この記事では、LuncBurnArmy氏(@luncburnarmy)が公開しているTerra Classicの開発チーム「L1 Task Force(L1タスクフォース)」の最新情報を紹介しています。
記事の要点
- 最新の「L1 Task Force」の活動情報
- 定期的に情報の更新・公開を行うことで、開発プロセス全体を通じて「公開性と透明性」を確保
目次
「L1 Task Force」活動報告書の概要と目的
以下の内容は、2023年1月1日からの「L1 Task Force」活動の最新情報を提供するものです。
2023年1月の第1週にAgora提案11168が ガバナンス を通して承認され、L1 Task Forceへの第1四半期の指令が与えられました。
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2023年の最初の週は、チームに必要な「第1四半期に提供される各アイテムのタスクの詳細リスト」を作成し、洗練させることに焦点を当てました。さらに、第1四半期の主要リリースを確認し、目標とするマイルストーンの日付を設定しました。
このオンボーディング(教育)週間に、早速開発作業が開始されました。そして、最初のスプリント(開発の1つの期間単位)が始まる前に、いくつかの開発項目が完了状態に移行されました。
提案11168には「2022年第1四半期の目標」が明確に示されています。隔週で発行される状況報告書は「現在の状況・開発の進捗状況・予算支出・今後のマイルストーン提供」など、作業範囲に対して追跡する最新情報を提供することを目的としています。
定期的に更新を行うことで、開発プロセス全体を通じて「公開性と透明性」を確保することができるはずです。
また、Twitterで2回の AMA を実施し、1回目は「開発チームへの支払い方法の概要を説明(1月19日(木)予定)」2回目は「その月の開発実績を紹介(2月1日(木)予定)」する予定です。
第1四半期ロードマップとリリースマイルストーン
第1四半期の開発・リリースロードマップは「主要な開発活動・マイルストーン・目標リリース日」を視覚的に表現するために作成されたものです。
これらは、チームが積極的に取り組んでいるタイムラインと日付です。このタイムラインは必要に応じて更新され、新しい機会や新しい問題が発見された場合にも更新される予定です。
現在、「L1 Task Force」は、第1四半期のすべての目標マイルストーンを予定通り達成する予定となっています。(※ リリース v1.0.6 は v1.1.0 に、リリース v2.0.4 は v2.0.0 に名称が変更されています。

第1四半期の主なリリースは以下の通りです。
- Classic v1.0.5 Hotfix
- Classic v1.0.5 Binance Whitelist
- Cosmos SDK v0.45.11へのアップグレード
- Tendermint v0.34.24へのアップグレード
- Classicリリースv2.0.4
完了しているアクティビティ(スプリント#1開始前)
- テスト ノード 実行のためのクイックスクリプトを追加
- GitHub Actionが起動されない点を修正
- 修正(filtered_pagination):Cosmos-SDK PR 11408のバックポート ; ページ番号が1つずれる問題を修正
- Github Actionが実行できないバグの修正
- github.com / CosmWasm / wasmvm を0.16.6から1.1.1にバージョンアップ
- genesis jsonからwasmをパージするコマンドを"makefile"に追加
- Burn Taxのgofumpt'ing(Burn Taxのアンテハンドラのコードの影響のクリーンアップ)
- Eds propのアンテハンドラに"Burn Tax split"を追加
- プロセスおよび各アイテムのタスク詳細リストの確立
- コミュニティ監視委員会の設立
- Burn Taxの50%をコミュニティプールに、50%をトレジャリーBurnウォレットに送るようアンテハンドラを調整
- actions/setup-goを3.3.1から3.5.0にバージョンアップ
- actions/cacheを3.0.11から3.2.2にバージョンアップ
スプリント#1(1月9日 ~ 1月20日)
現在、すべての項目が予定通り、かつ予算内で実施されています。

完了タスクの詳細は L1スプリント#1のプロジェクトボード で閲覧することができます。
スプリント#2(1月20日 ~ 2月3日)
スプリント#2では、クラシックリリース「v1.0.5」がバリデータと中央取引所にデプロイされました。リリース「v1.0.6(ガバナンスに依存)」は2月中旬にリリースされ、3月1日より前に稼動する予定です。

完了タスクの詳細は L1 Sprint #2のプロジェクトボード で閲覧することができます。
スプリント#3(2月6日 ~ 2月17日)
このスプリント#3は最も生産的なものの1つで、クラシックリリース「v1.0.5」は2月14日に無事稼動し、スプリント中に大量の作業を完了させています。
チームは現在、構造化されたプロフェッショナルで結束力のあるユニットとして活動しており、Q1「L1 Task Force」のガバナンス提案に記載されたQ1成果物の完成に向けて完全に軌道に乗っている状態です。
リリース v1.1.0 は順調に進んでおり、ソフトウェアガバナンスのアップグレードとしてリリースされる予定です(2月21日予定、2月28日稼動予定)。

完了タスクの詳細は L1 Sprint #3のプロジェクトボード で閲覧することができます。L1 Sprint #4のプロジェクトボード では、リアルタイムの進捗を確認することができます。
スプリント#4(2月20日 ~ 3月3日)
スプリント#4で「L1 Task Force」はBINANCEのホワイトリスト機能、およびBurn Taxの分割を実装し、2月28日に稼働しました。このことによってBINANCEはアップグレード後、3月LUNCのBurnを再開させました。
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アンテハンドラーのアップグレードは、LUNCを再 ミント することなく、コミュニティプールに資金を供給する方法を提供します。
また、3月のv2.0.0リリースと第2四半期初めのCosmwasmアップグレードのための今後の主要マイルストーンについても重要な作業が完了しました。

進行中のタスクやインレビューのタスクはすべてスプリント#4にロールオーバーされます。
L1スプリント#4のプロジェクトボード は、GitHubでリアルタイムに確認することができます。L1スプリント#4プロジェクトボードは3月13日、スプリントプランニングセッションの後に更新される予定です。
【「v1.1.0」アップグレード後のレビューと教訓集】
- 現在、2月28日に行われたアップグレードの手順を見直し、次回のアップグレードに向けたプロセスの改善方法をよりスムーズに行うための事後レビューが行われています。
- L1チームはL1機能のアップグレードとテストに責任を持ち、L2アプリケーションには責任を持たないことに留意する必要があります。また、L2アプリケーションプロバイダー(ウォレットプロバイダーとdAppプロバイダー)は、アップグレード前のアプリケーションのテストとプルリクエストの実施に責任を負います。
スプリント#5(3月6日 ~ 3月17日)
スプリント#5において「L1 Task Force」はv2.0.0リリースに必要な作業の大半を完了させました。v2.0.0のリリースは3月末に予定されており、Cosmwasmのアップグレードは第2四半期初頭に予定されています。

上の画像はスプリント#5終了時の状況です。進行中のタスクやインレビューのタスク(現在テスト中)は、すべてスプリント#6にロールオーバーされます。
完了タスクの詳細は L1スプリント#5のプロジェクトボード でリアルタイムに確認することができます。L1スプリント#6プロジェクトボードはスプリント計画セッションの後に更新される予定です。
スプリント#6は3月20日 ~ 3月31日です。
第1四半期:予算の見通しと実績
- 第1四半期の実装は予算内で完了する見込みです。
- 予算の中には、新しい開発専用ラップトップ(現在のラップトップは故障)やLuncBurnArmyのためのブロックチェーン専用ワークステーションなど、必要なハードウェアも含まれています。
- もともとNotionalに割り当てられていた月々$125,000の予算を、Vinh氏(@TheVinhNguyen4)と、場合によってはLuncBurnArmyに割り当てることをTGFに提案・要求しています。これにより、パートタイムの開発者およびシニアプロジェクトマネージャーとしての仕事に対して、適正な市場価格で支払いを行うことができます。
※ これらの項目は現在TGFによって検討されており、元の「L1 Task Force」のガバナンス提案の修正として、再提案が必要になる可能性があります。 - すべてのコアチームメンバーに対するMicrosoft 365のライセンス費用として、毎月$108のOPEXコストが追加されました。

資金調達と支払いプロセスの現在の状況

現在、可決された提案11168「L1 Task Forceへの資金提供」によって908,000,000 LUNCが マルチシグ ウォレットにあります。執筆時点(2023年1月21日)でのLUNCの価値は$166,350です。
- 第1四半期の「L1 Task Force」への資金提供の原案では総額$141,750の資金提供を求めています。その結果、マルチシグ口座には~ $24,600の余剰価値があります。
- 残りの四半期の契約L1リソースに支払う資金を確保するため、Terra Grants Foundation(TGF)は$14,175のLUNCをUSDCに スワップ し、TGFのKrakenアカウントに保管する予定です。これにより市場環境が「L1 Task Force」で利用可能な資金に悪影響を与えないようにすることができます。
- その時点で「L1 Task Force」はコミュニティと協議し、第2四半期の新しい資金調達案を作成し、$24,6000の剰余金を第2四半期に繰り入れるか(L1 Task Forceに第2四半期の委任があった場合)、コミュニティプールに返却します(L1 Task Forceに第2四半期の委任がない場合)。
- L1 Task Forceのチームメンバーへの支払いはすべて月末に行われ、USD経由で送付されます。
Terra Classic(LUNC)コミュニティからの問い合わせについて
開発チームの進捗状況や今後の予定、その他一般的な質問など、何かご質問やご意見がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
L1 Task Forceに関するご質問は「Twitter:@LuncBurnArmy」まで、支払いに関するご質問は TGF コンプライアンスオフィサーの「Twitter:@DemonMonkey777」まで直接お問い合わせいただけます。
また、L1 Task Forceが毎月開催している AMA に参加して開発チームと直接話したり質問をしてください。
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