※この記事は、Terra Classicの開発チーム「ToxicLabs」のメンバーである4lex_4sh4w氏（@4lex_4sh4w）が2023年1月7日に公開した『LUNC Needs a Product Vision』の内容を日本語訳した記事となります。
提案の要点
- 緊急性の高い問題は「何を作るべきか」「それを既存の市場環境にどう合わせるのか」
- 分散型ステーブルコインは依然としてTerra Classicのキラーコンテンツ
- 比較・検証するためには様々な角度からのアプローチが必要不可欠
Terra Classic（LUNC）は可能性に溢れている
LUNA / LUNCコミュニティではこの8ヶ月の間にスペインのドラマ「Sitcom」に匹敵するほど多くのドラマが繰り広げられ、その中で多くのことを成し遂げました。巨大な新しいコミュニティが何もないところから形成され、崩壊した Terra Classic（LUNC）チェーンに ステーキング を復活させました。
欠陥のあるリーダーに任せてしまっていたためにいくつかの悪い提案を可決してしまいましたが、徐々に軌道修正を行いながら「最悪の性格を持つ2つのカルト集団（Terra Rebels とVegas氏）」をチェーンにとって非常に低いコスト（$ 150,000）で一掃したのです。
その反面、時間のロス（4ヶ月分の限定的なステーキング報酬およそ$ 1,500,000）とそれまでの勢いが失われるという大きなコストが発生しました。
現在、LUNCコミュニティは以前よりかなり縮小していますが、依然として非常に活発で熱心、そして可能性に満ち溢れています。
LUNCコミュニティ貢献者による議論
「USTC vs USTN」「Terra Rebels / Vegas vs その他」といったTwitterやDiscordの騒々しい表面上の争いの下で、より知的な議論が数百人の最も情熱的なコミュニティ貢献者の間で煮詰まってきました。この議論を要約すると次のようになります
- 今から2年後、Terra Classicはどのようなユースケースやニーズを満たすのでしょうか？そのユースケースに最適なベースOS（オペレーティングシステム）となるのでしょうか？
- LUNCを使う必要性を感じさせることはできるのでしょうか？
- Luna Classicのキラーアプリは、イーサリアムと競合するその他1万もの L1 ブロックチェーンとどのような違いを生むことができるのでしょうか？
VC（ベンチャーキャピタル）や技術開発者、投資家たちは、この「何を作るべきか」「それを既存の市場環境にどう合わせるのか」という問題を"PMF（Product-Market Fit）"という言葉で表現しています。
LUNCにとっても、より大きいブロックチェーン市場にとってもこれは特に緊急性の高い問題です。現在、何万何十万というブロックチェーンが存在していますが、これらのブロックチェーンの99.9％はコンピューター同士が対話することがなく、現実世界での実用性を提供しない"ゴースト・クラウド・コンピューティング・ネットワーク"となっています。
LUNCは現在、その99.9％の"ゴースト・クラウド・コンピューティング・ネットワーク"に属しているのです。
LUNCの利点と欠点
PMFの問題は、ブロックチェーン開発を担当する事実上の TFL 後継組織である「Joint L1 Task Force（L1合同タスクフォース）」によってほとんど回避されていますが、コミュニティ内のあらゆる主要な技術的議論や知的 ガバナンス 提案の表面下に潜んでいます。
「LUNCのPMFは何？」という問いに答えるには、以下のようなLUNCの利点と欠点が他のチェーン、特にCosmosチェーンと比較してどうなのかを考える必要があります。
LUNCの利点
【政治的分権】
LUNCコミュニティは指導者の中から”羊の皮を被ったオオカミの群れ”を特定して一掃することができました。これはコミュニティが財政的に破綻しないための十分なチェック体制とバランス感覚を持っていることを示しています。
この点は、短期的に考えるとネットワークの分散化（ナカモト係数）よりも重要です。代替L1チェーンの大部分は、そのネットワーク / コンセンサス・アーキテクチャがいかに優れた分散型であろうと、最終的には1つの企業によってコントロールされているのです。
【非常に熱心なコミュニティ】
LUNCの日別ウォレット増加数は2022年8〜9月の全盛期には及ばないものの、LUNCには依然として熱心なコミュニティがあります。これは潜在的なマーケティング力を持っていることを示しています。
コミュニティの関心の高さは”高度な分散化の下流”にあります。高度な分散化とは「あらゆることに関する多くの公的な争い」を意味します。
【TFLの支援】
TFLは無期限の法的包囲網の中にありながら、暴落前に多額の資金を保持していました。TFLはおそらく「裁判弁護士や被害者意識の強い人たちがでっち上げたインチキな請求に金を払うよりも、LUNCのインフラに支払うような善行にこれらを費やすこと」を望んでいます。
【双子の月】
LUNCはユーザーの関心度が高い一方でDApp エコシステム がありません。逆に、LUNCの後継チェーンであるLUNAは、非常に多くのビルダーがいる一方でユーザーがほとんどいません。将来的にLUNAの DApps をコピーしてLUNCに貼り付けることができれば、基礎となるSDK（ソフトウェア開発キット）を「マージ（統合）」するような形で両者にとってプラスになります。
【強力なDeFiブランド】
Terra Classicは、これまでに考案された中で最も野心的な DeFi プロダクト（少ない担保のアルゴリズム型ステーブルコイン）であり、その複雑さに比べて最も広く採用されているDeFiプロダクトであることに変わりはありません。このアイデアは失敗したにもかかわらず、仮想通貨業界の多くの人々の間で大きな魅力として注目されています。
【Cosmos SDK】
Cosmosは「最も信頼できる代替L1競争アーキテクチャ vs イーサリアム」の戦いにおける明確な勝者として浮上しており、イーサリアムの大規模なネットワーク効果やロールアップの広範な採用にもかかわらず、2022 / 23年の低迷期にイーサリアムに対して開発者のシェアを獲得した非常に数少ないものの1つとなっています。
LUNCの欠点
【政治的分権】
「野心的で差別化されたプロダクトビジョンの周りには懐疑的な人が集まりにくい」ということが欠点として挙げられます。また、小さな問題をめぐって多くの公の場で争うことになります。これは、人々が問題を議論することでコミュニティの教育にはなりますが、実際に何かを成し遂げるには最悪です。
【悪い技術】
現在のLUNCは、素の状態のCosmos SDKに取り残されたネイティブトークン（USTC）と大量の技術的負債を加えたようなものです。
【ゾンビのエコシステム】
LUNCには機能しているDappsがほとんどありません。ただし、これに関しては状況が少しずつ変わってきています。
【コミュニティ教育の不十分さ】
LUNCの Burn（バーン）運動は、仮想通貨に非常に慣れていない多くのユーザーをチェーンに引き寄せました。そのようなユーザーの多くは「ブロックチェーンと集中型クラウドコンピューティングOSの基本的な違い」や「それがチェーンのPMFにとって何を意味するのか」を理解していないように感じています。
【L1 JTF内におけるPMFのコンセンサスの欠如】
Edward Kim氏 や Zaradar氏 らが設立した組織「L1 JTF（Joint L1 Task Force）」内でPMFのコンセンサスが得られていません。ですが、公平に見て、これは彼らのメインとなる仕事ではありません。
キラーアプリ提案：コードストリーミングとメタバースアプリ
コードストリーミング（Zaradar）とメタバースアプリケーション（various）
これらは興味深いアイデアです。前者は私の理解を超えています。後者はどのチェーンにも共通するもので、LUNCでそれをやる人は（理想的には自分のIPで）潰してほしいと願っています。
LUNCは技術的負債という点で悪いところからスタートするので、LUNCが他と比較してどのように有利になるか私には分かりません。LUNCが他のCosmosチェーンと同等になるには状態維持が必要ですが、状態を維持するという要件は、おそらく「LUNCが他のCosmosチェーンと同等になるための度合いを制限」するでしょう。
このトピックは、技術的に私の理解を超えていますが、USTCと特に保留中のCosmWasmのアップグレードの大きな問題でした。もちろん、LUNCにはコミュニティがあり、それは重要な資産です。しかし、技術的には他のCosmosチェーンとの比較優位性はないのです。
旧キラープロダクト「UST（USTC）」
旧LUNAが崩壊する前、Terraには「BTC担保と資本管理システムを備えた分散型ステーブルコイン」という、多くの人がキラープロダクトと考えるものがありました。これをキラープロダクトとして強調することは、（少なくとも私たちの実装では）新しい技術や原型を必要としないので、良いことだとも言えます。しかし、LUNCコミュニティからはとても遠いと思われるレベルの団結とコンセンサスが必要でもあります。
私は「USTが大きな進化を遂げることができれば、それぞれの分散型ステーブルコインもキラープロダクトになり得る」と信じています。さらに、LUNCの19万人の オンチェーン（on-chain）ユーザーは、そのようなプロダクトの優れたターゲット市場であることを自ら選択しています。購入することで、彼らは皆、ある程度そのビジョンに同意しているのです。
つまり、復活のための原料の多くがそこにあることはわかっているのです。
しかし「USTCの修正」に関する特定の解決策についてコミュニティからの合意を得ようとした場合には、おそらくあまりにも多くの論議を呼ぶことになるため「Joint L1 Task Force」はそれを追求することができないのでしょう。コミュニティの大多数はそうなることを望んでいますが、全員が1つの解決策に同意することはまったく別の話なのです。
また、それぞれの提案は互いに相容れない第一原理から構成されているため「平均化」する良い方法はありません。スティーブ・ジョブズは、ノキアやブラックベリー、パームパイロットを平均化してiPhoneを作ったわけではありません。
私/Ed/Maxが提案したものの1つは、LUNCのL1が大規模採用された際に別の別のリスクに晒される危険性があります（小さいものですが）。Zaradar氏やDuncan氏（@wrapped_dday）などが議論した他のソリューションは爆発リスクは低いようですが、ユースケースに極端なコストと他の欠点があるようです。
Zaradar氏提案に対する感想
- 非常に抽象的で、技術的な詳細について公に議論されたことはなく、DeFiの専門家による継続的な協力も得られなかったように思われます。
- 私、Edward Kim氏、Maximilian Bryan氏（@maxbrytr）、そしておそらく他の人も含めて、誰もそれがどのように機能するのか理解していませんでした。
- 「ミント の禁止」は2ウェイ交換性を失わせ、文字通りそれを使う目的全体を台無しにしています。（なぜオンチェーンで交換できない ステーブルコイン を所有するのでしょうか？）
- 超複雑な資本管理システムにより、LUNC / USTCの金融リスクとLUNC DAppトークンが絡めとられており、これらは金融特性もシステム価値も全く異なります。
Duncan氏提案に対する感想
- 実際には存在しないアービトラージ（裁定取引）が存在することを前提にしている / 価格の不一致は「裁定取引ではない」ことが非常に多く、通常は後になって明らかになる本当の理由のために存在します。
- USTCを現在の価格から時間をかけて$ 1に引き上げることで、借入/貸付市場が機能することはありません。$ 0.02の価値のトークンで資金を借りるのに、時間をかけて$ 1に引き上げられるのは、家を買うために$ 1,000,000借りて、ローンの期日 / リペグ が完了したら銀行に$ 50,000,000返済しなければならないようなものです。まともな神経の持ち主ならそんなことはしません。
- いずれにせよ、USTC / AFT の問題は「Joint L1 Task Force」の技術的な仕事量など、他の優先事項に取って代わられたようです。
- Jacob Gadikian氏（@gadikian）は過去に、おそらく規制責任上の理由から「ステーブルコインとは何の関係も持たない」とコメントしています。
複数のアプローチによる検証が必要
どのような解決策を提案しても非常に複雑なプロダクトになり、ガバナンスの提案ごとに10通りの方法で引っ張られることになるでしょう（そしておそらく50以上のガバナンス提案が必要）。
ですから「分散化された少ない担保のアルゴリズム型ステーブルコインの可能性」を保守的に信じている人たちは、それを実装する際にLUNCガバナンスとは別のアプローチを検討すべきなのでしょう。なぜなら、この問題に対する正しい答えは一つではないからです。
そして、LUNCコミュニティは、このコミュニティの断片化された状態を克服するのに十分な解決策が実際に公開された後、後で好きな解決策を自由にコピー、採用、または同期できるようになるのです。
幸いなことに、私たちはいくつかのより良いアプローチを見つけたと思います。そこで、これから数回の投稿で私が考えるそれらが何であるか、そしてそれぞれの長所と短所を探ってみたいと思います。
複数のアプローチを試すことは有益なだけでなく、不可欠なことです。そうすれば、コミュニティは理論的ではなく、具体的な方法（同じ市場危機に異なる実装をどう対応するかなど）で、それぞれのアプローチが必要とする重いトレードオフ(*1)を比較対照することができます。
LUNC（Terra Luna Classic）暴落から現在までのドラマ
【2022年5月11日 ～ 14日】
旧LUNAで8,000倍のハイパーインフレが発生。5月13日、法的責任とネットワークセキュリティの理由から、LUNCの創設者が新しいチェーン（新LUNA）を始める間、トークンのさらなる委譲が停止されました。これにより、LUNCの新規購入者はチェーンのガバナンスに影響を与えることができなくなり、5月13日以前にLUNAをステークしていた個人の間で投票権が独占されることになりました。
【2022年5月20日】
Do kwon氏 がLUNAブロックチェーンを新たに立ち上げ、LUNC保有者を置き去りにした格好になりました。
【2022年5月後半 ～ 7月】
LUNCコミュニティが爆発的に拡大し、25万人以上の新規のユーザーがLUNCに加わりました。これらのユーザーには、LUNC DAO（@LUNCDAO）とVegas氏（@VegasMorph）を筆頭に、多くのインフルエンサーリーダーが存在します。
これらのインフルエンサーは、突然大きくなったLUNCコミュニティを2つの組織（Edward Kim氏/Zaradar氏の Terra Rebels とVegas氏のTerra Classicコミュニティ）の周りに結集させる上で非常に貴重な存在でした。ステーキングを回復させ、主にBINANCEでの オフチェーン 取引に（不可能と言われる）1.2%の Burn Tax を実施することに尽力していました。
後者が基本的に不可能であることは「LUNCの巨大で異質なコミュニティ」そして信じられないことに「LUNCのコミュニティのリーダーシップ」によってほとんど無視されています。
それにもかかわらず、1.2%のBurn Taxはマーケティング策としては非常に間抜けで、ある意味では天才的でした。
エコシステムが全く機能しないまま、LUNCのデイリーアクティブウォレット（オンチェーンのみ）はクラッシュ前のレベルに戻り、LUNCは驚くべきことに、すべてのオンチェーン活動指標においてATOM以外のマーケットキャップでCosmosチェーン第1位となったのです。
【2022年8月】
Terra Rebelsは、リーダーたちであったEdward Kim氏・Zaradar氏・Marventus氏・私・および他のほとんどのチームリーダー vs Raider氏（@Raider7019）・Shinobi氏・Daolex氏の内戦で崩壊しそうになっていました。このことで、後者は最終的にすべての管理者権限を剥奪されます。
この事件は、Vegas氏の何ヶ月にもわたるロビー活動の後にTerra Rebelsに結集したバリデーターに口止めされています。これは、GitHubレポの所有権をTFLからTerra Rebelsに譲渡するための非常に重要な保留中の投票を危険にさらさないようにするためです。当時、TFLは非協力的であると認識していたにもかかわらず、ブロックチェーンのコードに組み込まれました。
Terra Rebelsの謎のハッキングにより、Terra Rebels Discordサーバーのすべての記録が都合よく破壊され、事件のすべての記録が消去されます。以前のサーバーの管理者であるClanMudhorn（ @ClanMudhorn_）は、新しい代替サーバーを立ち上げました。
【2022年8月下旬】
TFLはTerra Rebelsの提案した変更をTFLが所有するLUNCの正規リポジトリ（正規レポ）に実装することに同意し、LUNCコミュニティによる正規レポの所有権剥奪という社会的打撃を回避することができました。Do Kwon氏はLUNCの再生活動を公に支援しました。
【2022年7月～9月】
Terra Rebelsがステーキングを再開し、Terra Classicチェーンのガバナンスプレミアムを回復させました。LUNCとUSTCの合計時価総額は暴落後の実効低水準から10倍以上に上昇しました。（$ 3億5000万以下 → $ 50億以上）
【2022年9月8日8:45（EST）】
LUNCの時価総額が$ 40億超となり、首位になりました。
【2022年9月8日9:00（EST）】
BINANCEはオフチェーンBurn税への参加を拒否しました。CZ氏 はAMAでBurn税は「良いアイデアではない」と発言し、LUNCはその後2.5週間で75％下落しました。
【2022年9月20日】
Terra Rebelsは、どのCEX（中央集権取引所）からも有意義な参加が得られなかったにもかかわらず、オンチェーンBurn Taxを実施しました。BINANCEは予想外の寛大さで、約0.1%のオフチェーンBurnに相当するLUNC補助金を約束（宣伝されているよりも90%少ない）しています。 その後LUNCは50%上昇しますが、上昇はすぐに失敗となってしまいます。
【2022年9月 / 10月】
Terra Rebelsが作成した1.2%のburn Taxはチェーン上のすべてを破壊し、ボリュームは崩壊、長い間使用されてきたすべてのDAppsが壊れるか使用不能になりました。そして、オンチェーンボリュームは90%減少しています。
【2022年9月】
Terra RebelsとLCCが3名（Edward Kim氏、Zaradar氏、Vegas氏）のもとに集約され、Terra RebelsとLCCは事実上合併となりました。
そして、この時「Terra Rebelsロードマップ」が発表されました。Terra Rebelsはチェーン機能を回復させるための技術的マイルストーンと、不透明であったUSTC リペグ をロードマップとしてコミュニティに売り込もうとしました。
【2022年10月】
私が声高に主張しており、Akujiro氏（@Akujiro2）とDuncan氏によって提出された「Burn Taxをほぼ廃止にする提案（ステーキングやガバナンスに関係のない取引について1.2％のレートを0.2％に引き下げる）」が可決されました。Edward Kim氏がBurn Taxに関する以前は予見できなかった技術的な不具合を修正し、オンチェーン取引量は安値から倍増するものの、失われたBurn Tax取引量の大半は戻りませんでした。
【2022年10月】
Terra Rebelsの最も尊敬するメンバーの一人であったMarventus氏がTerra Rebelsから離れていきました。
【2022年10月3日】
私、Max Bryan氏、Edward Kim氏がTerra Classicのステーブルコインを救済するための提案「USTN提案書」を発表しました。この文書は30,000回以上ダウンロードまたは閲覧され、コミュニティの激しい議論に火をつけることとなりました。
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最終版「USTN」提案の要点まとめ：Alex / Ed / Max
Alex Forshaw氏が2022年10月14日公開した『Alex / Ed / Max Proposal: “USTN” Final version summary（アレックス・エド・マックス提案：USTN最終版まとめ）』の内容を日本語訳した記事となります。
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その後、Vegas氏とFaffy氏は2週間以内に「USTCリペグに関する提案」を出すと約束しましたが、それは実現しませんでした。一方、Zaradar氏は自身のUSTC提案の漠然としたアウトラインを発表しました。私 / Edward Kim氏 / Max Bryan氏は、2週間の集中的なコミュニティのフィードバックやインタビューなどを経て、大幅に修正した最終的なUSTN案を提案しましたが、どの提案もコミュニティのコンセンサスを得るには至りませんでした。
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USTC「リザーブ」について｜リペグ提案の補足：Maximilian Bryan
現在も議論が続いているリペグ問題ですが、Alex氏らが前回提案した内容に対して様々な意見が飛び交っています。この記事では前回の提案の補足として、重要なポイントである「リザーブ（準備金）」ついてさらに光を当てて説明していきます。
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【2022年10月28日】
私と提案された マルチシグ 署名者の一団は、Do Kwon氏が所在しマルチシグの管理下にある外来のオフチェーン資産によって資金を供給する「$ 400万の開発およびブロックチェーン管理基金の提案」を提出しました。その後、数週間の政治的論争が続きましたが最終的な解決策はコミュニティによって合意とはなりませんでした。
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LUNC開発者へコミュニティ資産から「400万ドル」資金提供：Alex Forshaw提案
この記事は、Alex Forshaw氏が2022年10月29日に公開した提案『Fund Devs With $4M of Off-Chain Community Assets（オフチェーンコミュニティ資産400万ドルで開発者に資金提供）』の内容を日本語訳した記事となります。
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【10月22日】
Vegas氏が起こした「Neblioのスキャンダル」の直後にEdward Kim氏がTerra Rebelsを脱退しました。
【10月22日】
Jacob Gadikian氏がLUNC用のDragonberryパッチを作成および配布し、主要なセキュリティの脆弱性を修正しました。
【2022年第4四半期】
Edward Kim氏、Jacob Gadikian氏、PFCなどがLUNCチェーンと他のCosmosチェーンとの IBC 接続を修正し、LUNCと他のCosmosチェーンとの相互運用性を徐々に回復させました。
【12月22日】
Terra Rebelsがアップデートされたステーションとウォレット「Rebels Staion」をリリースしました。このアップデートはTFLのウォレットのアップグレードと正しく調整されておらず、チェーンが一日中使用不能になる原因となりました。Terra RebelsはTFLの無能さを先手を打って非難していましたが、Terra Rebelsの敵対者は「Terra Rebelsが必要性もなく、特に求められてもいないDAppのためにチェーンのUXを壊した」ということを指摘していました。
【12月22日】
Terra Rebelsの内部管理マフィアであるClanMudhorn氏 / Vegas氏 / Raider氏 / Echelon氏が、Terra Rebels L1開発作業に割り当てられたコミュニティ資金$ 150,000を受け取った後、Terra Rebelsの残りの開発コアであったZaradar氏, Mostafa氏（@MostafaImamBH）, Dan Gerhcovitch氏はTerra Rebelsを脱退しました。
【12月22日】
Terra Rebelsの創設者たち（Edward Kim氏、Zaradar氏）が、Terra Rebels以外の外部協力者（Jacob Gadikian氏、TFLのOB、Fragwuerdig氏、Man12氏とともに新しい開発チーム組織「L1 Joint Task Force」として再始動しました。
【12月22日】
LUNCのオンチェーン・デイリーアクティブユニークウォレットは、暴落後の最高値であった85,000から約10,000kに落ち着きました。LUNCホルダーは約18万人に落ち着き、LUNCの時価総額は$ 10億前後で安定しています。
『LUNC Needs a Product Vision』の原文はこちら