Terra Classic(LUNC)

Terra Rebels「2022年Q2〜2023年Q3 ロードマップ」の概要と現状|2022/10/31

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LUNC(Terra Luna Classic)の基盤となるTerra Classicチェーンの復興に向けた開発を主導している組織「Terra Rebels」の共同設立者であるEdward Kim氏(@edk208)は、2022年10月末にDiscordで開催されたTerra Rebels主催のAMAの冒頭で「Terra Rebelsのロードマップ(2022年第2四半期〜2023年第3四半期)」の概要について簡単な説明を行いました。

この記事ではEdward Kim氏がAMAの冒頭で語った「ロードマップの概要」の内容を日本語訳してまとめています。Terra Rebels公式サイトで公開されているロードマップには大まかな流れだけしか記載されていませんが、今回のAMAでは一連の計画の現状などについても語られているため、今後の流れなどを知るためなどに役立てていただければ幸いです。

Terra Rebelsが公開したロードマップの内容は以下の記事で紹介していますので、こちらの記事と合わせてAMAの内容をご覧ください。

Terra Rebelsのロードマップ概要
Terra Rebel Roadmap
Terra Rebels:ロードマップ【2022年Q2〜2023年Q3】

LUNCの基盤となるTerra Classic チェーンの修正、開発する組織「Terra Rebels」が今後のロードマップを公開しました。
LUNC復興のための道標となりますので、これからの全体的な流れを理解しておきましょう。

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マーケットスワップの無効化について

※以下はEdward Kim氏がAMAで語った内容の日本語訳となります。

2022年第4四半期の最初に記載されている項目は「マーケットスワップの無効化」です。これについてはフォーラムをご覧いただけるとわかると思いますがいくつかの作業を行いました。オラクルが誤った価格フィードを送信するによって、誰かが100万ドルか何かを搾取してしまうという事実が確認されたため、マーケットスワップを無効化する事が提案されました。

現時点で、マーケットスワップのためにできることはいくつかあります。トビン税(スワップ税)を100%にするガバナンス提案を行うこともできます。これを行う理由についての質問もありました。「マーケットスワップの無効化」は早急な対処が必要な項目の1つであると確信していますが、もう少し詳しく検討してみたいと思っています。

Cosmos/Tendermintの骨組み再構築について

CosmosのTendermint(*1)の骨組みを再構築し「Cosmos v0.45.8」「Tendermint v0.34」へのアップグレードを実施する予定です。

現在、Tobias Andersen氏 は「Tendermint v0.37」のアップグレードに取り組んでいますが、これに関しては厄介な点がいくつかあります。これは Terraform Labs(TFL)が以前使っていたTendermintを修正したものなので、TFLが既に行なった修正を行わずにTendermint v0.37にアップグレードすることはできないのです。Tobias Andersen氏はTendermintに複数の変更が加えられていることを確認しているため、それに対処する必要がありますが、これを完了することによって「CosmWasm v1.0.0」を実装することが可能となります。

(*1)Tendermint:任意のプログラミング言語で書かれた状態遷移マシンを受け取り、多数のマシンに安全に複製することができるシステムのこと。

Burn Taxの評価について

第4四半期のロードマップの中にあった「Burn Tax」についてですが、みなさんご存知のようにコミュニティメンバーの Akujiro氏 が「Burn税を0.2%に引き下げること」を提案しました。この提案はあっという間に話題になりました。私たちはこれについて決断を下す必要がありましたが、多くの方は私が書いた記事を見て「何かやるのであればもちろんやろう」と言いました。大まかなにはそんな感じです。

Tax引き下げ提案
【LUNC】税率引き下げ&貢献者への支援|Akujiro

この記事はAkujiro氏によって公開されたProposal:5234『税率を0.2%に引き下げ&開発者たちへの支援』の内容を日本語訳した記事となります。貢献者たちへの資金支援をし、Terra Classicの開発をすすめる提案です。

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v2アルゴリズムとAFTについて

それから「v2アルゴリズム」と「アルゴリズム型ファンジブル・トークン(Algorithmic Fungible Token/AFT)」に関する作業を開始しました。AFTに関する様々な提案がありますが、これらはあくまでも提案であって、まだ議論中であり、最終的なものは何もありません。まさしく始まったばかりです。

2023年第1四半期の予定について

2023年第1四半期にはチェーンアップグレードのテストと検証を行う予定です。それからCosmWasmのアップグレードに伴い、第1四半期に予定されているv2との整合性を保つためのアップデートを行います。そして2023年頃にはAFTの リペグ を予定しています。これは大変なのでかなりの時間がかかると思います。多くのテストが必要です。第1四半期か第2四半期か、、、分かりませんが第2四半期頃になるかもしれません。

2023年第2四半期の予定について

2023年第2四半期の予定では「APSモジュールを本番環境にデプロイする」とありますが、おそらくこれは「ABS」のことだと思います。このような自動ブレーキシステム(ABS)のようなものは、マーケットスワップでデススパイラルのような事が二度と起こらないようにするために導入されます。

新しい口座資本管理の仕組みを確立させて、トランシェシステム(*2)でAFTを部分的に担保化し、最終的にマーケットスワップを再開させます。これは非常に重要なことで、マーケットスワップが本当に可能になればスワップ税を徴収する事ができるようになります。これによってAFTでアービトラージ取引を行う事ができるようになるので、これは来年、1年半のロードマップの集大成のようなものでもあります。

(*2)トランシェシステム:証券化商品などをリスクレベルや利回りなどの条件で区分したものを指す金融用語
Bybit公式サイト

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