※この記事は、TerraCVitaが提供するDeFiプラットフォームであるTerraport(@_Terraport_)が2023年1月17日に公開した記事『WELLCOME TO TERRAPORT』の内容を日本語訳した記事となります。
この記事の要点
- 今のTerra Classicに必要なのはDAppsやビジネス
- 「Terraport」はTerraCVitaのプログラムの一部
- Terraportは取引に加えて投資・エンタメ・ローンチパッドなども提供
Terra Classicコミュニティの焦点
2022年5月、Terraとして知られていた主要な暗号資産 エコシステム が攻撃を受けました。ローカルエコシステムから400億ドル、より広い仮想通貨コミュニティから推定1,000億ドルの資金が消え、仮想通貨市場に「冬の時代」をもたらした最大の要因の1つとなりました。
現在 LUNC(Terra Classic)と呼ばれている当時のLUNAコミュニティは、暴落事件の後、復活に向けて「Burn(バーン)」と「ビルド」に焦点を当てています。
Burn(バーン)
Burn(バーン)のシナリオでは、1.2%のBurn Taxが課され何十億枚もBurnしましたが、長期的なエコシステムの存続可能性が犠牲になりました。このTaxは一時的な価格高騰をもたらしましたが、その結果、ユーティリティが大きく損なわれ、その後の価格下落を招きました。
ビルド
健全な経済性についての議論が幅広く支持されるようになり、ビルドのシナリオが優勢になっています。この主張を広めるグループの中には、以前の投資家や DApp の運営者、チェーンに対する長期的なビジョンを持つ人々が含まれています。簡単に言えば、このビルド物語は「$LUNC」のユースケースを作成し、時価総額の成長を促進し、当時の「$LUNA」が仮想通貨の女王だった頃のように$LUNCを戻すことに重点を置いているのです。
Terraエコシステム
これまでのTerraのエコシステムは「開発者」「投資家(ユーザー)」「バリデータ」の3つを原則としたものでした。
バリデータは ガバナンス と安全な構築場所を提供し、開発者はビジネス(DApps)と人々が使用するアトラクションを提供しました。
その結果、取引税が支払われ、バリデータと彼らに委任している人たちに報酬として行き渡り、ビジネスは再投資のための利益を生み出しました。そして、価格が上昇し、投資家は満足していました。
経済サイクルが生まれたのです。
さらにTerraには「アルゴリズム型 ステーブルコイン」という強みがあり、これが$LUNAの価値をさらに高め、弱気市場でも大きな投資を呼び込むことになりました。
しかし、残念ながらこれが攻撃の的となり、暴落につながるエコシステムを攻撃する機会を与えてしまったのです。
Terra Classic(LUNC)の現状
第一印象では、TerraClassic(LUNC)は悲惨な状況にあり、かつての栄光は影を潜めています。しかし、よくよく考えてみると、私たちには以下のように非常に多くの利点があります。
- 成熟したガバナンスを持つ活発なバリデータ群
- $10億の価値を持つコミュニティ所有のブロックチェーンと競争力のあるガス代
- 最先端技術にアップグレードされているコア技術
- 大規模で活気に満ちた忠実な投資家のコミュニティ
Terraが成長していくに連れて、投資家が増えていき、大規模で忠実なコミュニティが構築されていきました。数十万人の投資家を抱えるその活気あるコミュニティの精神は今も残っており、彼らは$LUNCのユースケースを切望しているのです。
現在のエコシステムに欠けているのはインセンティブや顧客ではなく「その両方を活用できるDAppsやビジネスであり、エコシステムを再び完全なものにすること」なのです。
ここで「TerraCVita」の登場です。
TerraCVitaのビジョン
「Terra Classicの価値を持続的に最大化したい」という共通のビジョンを持ってコミュニティから生まれたチーム「TerraCVita」が結成されました。TerraCVitaはこの目標を達成するために以下のことを進めています。
- インフラとエンドポイントを提供するエコシステム安定化への取り組み
- バリデータを運用し、ガバナンスに積極的に貢献
- コミュニティハブを含むTerra Classicの普及のための方法を構築
- バリデータと委任者のための教育および技術的支援を提供
- Terra Classic「Joint L1 Task Force」への貢献
- DAppsの安定的な作成
また、$LUNCがビジネスとして成立していることを示すことで、持続的な成長、投資や流動性の誘致に貢献できると考えています。
TerraCVitaの詳細は下記の記事から確認することができます。
Terra Classicの開発・サポートチーム「TerraCVita」がホワイトペーパーを公開
この記事は、TerraCVitaが2022年12月24日に公開した『TerraCVita Whitepaper(TerraCVitaホワイトペーパー)』の内容を日本語訳した記事となります。
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Terraport(テラポート)について
Web3アプリケーションと仮想通貨の使用方法は基本的に4つの種類に分かれており、以下の点に重点を置いています。
- 取引
- 小売支出
- 投資
- エンターテインメント
TerraCVitaのホワイトペーパーのロードマップにあるように、TerraCVitaの構築はグループにとって優先事項であり「Terraport」はこのプログラムの一部です。Terra Classicの価値を高めるためには、この通貨をできるだけ多くの方法で実際に使用できるようにし、新しい投資家や日々のユーザーを引きつけるようなユーティリティが必要です。
このニーズに応えるため、また、コミュニティが優先プロジェクトとしてDEX(分散型取引所)を選択することに応えて、Terra Classicの L2 上に スマートコントラクト によって構築された自律分散型DeFiプラットフォームである「Terraport」が生まれました。Terraportは単なる取引プラットフォームではなく、投資、エンターテイメント、ローンチパッドなど他の機能も提供しています。
Terraportはコミュニティーの共感を得て、ビルドとBurnの両方のシナリオを考慮し、両方を満足させるプラットフォームとして慎重に設計されています。Terraportは「$TERRA」も「$LUNC」も実際に燃やす税があるかどうかに関係なく、Burnするために構築されています。
Terraportのホワイトペーパー
Terraportはコミュニティから広く歓迎され、これまでに$200万以上の投資を集めています。ホワイトペーパーに書かれていることを繰り返すのではなく、Terraportについてより詳しく説明し、一般の人々の好奇心を満たすためにコミュニティから寄せられた質問に答えることに重点を置いています。
Terraportが提供するユーティリティとその管理方法については、以下のリンクからホワイトペーパーの全文を見ることができます。
Terraportに関する20のFAQ
分散型取引所(DEX)とは?
DEXとは、流動性プールを使用してトークンを別のトークンに交換しやすくする分散型取引所です。こちらの記事 で詳細が説明されています。
Terraportはどのようなユーティリティを持っている?
Terraportは「DEX +」と表現されていますが、Terraportが提供する「+」は以下の内容を指しています。
Terraportはどのようなメリットをもたらす?
Terraportは以下の内容で取引ボリュームを誘致し、$LUNCへの参入を容易にします。
- オンチェーン ボリューム税を増やすことで$LUNCコミュニティプールと現在のBurn Taxに貢献
- LUNCが優れた投資先であることを示して新しい開発者を惹きつける
- "生きたエコシステム"で新しい投資家を惹きつける
- このローンチパッドで新しいプロジェクトを立ち上げて$LUNCをより簡単に構築
なぜ$LUNCがあるのに新しいトークンを作る?
従来の法定通貨エコシステムの会社が株を使うように、各DEXは独自のトークンを持ち、それぞれのプラットフォームのシェアに影響を与えます。
ですが、ネイティブトークンである$LUNCはこれに使用することはできません。
なぜTerraportに投資する必要がある?投資を撤回することはできる?
Terra Classicをより幅広い仮想通貨コミュニティに開放することを促進し、$LUNCの取引量と使用量の増加に貢献したい場合、Terraportへの投資は最良の選択肢の1つであると考えています。
あなたはその投資から報酬を得ることができ、ステーキングルールに従って報酬を撤回することができます。ただし、ご自身で調査(DYOR)を行い、資格のある専門家に財務的な助言を求めることをおすすめします。
トークンはいつ入手できる?
トークンセールに参加された場合、販売終了後にトークンが割り当てられ、指定されたウォレットに表示されます。$TERRAは間もなく CMC(CoinMarketCap)に登場します。
なぜコミュニティDEXと呼ばれている?
ガバナンストークンは投資家が決定事項を提案し、投票することを可能にします。また、TerraportはTerra Classicで構築されており、$TERRAはTerra Classicのネイティブトークンとなっています。
$LUNCの流動性を奪う?
Terraportのプライベートセールは、ステーキングされた$LUNCの資金が$TERRAの購入に使われるのを防ぐため、公にセールを意識させないような仕組みになっています。これにより、$200万以上の流動性がTerra Classicエコシステムに引き寄せられました。
Terraportの運用は、異なる通貨から$LUNCへのスワップをサポートするため、Terra Classicへの資金流入を促します。そして、オンチェーンボリュームと$LUNCへの流動性を生み出すだけでなく、取引は$LUNCの燃焼ボリュームも生み出すことになるのです。
Terraportはどうやって確認できる?
以下の画像はExchangeページのプレビューになります。
自身の資金が安全であることを確認する方法は?
Terraportは分散型取引所であるため、常に保有する仮想通貨の所有権を持つことができます。
非中央集権:Terraportはガバナンスによって管理され、プロジェクトの成長に関心を持つすべてのユーザーが参加することができます。
ロックされた流動性:プラットフォームがTerraport流動性プールに提供する初期資金は、永久にロックされ、誰も流動性を引き出すことはできません。プラットフォーム内の他のプールへの流動性の移動は、ユーザーが快適かつ安定した価格で取引できるようにガバナンスの投票によってのみ許可されます。
スマートコントラクトの監査:Terraportのスマートコントラクトは、セキュリティ監査(Certik)を通じて、ホワイトペーパーに記載されているようにすべてが適切に実行されていることを確認するために認証されます。
Terra Classicにないトークンとの取引は可能?
クロスチェーン機能により「$BNB」「$BUSD」「$USDT」など、他のネットワークアセットとの送受信が可能になります。つまり、Terraportが成長するにつれて「$LUNC / $BUSD」「$TERRA / $USDT」などクロスチェーン取引ペアを作成することができるようになるのです。
Terraportが提供するクロスチェーンシステムもセキュリティ監査が行われる予定です。
自身の保有資産をTerraportに入出金する方法は?
クロスチェーン機能により「BSC」「Polygon」「ETH」などの他のネットワークにあるネイティブアセットを送ることができるようになります。
ガバナンストークンの目的は?
ガバナンストークンホルダーとして、Terraport DAOを通じて提案を作成したり投票したりすることでTerraportのガバナンスに参加する権利を得ます。
各$TERRAトークンを購入すると同量のxTERRAトークンとマッチングされ、投票することができます。コミュニティーのプラットフォームとなるのです。また、各$TERRAでは以下のことが可能です。
- 60%までのステーキング報酬
- 60% ~ 90%の報酬を得ることができる
- ファーミングを通じて2つの報酬を得ることができる
ファーミングシステムは「流動性プロバイダーによる取引手数料からの報酬の分配」と「LPトークン(*1)がステークされたファームのAPRによるファーム報酬の受領」という2つの利益を可能にします。
Terraport Treasuryとは何?
Treasury(トレジャリー)は、Terraportの運用を通じて蓄積された料金の行き先を決定するスマートコントラクトです。7日ごとにTreasuryが以下のように手数料を分配して、その手数料を送金します。
- 買い戻し&Burn $LUNC:27%
- 買い戻し&Burn $TERRA:22%
- ステーキングプールの資金調達:25%
- コミュニティプールの資金調達:11%
- セキュリティ&管理:15%
LUNCはどのくらいBurnされる?
Treasuryに入る全資金の27%が$LUNCを、22%が$TERRAをBurnし、残りはTerraportの機能に使われます。
取引されるペアに関係なく、Terraportを経由する量が多ければ多いほどより多くの$LUNCがBurnされる仕組みです。十分な取引量があれば、何十億ドルものLUNCが燃やされると考えるのが妥当です。数百万ドルのSwapがあれば1日あたり数千万ドルのLUNCがBurnされることになります。
$TERRAトークンは値上がりする?
価格上昇には市場原理とTerraportの成功が必要ですが、我々は以下の要因によって$TERRAの価値が高まる可能性があると考えています。
- $TERRAは10億ドルの供給量に制限されており、増加することはない
- $TERRAはデフレ傾向にあり、売上の一部は$TERRAのBurnに使われる
- $TERRAホルダーは、ローンチパッド、取引手数料、ステーキングを通じて報酬を受け取ることができる
- Terraportが成長するにつれ、報酬の量も$TERRAのBurn数量も増えていく
なぜ$TERRAというトークン名を選んだ?
「TERRA」という名称は、もともとTerraとして知られていたエコシステム「Terra Classic」に親近感を与えるために選ばれました。Terraport、そしてTerra Classicの価値を持続的に最大化するというTerraCVitaのミッションに適合しています。
TFLとDo Kwonに支配されている?
TerraportはTFL(Terraform Labs)や Do Kwon氏 の所有物ではありませんが、彼らも他の人々と同様に「コミュニティのメンバーとしてTerraportに投資したり、使用する権利」を持っています。
なぜプライベートセールを行った?
プライベートセールを実施したのは、以下の理由からです。
- TerraCVitaとその開発者を設計から構築までサポートしてくれた人たちに報いるため
- 販売開始から終了までの時間を短縮し、人々が販売に参加するために$LUNCのステーキング撤回をする可能性を低減するため
Terraportによる$TERRAトークンの販売はさらに2回行われ、2回目のパブリックセールは2月末に終了する予定です。最初のパブリックセールは2023年1月25日から15日間行われる予定です。
スワップペアは何組ある?
ペアの金額は販売で受け取る投資額と、Terraportの継続的な使用によって決まります。Terraportの安全な機能を確保するために、各プールには多額の資金が必要であり、これは販売の主な目的でもあります。
簡単に言えば、より多くの投資があればあるほど、我々は人々が簡単に$LUNCを手に入れ、Terra Classicのエコシステムに入るためのゲートウェイを作ることができるのです。
TerraportとTerraCVitaの問い合わせ先
もし、質問がある際は「info@terraport.finance」までご連絡ください。
そして、TerraportのSNSをフォローしてください。
また、以下のSNSでTerraCVitaチームとのチャットも可能です。
Terra Classicの開発・サポートチーム「TerraCVita」がホワイトペーパーを公開
この記事は、TerraCVitaが2022年12月24日に公開した『TerraCVita Whitepaper(TerraCVitaホワイトペーパー)』の内容を日本語訳した記事となります。
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