必要があることを意味している。下の画像にあるように、LUNCのミントは指数関数的に行われた。

LUNCの供給量の97%が1日にミントされた結果、供給量が極端に集中するようになった。LUNCを大量に保有するクジラが何人いるかは分からないが、現在LUNCの供給量の約1/3がBINANCEにあることは明らかだ。供給量のほとんどが数人のクジラの手に渡っているのは間違いない。LUNCの価格上昇はクジラがLUNCを投棄することによって鈍化する可能性が高い。

BINANCEのメインアドレス

(画像:Orbital Command)(画像:Orbital Command)

結論:「LUNC」より「USTC」が優れている

USTCとLUNCのどちらかに投資するのには大きな危険が潜んでいる。現在「Terra Classic」に取り組んでいる開発者はいないようだ。これはバグやハッキングがあった場合に修正できる人がいないことを意味する。そしてもちろん、すべてのミームコイン投資は「大馬鹿理論」に依存している。ミームコインの取引は、ゼロサムゲームの椅子取りゲームである。言い換えれば純粋なギャンブルだ。

しかし、もしもギャンブルをしなければならないのなら、我々の分析では「USTCの方がより速い馬である」ということになる。USTCは公平に分配され、LFGからエアドロップを受け、1ドルの価格目標があり、Do Kwon氏によってポンプされる可能性がある。実際、USTCの公正な分布とステーブルコインとしての歴史を考えると、Kwon氏はそれを何らかの形でTerra 2に組み入れようとするかもしれない。そうでなければ、誰かがUSTCの効用を生み出そうとするかもしれない。

LUNCと比較してみよう。現実的に言えば、LUNCには未来がない。なぜなら、少数のクジラ集団が供給量の大部分を支配している可能性が大きいからだ。供給量の97%が1日でミントされたため、LUNCの供給は極めて集中している。そして、LUNCをバーンすると、LUNCの供給量におけるクジラのシェアが増えるだけだ。LUNC保有者へのエアドロップの可能性はなく、1日約4億のLUNCが排出される前でLUNCのバーンは効果がない。

結論から言うと、どちらのトークンも買わないことが懸命だ。しかし、どうしてもというなら、極端に供給が集中している方ではなく、公平に流通している方のトークンを選ぶべきだろう。

※参照記事:USTC vs LUNC: Which is the Better Memecoin?

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