Terra Classic(LUNC)

Cosmosレンディングプラットフォーム「Mars Protocol」にLUNCをリスト|Prop 11503

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この記事は、Parker_Lowe氏が2023年5月1日に公開した提案で、現在ガバナンス投票にかけられている『LUNC Listing On Mars Protocol (SIGNAL)』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • Mars Protocolは貸付を目的とした初期のTerraプロジェクト
  • リストすることでLUNC保有者に新たなユースケースを提供
  • Burnやユーティリティ用途増加などの恩恵がある

LUNC(Terra Classic)をMars Protocolにリスト

Mars Protocolは貸付を目的とした初期のTerraプロジェクトですが、2022年5月の暴落時、残念ながらLUNA(現:LUNC)投げ売りの 影響 を受けて進めることができませんでした。

その後Mars Protocolは様々な仮想通貨で広く利用されるようになり、運用や担保付き DeFi ローンのプロトコルとして実行可能で成功を収めています。

この提案の目的は以下の内容についてコミュニティの承認を得ることです。

  • L1 またはL2の開発者がLUNCをロードマップに追加
  • Mars Protocol "RED BANK" にLUNCをリスト
  • Mars Protocol開発者と協議し、リストするための追加情報を得る

これはLUNC、Cosmosチェーン双方にとって有益です。特に LUNC(Terra Classic)はデフレ状態であるため、誰かがLUNCを貸与するたびに供給量が減少し、買い入れインセンティブや取引所を通じた取得を生み出す金利モデルも導入されます。

LUNC保有者に新たなユースケースを提供

Mars ProtocolプラットフォームにLUNCを追加できれば、LUNC保有者に新たなユースケースを提供し、MarsおよびTerraエコシステムの両方により多くのユーザーを引き付ける可能性があります。

さらに、LUNC保有者は、MarsプロトコルでのDeFi貸付 および借入活動に参加する機会が提供されます。

【2023年3月以降のおおよその平均データ要件】

  • 日次95%条件付資産価値(CVaR、365日):18.59%
  • 日中最大ドローダウン(90日):45.42%
  • 24時間取引量の中央値(365日、対数):17億1,000万ドル
  • 24時間時価総額の中央値(7日平均、90日間):97兆4,982億1,200万ドル
  • 平均高-低%相場スプレッド(30日):5.57%
  • Amihud(*1)の流動性指標(90日間):24.22%
  • 初期預金上限要求:250億LUNC
(*1)Amihud:金融業界で使用される流動性指標の一つで、資産の流動性を定量化する方法として広く認識されている

Mars ProtocolがもたらすLUNCへの恩恵

Mars Protocol "RED BANK" に預けられたLUNCトークンの量は、預金上限額(のちに高額預金に変更も可能)だけ循環供給量が減少します。

LUNCトークンが預けられている間、保有者はMARSトークンで受動的な利益を得ることができます。なお、APRSは変動しますが、通常は20%前後です。

誰かがDeFiローンに興味を持ちRED BANKからLUNCトークンを借りると、チェーン上のトータル取引量が増加し(LUNCトークンの Burn 量が増加)、またローンに発生した利息をLUNCで支払わなければならなくなります。

そのため、ローンの利息を支払うためにユーザーがより多くのLUNCトークンを購入する必要があり、その結果、LUNCの価格が上昇します。

プロジェクトのニーズ

以下のリストは「MARS RISK FRAMEWORK」に従って遵守する必要があります。

  • 商業的に実施される外部監査
  • バグバウンティプログラム(*2)
  • その他ごくわずかな属性
(*2)バグバウンティプログラム:企業や組織がセキュリティ上の脆弱性を特定して報告してくれる外部のセキュリティ研究者やハッカーに報奨金を支払う仕組みのこと

原則として複数のチェーン / プロトコルがLUNCを貸出資産としてリストすることに同意した場合、Mars Protocol内のRed Bankだけでも循環供給量が最低でも数千億枚が減少し、今後の預金上限の増加によってさらに大幅な減少が期待されます。

そして循環供給量を減らすことで、価格の上昇が容易になると同時に、LUNCの保有者に他の富の蓄積手段を提供するインセンティブが与えられます。

取引量の増加は、循環供給量とともに総供給量を減らす複合的な組み合わせとしても機能します。

開発者は、監査チームを雇ってRed Bank内のリストを取得し、LUNCが預金要件と預金上限の増加に対応するために必要な条件を満たしていることを確認する必要があります。

提案のメリット

  • Burnの増加
  • ユーティリティ用途の増加
  • LUNC保有者向けの金利モデルの選択肢の増加
  • 循環供給量の減少
  • 総供給量の減少
  • RED BANK内で契約可能なためのLUNCトークンのスワップの増加(Burnも増加)
  • 流動性の増加
  • ネガティブ・ボラティリティの低減
  • 長期的に持続するポジティブな価格変動
  • チェーン上でLUNC バリデータ とともにステークしているユーザーに対する利回りの増加(ステーキング の利回りが支払われる仕組みのため)

他にも Cosmos 内に「KAVA」や「UMEE」などのクレジットプロトコルが存在し、将来的に参考にして預金リストに検討されるかもしれません。「StrawPoll」で投票して、この提案に対するコミュニティの意向を示してください。

この提案に賛成の場合は "YES" に、反対の場合は "NO" に投票してください。 また、この提案について特に関心がない場合は "ABSTAIN(棄権)"、強く反対の場合は "NO WITH VETO(拒否権付きNO)" に投票してください。

『LUNC Listing On Mars Protocol (SIGNAL)』の原文はこちら
Bybit公式サイト

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