この記事は、Terra Classic(LUNC)関連の開発者Duncan氏(@wrapped_dday)が2023年4月1日に公開したホワイトペーパー『Ziggy: A Terra Chain for Creatives』の内容を日本語訳したものとなります。
Duncan氏のリペグ案「Ziggy」に関するこれまでの取り組みや内容については以下の記事をご覧ください。
Terra Classic:ERM実装によるUSTCのリペグ提案「Ziggy」|Prop 11324
この記事は、Terra Classicの著名な開発者であるDuncan氏が2023年1月29日に公開した提案『USTC Re-Peg: Ziggy(Final)』の内容を日本語訳した記事となります。
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【翻訳協力者】
「Ziggy」ホワイトペーパー概要
創造的なメディアは、仮想通貨に関するの知的財産保護が不足しているため、現在参加をためらっています。「AIが無料のウェブから芸術作品をかき集める」という革命が起こる中、あらゆるアーティストが オンチェーン で作品を出展し、その成功に応じたロイヤリティを永続的に得られるようにする簡易なソリューションを提供することが求められています。
「Ziggy」は、クリエイティブ作品を NFT フラグメントとして展開するために使用されるネイティブコモディティコイン「Stardust(スターダスト)」を作成することで、これを促進するように設計されています。
Terraコミュニティトラスト(TCT)について
以下は、Terraのドキュメント に記載されています。
Terraコミュニティトラストは「TERRA」「LUNA」「UST」に関するすべての知的財産権を保有しています。コミュニティの提案を通じて、Terraコミュニティプールの各メンバーは、保有する資産の使用に関して受託者に指示を出すことができます。
信託と受託者は、Terraブロックチェーンのガバナンスプロトコルと一貫して管理され、一部の例外(不正行為や違法・非倫理的行為のないこと)を除き、受託者はコミュニティ提案を通じてTerraコミュニティプールの指示通りに資産を管理しなければなりません。コミュニティから指示された場合、信託は、他の権利や特権の中でも、財産の売買や契約を締結する能力を有します。信託は法的拘束力のある取り決めであり、受託者は信託証書で指示されたとおりに、また信託の目的に従って資産を保有し管理する受託者としての義務を負います。信託は法人格を持たないため、受託者を通じて行動する必要があります。信託証書は、資産が保有される条件を定め、すべての関係者が自分の権利と義務を知ることができるようにするものです。
Terraコミュニティ信託とその受託者は
- コミュニティが承認した提案を、その提案が信託が保有する資産に関連する限りにおいて実行・遂行
- コミュニティの利益のために知的財産を保有し、当該知的財産に関する契約を第三者と締結
- 上記の目的に付随する、またはそれを推進するために望ましいその他のあらゆる行為および事柄を行わなければならない
一般に、受託者関係は、受託者が常に誠実かつ信託の目的のために最善の行動を取ることを要求します。受託者の義務には、特に「善良な管理者の義務」「ビジネスの慎重な人として行動すること」「合理的な技術と注意を持って行動すること」が含まれます。執行者の義務は、受託者が信託をその目的に従って管理することを保証することであり、受託者は順次、執行者にその管理責任について「説明」しなければなりません。
Terraコミュニティ信託の最初の受託者は「Ryan Moore(ライアン・ムーア)」と「Remi Tetot(レミ・テトット)」、最初の執行者は「Gabriel Shapiro(ガブリエル・シャピロ)」ですが、コミュニティはいつでもこれらの人物のいずれかを交代させる投票を行うことができます。
Terraコミュニティトラストとその資産の運命は、Terraコミュニティプールの手に委ねられています。コミュニティが信託の終了を決議した場合、信託は終了し、資産はコミュニティの投票に従って分配されます。
Terraコミュニティトラスト(TCT)とフェザーの関連性
人工知能(AI)の登場により、世界中のウェブ全体から情報がかき集めることができ、瞬時に精緻化された高品質の画像が入手できるようになりました。これには、派生作品を禁止し、そのロイヤリティを受け取らないことを明示的に許可したアーティストなども含まれます。
「Ziggy」は "フェザーチェーン" であり、あらゆる種類のクリエイターが上記の信託執行ガイドラインを使用して、オンチェーンで知的財産(IP)を本質的に保護するためのソリューションを提供します。
Ziggyのネットワークは、独自のIDを持つ以下の2つのチェーンに分かれています。
- ZIGGY - 1
- スターダスト - 1
ネイティブコモディティコイン「Stardust」は、ネットワークの "ワークショップリポジトリ" で、Ziggyはネットワークの "メインリポジトリ" です。Stardustでは、さまざまな無料・オープンソースのツールが提供されています。
ユーザーは「UST」「KRT」「JPT」「BTC」「ETH」など、サポートされているトークンで「Stardust」を購入し、ワークショップに使用します。Ziggyに作品を公開する場合は、ユーザーはStardustでパーセンテージを支払います。
Ziggyに作品が公開されると、誰でもStardustを使って作品とやり取りできます。これは、StardustからZiggyに展開されるときにクリエイターが設定した料金で行われます。そのため、Stardustは両チェーン間で使用することができますが、その機能は異なります。Stardustは、ティッカーシンボル「$SZT」を持つオンチェーンのパーティションが与えられます。
新たなコイン「Stardust($SZT)」の理由
クリエイター経済はほとんど主観的なもので、価格設定は暗黙の社会的競争(現在の状態)により行われます。つまり、クリエイティブな作品が市場価格を持つのは、意図的にあたり値のトレンドに傾向したり、意図的に外れ値であったりするためです。
例えば、ゲーム業界では例えば、ゲーム業界の価格設定は以下のようになっています。
- AAAゲームの希望小売価格:$60
- インディーゲームの希望小売価格:$5 ~ $15
- シーズンパスの希望小売価格:$50
- マイクロトランザクション:$0.99
- サブスクリプション:$15 / 月
これらの価格が存在する唯一の理由は、それが暗黙のうちに現状維持であるからです。インディゲームの開発者は、$60の価値があるゲームを作ったとしても、急成長中のクリエイターとして大量販売を獲得するために$15で販売する必要性を感じるかもしれません。
それがうまくいく場合もありますが、そうでない場合も多くあります。クリエイターは制作を続けなければなりませんが「今月の家賃は大丈夫だろうか」と不安になることも少なくありません。
そのため、クリエイター経済というのは非常にハイリスクなのです。ビットコインも実は同じ問題で、有効な ハッシュ が生成されるまで "ナンス" を使い続けることで「n + 1個」のナンスを労働の単位とすることができます。
したがって、完全に主観的な経済を促進し、エコシステムの参加者が循環することができるコインを新たに作成する必要があるのです。
ポリマーチェーンCosmosモジュールの動きを観察
「SZT」はTerra(通貨)またはLUNA(商品)で取引可能なTerraネイティブのコモディティコインで、シンプルな「アクション-オブザーブ(動きの観察)」エンコード機構により、ポリマーとして生成されます。
上記の図では、M(ミント)とB(バーン)の2つのブロックが作成され、ヌクレオシド三リン酸 の合成によって作られるDNAポリメラーゼに着想を得ています。これは、付随する行動や観察が発生すると「$SZT」を生成する(あるいは単に再発行する)デュアルチェーンシステムであり「グローバルコンピュータ」を用いたブロック生成の価値観を再構築することができます。
アクション-オブザーブをここでは「MYBOX」と呼びますが、以下のように配合されています。
- Terraをミント:UST(ブロックエンコードは事前に行われる)
- Terraを スワップ:USTをLuna: SZTに交換する
- 新しいブロックをコードでエンコード: M-A-Y(ミント-アクション-Y)
- MinterはLuna: SZT
- ActionerはTerra: UST
- LunaはチェーンYとして行動
- Terra:USTはこの出来事を観察し、それに応じてTerra: USTを Burn させる
- コードで新しいブロックをエンコード: B-O-X(Burn-オブザーブ-X)
- バーナー(燃焼者)はTerra: UST
- オブザーバー(観察者)はLuna: SZT
- TerraはチェーンXとして機能
- これを繰り返す
これは、ネイティブスワップモデルによって存在するだけで対になる「2つのチェーンのネイティブサプライコントロール」として機能する柔軟なミント&Burnモデルです。
この場合、Ziggyを「Terra」チェーン、Stardustを「Luna」チェーンと考えることができます。LunaチェーンであるチェーンYが、外部チェーン(この場合はTerraチェーン、チェーンX)から「新しいUST」を取り込むと、外部チェーンは正確なバランスを保つために供給を停止しなければなりません。そのためには、チェーンXはチェーンYの単純なエンコーディングメッセージを観察する必要があります。これにより、XYは「Terra」「Luna」「Ziggy」「Stardust」というチェーンペア ”ポリマーチェーン” を形成することになります。
このプロセスを逆にすることも可能で「アクション-オブザーブ」を「オブザーブ-アクション」に反転させたMOXBAYという形があります(ミント-オブザーブ-X、Burn-アクション-Y)。これによって、余分な供給は他のチェーンに対応するものをミントすることによって完全にBurnさせることができます。
そのため、ポリマースタイルの柔軟なブロックサイズの ZK-STARK「共同ロールアップ」が可能になり、2つのチェーン間で6文字、つまり6バイト(42 ~ 48ビット)のシンプルなメッセージエンコーディングでリアルタイムに取引が行われるようになります。
この意味では、Ziggy-Stardustチェーンペアのチェーン創世イベントは、ブロック0-ジェネシスからブロック1-完了のMAYBOXまたはMOXBAYまでのカットオフポイントを切り取ることで、任意の数が発生できます。これを、適切な3’(起源)および5’(拡張)の値を使用して「アクション-アクション+オブザーブ-オブザーブスキーマ」のスキーマとしてTAXNAY(Truncate-Action-X; New-Action-Y)でイベントを符号化し、「コインジョイニング」をGOXNOY(Genesis-Observe-X; New-Observe-Y)と組み合わせます。
「オブザーブ-アクション」モデルは、2つのチェーンの間であらゆる種類のイベントが発生することを可能にします。
例えば、TerraとLunaという2つのアセットがあり、チェーンXが Cosmosアライアンスモジュール を使ってチェーンYにアセットを許可なくリレーしたいとします。第3のチェーンであるチェーンZはXYチェーンのオブザーバー(観察者)として機能し、チェーンXとYはアセットをリレーして行き来します。この場合、XYZチェーンはZiggy-Stardustの 合意チェーン となります。これをCosmosモジュールとして提案しています。
「Ziggy-Stardust」でポリマーモジュールを使用
Stardustは、Terraのステーブルコイン(UST、KRTなど)やLunaのコモディティコイン(LUNA、SZT自身を含む他の対応コイン)と取引可能なTerra固有のコインです。価格は「$SZT」の存在量と同じで、50枚のSZTコインを購入した場合、SZTの価格は50 SZTとなります。
SZTでは、ポリマーチェーンモデルを活用し「TAXNAY / GOXNOY」の機能を使って、任意の数の新規チェーンペア(Xn、Yn)をフェザー化します。Zaki Manian氏 は、イーサリアムのスナップショットを利用して新しい「Cosmos Zone」をインスタンス化する方法について述べています。ポリマーチェーンモデルは、2つのフェザーチェーンを取り、時間的に値をスナップショットすることでオブザーバーとのペアとしてインスタンス化することにより、Cosmosエコシステムにこれを再現しています。
【セキュリティとゲーム理論に関するメモ】
ポリマーチェーンからオブザーバーポリマーチェーンを作成することが可能で、チェーンの状態をスナップショットして新しいポリマーチェーンを形成することで、より多くのStardustを生み出すというユニークなシナリオを生み出します。
オブザーバーチェーンは「アクション-オブザーブ」イベントを実行することで、理論的にはStardustを自分のチェーンに無許可で中継することができます(アセットを取る)。
オブザーバーチェーンがアライアンスモジュールを使わずにアセットを奪うと、アンカーが提供する収率に相当する量の「反物質スターダスト」(またはaSZT)が自動的に空輸(リレー)されます。
もし、そのポリマーチェーンがSZTとaSZTの関係を1:1以上に保てない場合、オブザーバーチェーンはそのポリマーチェーンのスターダスト-1を清算することができます。 そして、ポリマーモジュールに含まれるすべてのチェーンペアには、自動的に1個のaSZTが割り当てられます。
「Ziggy-Stardust」を使って、Ziggyを競技場、StardustをZiggyに創作物を展開するためのワークショップと比喩的に考えることができます。このモジュールは、相手方の許可が必要なく互いにやり取りできるポリマーチェーンペアの創発的な生成を可能にすることで、アライアンスモジュールと対立しない中立的な相手として機能します。
「Ziggy-Stardust」のポリマーモジュール活用例
ポリマーチェーンペアを、AIコンパニオン「R2-D2」を搭載した2翼の戦闘機と考えれば、多くのポリマーチェーンペアを戦闘機の艦隊と考えることができます。飛行(取引)するためには、燃料となるStardustが必要です。
ポリマーチェーンペアが「オブザーブ-アクション」メカニズムを使うときは、必ず他のチェーンペアと関わっています。例えば、ポリマーチェーンペア "A" がアライアンスモジュールを使わずにポリマーチェーンペア "B" から資産を中継した場合、資産の窃盗とみなされる可能性があります。(aSZTはブラックマークとして機能します)。
メタバースゲームなどでは、これを実現する方法がたくさんあります。他のチェーンペアからアセットを中継する場合、必ずしもaSZTのブラックマークは必要ありません。中継されるデータがヒットポイントトラッカーだけであれば、ブラックマークは必要ありません。しかし、ブラックマークの機能により、ポリマーモジュールはゲームワールドの外でも代理執行や賞金制度として使用することができるようになります。
参照:「ホワイトボードシリーズ:NEARと一緒にepisod 1」Zaki Manian氏
「Ziggy-Stardust」とUSTの関係
USTを現在の状態(~0.02ドル)で リペグ するためには、~100億ドル以上の資本が参入、滞在する必要があります。ですが、LUNC(Luna)では供給を永久に希薄化させるため、USTでも不可能です。非営利組織「Luna Foundation Guard(LFG)」が28億ドルのUSTを所有しているとすれば、ユーザーから資本を収奪することに賛成しない限り、0.72ドルを超えることはできません。
このことから、USTはLuna側からもUST側からもリペグが不可能であると考えることができます。リペグにコミットする唯一の方法は「より多くのUSTミントを正当化すること」です。
理論的には、USTは1.00ドル以上で取引することができます。Burn Taxは、特に補助金なしではマネーベロシティ(ある一定期間に貨幣が取引された回数の平均)を遅くしています。私たちは0%課税の環境に戻す必要がありますが、価値の発生を関心を持つすべてのユーザー(ネイティブまたはラップ状のuLunaを持つすべての人を含む)に保証する必要があります。
現状では、USTをリペグするような特別なアルゴリズムは存在しません。補助金も有効ですが、上限は0.10ドルです。要するに、私たちはLunaに十分な価値を与えてリペグさせなければならないのです。
現在のネットワーク需要の赤字を四捨五入して総額100億ドルとすると、この価値をオンチェーンで1.00ドルより少なくともその1,000,000分の1以上ずつ増やさなければなりません。これを単純化して、単位あたり0.01ドル、単位あたり+1%の付加価値とすると、Lunaの評価は100億ドル + (100億ドル * 0.01)、つまり101億ドルとならなければなりません。
さらに、ステーキングリワードに関連する需要を上回る必要があり、その割合は現在30%〜55%です。つまり、LUNCの時価総額は100億ドルで、そのレートを1年間維持するためには、年間30億ドルを生み出す必要があります。
つまり、利害関係者が資産を売却することを正当化するためには、130億ドルの時価総額 + その1,000,000分の1以上の価値が必要なのです。
この観点から、安いうちにクオンツ(定量分析)アナリストに調査費を補助し、その後、野心的な事業開発戦略にコミットする方が理にかなっています。つまり、不安定な状態で130億ドルをどのように獲得するのかということです。
提案されたアプローチは「仕事が常に主観的に評価されるクリエイティブ産業へのオンボード」です。Stardustトークン(SZT)は、1単位の1,000分の1でインスタンス化されます。最初のStardustトークンはBurnアドレスに送られ、残りはオープンマーケットで購入することができます。
これを簡単にするため、Stardustは仮想通貨市場のどのペアとも取引できるようにし、ペア資産を引用価格として使用します(例:SZT / SHIB、SZT / DOGEなど)。
新しいStardustはあらゆる資産と交換されるたびに作成され、NFTに変換されるたびにリサイクルされます。ユーザーは自分のNFTをStardustチェーンにリストし、独自の価格を設定することができます。
ネイティブで派生物が作成された場合、ポリマーモジュールはチェーンペア(オブザーバーまたはペアチェーン)のAI部分を使用してその内容を記録し、NFTまたはその派生物が取引されるたびに徴収されるロイヤリティ料金を作成したウォレットに付与します。ポリマーモジュールがラッピングによってロイヤリティを回避した派生物を検出した場合、NFTを作成した親ウォレットのためにStardustを作成します。
ポリマーモジュールを使って盗作(DeviantArtのようなサイトからクリエイティブなIPを盗み、それをミントして販売するなど)を主張することは、許可なしの中継やSZTを使った同盟モジュールによるポリマーチェーンペアのリンクを使って社会的に強制することができます。基本的に、社会経済はポリマーモジュールを通してホワイトマークとブラックマークを割り当てます。
このビジネス開発イニシアチブに関連する次のクリエイター経済があります(年間)。
- 知的財産権サービス:58億ドル
- ビデオゲーム市場:1,780億ドル
- 劇場市場:119億ドル
- 映画 / ビデオ市場:2,349億ドル
- 音楽ストリーミング124億ドル
- ビデオストリーミング:722億ドル
- アート市場:651億ドル
合計:5,803億ドル(年間)
この市場シェアの年間2.3%(130億ドル)を獲得することでUSTのリペグが可能になります。
チェーンペアを用いたデビット・クレジットシステム
ポリマーチェーンペアのいずれかのチェーンが、クレジットチェーンまたはデビットチェーンとして機能すると考えることができます。SZTの価値は、SZTへの資金の流入・流出によって決まります。流入や流出がなければ、実質的にはクレジットです。そこで、チェーン利用者が自ら作成することで、SZTのクリエイター経済への有意義な変換を生み出すことを促しています。
ポリマーCosmosモジュールでは、ペアが基本的なASCII(米国における情報通信用の文字コード)エンコード動作によって他方から借方・貸方を行う、孤立したクレジットシステムを構築しています。
このため、Stardustのトークノミクススキーマを構築するために、2つのチェーンを使用します。コインを他のチェーンに開放すると、クローズドなクレジット・デビットシステム(一方のチェーンが発行し、他方が受け取る)またはオープンなクレジット・デビットシステム(両方のチェーンが発行し、受け取る)のいずれかになります。この意味で、ポリマーモジュールはアライアンスモジュールを機能的に補完しています。
行動・資源・資本に関する要望
LUNCとUSTCをクレジットとして扱う最も簡単な方法は「それらに固有の価値がなく、主観的なものだと考えること」です。そのため、完全に裏付けされたステーブルコインと比較して、このように扱う方がはるかに理にかなっています。
私がStardustを商品として導入を提案しているのは、ビットコインに必ずしも結びつかなくても、ビットコインのように機能するアルゴリズム型ステーブルコインを導出するためです。これにより、自然に相互連携するポリマーチェーンペアに基づく創発的な社会経済が生まれることになります。
ビットコインに厳密な金銭的価値があるとすれば、クレジットタイプのシステムには主観的な価値があることになります。これは、従来の銀行システムで見られたように、時間の経過とともに変化するものです。
私はTerra Classicコミュニティを代表して「Onyx」というプレースホルダー名で、以下のことを要求したいと思います。
- columbus-5のフォーク「TerraとLuna(ClassicとPhoenixの両方)」の2つをサポート
- チェーンID: Ziggy-1
- チェーンID:Stardust-1
- ポリマーモジュールの研究開発エンジニア
- ポリマーモジュールを使用したシンプルなボクセルゲームの研究開発開発者およびクリエイター(MicrosoftおよびMojangと連携してMinecraftを活用し、さらなる仮想通貨ネイティブゲーム開発のためのプレイヤーの行動データを収集するため)
※ この「Proof-of-Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)」がうまくいけば、さらなるビジネス開発のイニシアチブが求められる可能性がある - TerraとLunaのクレジット(例:USTC、JPTC、KRTC、LUNC)、商品トークン(SZTなど)、アルゴリズム型ステーブルコイン(例:UST、JPT、KRT)、アルゴリズム仮想通貨(LUNAなど)をサポートするパーティションプールの開発
※ このプロセスにおいて、次のモジュールまたはプロトコルを統合する:「スキップ・アライアンス・フェザー・エンタープライズ・ラップ(通称:S.A.F.E.W」) - 独自のStation拡張機能をカスタマイズしたい企業のための将来的なサポート(Terraform Labsがベースの拡張機能をアップデートするのに合わせてアップデートされる予定)
- 複製されたセキュリティのみを実践しているバリデータ(自分のノードを動かしていないバリデータは、このフォークのバリデータセットに含まれないか非推奨となる)
- チェーンの基本的なセキュリティを確保するのに十分なクレジット(例えば100億LUNCが付与された場合、67%はステークに使用)、24ヶ月かけて徐々にアンボンディングする
- 複製されたセキュリティを実践していないバリデータのサブDAO(AllNodesのホワイトラベルのサービスクライアントなど)に、エンタープライズ経由で十分なクレジットを割り当てる
- TerraSDRのメンバー国(米国、韓国、日本、EU、英国、デンマークなど)の非検証サービスのサブDAOに、オンチェーン経済のブートストラップとして十分なクレジットを付与する
- アルゴリズム型クレジットコインであるTerra ClassicとLuna Classicのクオンツ研究の積極的な助成を行う
- Alex Forshaw氏、Max Bryan氏、Edward Kim氏、Faffy氏、RedlineDrifter氏が、Classicクレジットシステムの下でUSTN相当のものを開発するためのオプトイン定量ファイナンスチームの最初の構成員を務めることを要請
- このクオンツチームに対する最初の補助金は、エンタープライズを経由してサブDAOに6ヶ月の既得権益である13億5000万LUNCと13万5000USTC(または同等のTerraクレジット)、(9パーティーのマルチシグではおよそ16万5,000ドル + 270万ドルで月々3,000ドル)、必要に応じて追加資金の要求が可能
- サブDAOは、Alex Forshaw氏が選んだ最初のマルチシグホルダーで構成される予定: Edward Kim氏、Tobias Andersen氏、Max Bryan、Marius Burkard、Ian(PFC)、Etienne(Setten)、Coach Bruce(LUNCDAO)、Jack Zampolin(Strangelove, Akash)
- TFLやBINANCEのような中央集権的な主体からの独立を表明
※ これらのエンティティは既得権益を持つことは許されるが "チェーン経済" の "株主" ではない - フォーク後、wLUNAホルダーがLUNAに戻すことを許可し、フェニックスフォークから現在までの期間に起こったアンラップの既得権補償も許可する(契約上の相違によるエラー)
- 以下の2種類の契約がある
wLUNA:0xd2877702675e6cEb975b4A1dFf9fb7BAF4C91ea9
wLUNC:0xd2877702675e6ceb975b4a1dff9fb7baf4c91ea9 - これに伴い、契約書をwLUNCに更新
- 以下の2種類の契約がある
それと引き換えに、私たちは以下を提供します。
- アライアンスモジュールを通じて、24ヶ月間、または総額のどちらか早い方で、資源提供者に最大10億ドルの商品価値のある最初の権利付きエスクローを提供
- Stardustに基づく取引から得られる手数料シェアを権利確定額を上限として、アライアンスモジュールを通じて相互に受け入れられる形で資源付与当事者に提供
DAO初期署名者の候補
Ziggy-1チェーンとStardust-1チェーンを扱うDAOが欲しいと考えています。最初の席については、以下の個人に署名者として行動してもらいたいと要請しています。
- Natasha(@morning_warmth)
- Classy’s Sphere(@ClassyCrypto_)
- Cryptoking | NFT Promoter / Asobs(@Abandons75 / @Asobs_YT):Burn・ビルド
- The Millennial Marke(@TMMcryptos)
- Duncan Day(@wrapped_dday):Ziggy
- Edward Kim(@edk208):AI Chain
- Zaradar(@ZaradarBH):L1 Task Force
- Jacob Gadikian(@gadikian):Notional
- Arkham Security Researcher:ポリマーモジュールのため
資源を提供する側は、資本が無謀に使われないように、必要なものだけをエスクロー(取引の安全を担保する第三者預託)する方法を提案しています。この席は、独立した市場資本が確立されれば、いずれは交代することになります。
シュミレートするための「Lightband」
Lightbandは、クオンツアナリストがFXの取引行動をシミュレートするために使用することができる研究仕様です。Lightbandは、価格帯と過去の価格データを使用して、アルゴリズム機構をオーバークロックするタイミングを決定します。
例えば、Terraのアルゴリズムに高い需要がある場合、USTの価値がUSDの価値よりも高くなるように「1.05ドル:1.00ドル」のようなトレンドを作ります。大量に取引された場合、これは「無料」の裁定取引機会となります。プロトコルはUSTを内部価値1.05でミントし、ユーザーはそれをGeminiのようなCEX(中央集権取引所)に送り、1ユニットあたり0.05ドルの利益で売ることができます。
このケースの本質的な問題は、ネットワークが要求に応じて過剰な請求権を最優先で保持していないことです。オーバーヒーティングを緩和する論理的な方法は、単にプットの優先順位をネットワークに与えるアルゴリズム的な「オーバークロック」機能を追加することです。つまり、TerraPoolDeltaによるSDTリバランスは自動的に行われ、その後コモディティに再ルートされるます。
Lightbandは、以前の未発表プロジェクトである「Ultraviolet」からインスピレーションを受けています。200D SMAのようなトレーリング統計が引かれ、次に(最小、最大)価格帯が引かれます。例えば、200D SMAが0.02 ~ 0.08の価格帯を出力した場合、Lightbandアルゴリズムは価格がその価格帯の外側(つまり、<0.02、>0.08)で推移し始めると、将来のインプライドボラティリティチャートや時間枠でオーバークロックの開始を検討します。
オーバークロック中は、アルゴリズムがコールまたはプットを実行します。アルゴリズムをリバースエンジニアリングする必要があるため、この値はUSTNで提案されているようなネットワークにブロードキャストされることはありません。アルゴリズムによる準備金の展開を暗号化するために提案されています。Prevote(事前投票)のソルトを介してVoteProcedure(投票手順)に追加すると便利かもしれませんが、これはクオンツエンジニアの間で審議されるべきです。
一般に、実行されるコールやプットは、価格帯の外に出るほど強度が増します(ガンマ線はEMSで最も強度が高いので、ペアの価格行動との名目的な相関として有用かもしれない)。
これをサポートするために「Ocean」や「The Graph」のようなマーケットを調べることが推奨されています。また、GETHは「Proof-of-Authority(PoA)」を利用しており、イーサリアム市場はTerraの活性化の鍵となるため、イーサリアムUSTNシミュレーションのためにゲルリイーサリアム(GETH)の仕事をクオンツアナリストにやってもらいたいと考えています。
「Ziggy」クリエイターのためのTerraチェーン要約
- columbus-5からフォークされた2つのチェーン「Ziggy」と「Stardust」をリクエストする
- Terraコミュニティトラストは、ネイティブなIP保護とクリエイターへのロイヤリティフローとして機能する
- Cosmosモジュールの仕様であるポリマーの研究開発を依頼し、ペアで無限にフェザーチェーンをペアでつなげる
- ポリマーによる無限のフェザーリングを利用し、新しい商品であるStardustでマネタイズする
- Stardust(SZT)は、Ziggy-Stardustチェーン全体のNFTマーケットプレイスで使用されるコモディティ
- ポリマーCosmosモジュールの仕様は理論上、Terra Classicのすべてを一度に燃やすことができる
- ポリマーモジュールは、DeFi機能やインテリジェンス、ソーシャルマーケットに活用することができる
- ポリマーモジュールは、AIヘルパーとアライアンスモジュールでチェーンをペアリングする
- ポリマーペアチェーンは、作成時にStardustをミントする相互オプトイン
- ポリマーペアチェーンは、リソースを共有するために互いに依存し合う
- ポリマーペアチェーンは、許可なく他のチェーンからリソースを奪うことができる
- 奪ったポリマーペアチェーンは、他のチェーンペアによって観察され、aSZT(antimatter Stardust)に投下される
- aSZTは有利子負債のポジションを表す
- ポリマーチェーンペアは、有利子負債を持つ他のチェーンペアを清算することができる
- ポリマーモジュールは、無数の共有・創発メタバース群を作り出すことができる
- 毎年100億ドルのベースラインと30億ドルを生み出さない限り、USTのリペグは不可能です。
- これからの半年はゲームを中心とした研究開発と事業開発
- TerraやイーサリアムでUSTNの研究開発と資本を要請
- wLUNA / wLUNC チェックサムエラーの修正など、Terra Classicを完全に分離する
Terra Classic:L1開発チーム「L1 Task Force」第2四半期の活動・予算提案|Prop 11462
この記事は、Terra Classic L1開発チーム「L1 Task Force」のメンバーであるLuncBurnArmy氏が2023年3月30日に公開した提案『Joint L1 Task Force Q2』の内容を日本語訳した記事となります。
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