Terra Classic(LUNC)

USTCリペグ案「Ziggy」の行動計画に関する議論|Duncan

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※この記事は、Terra Classicの著名な開発者であるDuncan氏(@wrapped_dday)が2023年2月8日に公開した提案『The Ziggy UST Action Plan』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • Ziggyの主な問題は「手元にない$85億の資金」と「どこから資金が来るのか」
  • オンチェーン取引を増やすために「自己ウォレット内での通貨間取引」を可能にする
  • 取引関連、価格下落時の堅牢性のテストを行う

Terra Classic(LUNC)アルゴリズムの理解

この記事では、USTC(Terra USD)の リペグ を段階的に進める「Ziggy」の行動計画案について説明しています。なお、この内容は、マーケット等の状況により変更される可能性があります。

USTCリペグ計画の主な問題は「どのようにしたら手元にない$85億を注入できるか」という点です。どの時点においても、Terra(この計画ではUSTC)の時価総額からTerraの循環供給量(ユニット数)を引くと「足りない価値」を算出することができます。

9,800,000,000(現USTC供給量)− $300,000,000(現USTC時価総額)= $9,500,000,000(これが現在の赤字)

次にここからLUNCの時価総額を差し引きます。これは理論的にはLUNCがTerraコインの裏付けであるためです(※ここではLUNCを完全に全て清算できると仮定しています)。

$9,500,000,000(上記の赤字分)− $1,000,000,000(現LUNC時価総額)= $8,500,000,000(赤字)

Terra Classicの過去のモデルでは、USTが ペグ を下回るたびにLUNAを新規に発行し、赤字をカバーしています。一方、LUNAはUSTがペグを上回ると Burn(バーン) されます。

【例】

  • UST $1.00 = LUNA $1.00 → 変更なし
  • UST $0.98 = LUNA $1.02 → 赤字
  • UST $1.02 = LUNA $0.98 → 余剰分はBurnされる

Terraは、需要と供給の基本原理をいくつか使い、アルゴリズムに従って需要に合わせて供給を拡大・縮小しています。簡単に説明すると「Terraのプログラムは人々がどのようにネットワークを使っているかを評価することによって新しいLUNAを ミント するか、既存のLUNAをBurnするかを決めている」ということです。

ドンキーコングのゲームでは、ステージ開始時に後ろ向きに進むと、ステージの半分をスキップすることができた

このプログラムは「意図した通り」には機能したものの、残念ながら設計上の問題がありました。LUNAが永続的にショート(空売り)できる環境が作られていたため、レバレッジを高く設定しているマーケット関係者が価格を抑え、LUNAを継続的にハイパーインフレさせることが可能となっていました。

LUNA<>Terra交換レート・シミュレーション

上のグラフを見てみましょう。LUNAの価格がTerraの価格を上回っている場合、いつでもその需要を満たすために十分な量のLUNAをBurnすることができました。青い線が常に上に位置していることが分かります。 システムには同等の価値まで回復するための十分な担保がありました。インフレ率は ステーキング していて売りたくないユーザーにとって「ソフトバーン」のようなものですが、これはインフレ率を考慮していませんでした。

LUNA<>Terra請求レート・シミュレーション

このグラフでは、いつでも利用可能な「請求数」をグラフ化しています。これは単に「私のLuna(LUNA)でTerra(UST)をどのくらい入手できるか?」ということを指します。

期間は同じです。第23期から第25期にかけて合計請求数が急上昇していることが分かります。「 LUNA <> UST」のスワップレートが高すぎたため、Terra(UST)が単一の スワップ でカバーされることができましたが、逆のプロセスはUSTをLUNAに交換することが良い取引ではありませんでした(大きく賭けてロングしていた場合を除く)。

ハイパーインフレシミュレーション

LUNAの価格がUSTの価格を下回ったとき「アルゴリズムによるインフレ」が開始され、新しいLUNAがミントされます。 システムはLUNAの注文が十分に満たされるまでミントし続けます。 ですが、新しい注文(購入)はほぼ確実にインフレ率に追いつくことはできません。

この現象は、ディペグ 中の "デススパイラル" として知られていました。 私はこれを「崩壊スパイラル」と「成長スパイラル」として再定義しています。 新しいLUNAのミントにより、巨大な価値の奪還と適切な再定義を支援するグローバルな機会を可能にしました。

ネットワーク債務の論文についての詳細はこちらを読んでください:「Network Balance Sheet

管理されたマーケットスワップの再有効化

この基本的な機能は マーケットモジュール として定義されています。 このモジュールは「Oracleモジュール」と「Treasuryモジュール」と共に、LUNA2には存在しないものです。

マーケットモジュールについては以下のように説明されています。

マーケットモジュールは、Terraステーブルコインの異なるデノミネーション間およびTerraとLuna間のアトミックスワップを可能にします。このモジュールは、利用可能で流動的なマーケット、安定した価格、そしてプロトコルの資産間の公正な為替レートを保証します。

TerraSDRの価格安定性は、Terraの供給を増減させてペグを維持するためのTerra<>Lunaアービトラージ活動とプロトコルのアルゴリズムマーケットメーカーに対するもので達成されます。

この機能を再びオンにしたいと考えています。ただし、以下の条件下で動作させる必要があります。

  • LUNCの新規ミントなし
  • USTCなどのミント量を固定

ステーキング以外の全ての用途に0.2%の税金をかけることにこだわらず、この方法と取りたい理由は「トレーダーに取引所ではなく"ネットワーク"を利用する選択肢を与えることで、最終的にはより多くの利益を生み出すことができるから」です。

しかし、トレーダーにはすでに選択肢があるのではないでしょうか?この問いに対しては「選択肢はない」と言えます。下記の例で考えてみましょう。

【例1】

10,000,000 LUNCをステーキングしているユーザーは、委任報酬を引き出してステーキングするためにトランザクション手数料として0.04 USTCを支払う可能性があります。ですが、彼らは非課税であるため0.08 USTCだけを支払います。

【例2】

USTCからLUNCに取引するユーザーは、トランザクション(取引)手数料として0.04 USTC、最低0.3%のスプレッド手数料、さらに0.2%のTaxを支払う必要があります。USTCが$0.03の場合、10,000,000 LUNCを300,000 USTCに交換し、流動性プロバイダに対する900 USTCのスプレッド(最低0.3%)が支払われ、600 USTCのTaxが課せられ、合わせて1,500.04 USTCが支払うことになります。

この例から、ブロックチェーン を使用する人にとっては「18,750倍も高い」ことがわかります。代わりに0.1%の手数料(またはそれ以下)を支払ってBINANCEで取引するのはどうでしょうか?

合理的なマーケット参加者が純粋な収益性の観点から考える場合「選択の余地なくBINANCEで取引を行う」と考えるでしょう。これは単純にBINANCEで取引する方が収益性が高いからです。

CEX(中央集権取引所)は長期または短期のレバレッジ永久取引も許可します。ステーキングのボーナスと組み合わせることで、我々のネットワークに対して積極的な運用を可能にしています。

  • スニッカーズバーを$1で購入しますか?
  • スニッカーズバーを$5で購入しますか?

上記の問いを見てみると、合理的な考えを持つ人はどのような場合であっても$5を支払うことはないでしょう。そのため、LUNCは通常の収益性が達成されるまでチャリティーネットワークに組み込まれます。

確かにBINANCEは最も多くのLUNCをBurnしていますが、彼らは0.1%の手数料であることを忘れてはなりません。一方、私たちは0.3% + 0.2% + 取引手数料を請求しています。なぜこれらのトレーダーに私たちのチェーンを使う理由(インセンティブ)を与えないのでしょうか?

手動Burnについても説明しましょう。総供給量が6兆LUNCの場合、20,000,000 LUNCの手動Burnで3.333 × 10 ^-5 %(= 0.00003333%)の供給量が削除されます。それまでにLUNCへの関心が残っていれば、これを達成するには何千年もかかるでしょう。

LUNCコミュニティは「BINANCEのようなCEXからLUNCやUSTCをもう一度 オンチェーン に戻すには何が必要ですか?」と問う必要があります。

オンチェーンに戻すためには「ユースケース(使用方法)」が必要です。今、私たちには2022年5月に損失を出し、何の利益も出ていないにも関わらず、それをサポートするためにお金を払い続けているごく少数の dApps が残っています。

NFT保有者にアピールすることはできますが、現状ではビジネスモデルがないため、主観的に評価されたり、投機によって動かされています。また、ユーザーが流動性を提供できる DEX もありますが、これらは流動性が非常に"薄い"状態であり、注文を完了させるのが難しい状況と言えます。

LUNA<>Astroport Classic LUNC-USTCの流動性プール

0.03 USTCと0.000185 LUNCの場合、12,840,000 USTCは取引可能な流動性のうち$385,200しかないことを表しています。これは十分多いように見えますが、BINANCEが1日に数十億の取引量を処理していることを考えると、トレーダーが支払うにはスプレッドが大き過ぎるため、税率がゼロに近くてもBINANCEにとどまるでしょう。

もちろん、これらにお金を追加することはできますが、ネットワーク上に安定した取引形態は存在しません。つまり、お金を追加しても、AMM(自動でマーケットメイクを可能にするシステム)の仕組み上、急激な損失が発生する可能性があるのです(一時的な損失については詳細は こちら から)。

では、どうすれば解決できるのかという点についてですが、「ユーザーが自分のウォレットで通貨間の取引をできるようにすればいいのではないか?」と考えています。

それがマーケットモジュールの役割です。もしあなたがアメリカ在住者でヨーロッパに旅行していている場合、現地の通貨で取引する必要があります。しかし、LUNCを手放したくはないでしょう。その代わり、USD(USTC)をEUR(EUTC)に交換し、それを支払い手段として利用します。そして、取引にかかる手数料(スプレッド)はLUNCのステイカーに支払われます。

このような通貨間の取引活動が必要不可欠であるため、誰でも参加できるようにまずテストネットで行います。

アルゴリズム制御の設計およびテスト

Ziggyの提案の一部は、段階的なアプローチをとっています。これは、一般的な動作(理解、再有効化、テスト)にも適用され、数値(0.01、0.02、0.03)にも適用されます。

さらに徹底したい場合は、すべてのマイクロユニット(Terra Classicでは0.000001)や、この一連の集まりに存在するすべての トランシェ、EVM(*1)と互換性のあるチェーンも考慮します。つまり、1x10^-18(= 0.0000000000000001)から1.00までのすべての数値グループと、その情報を1.00以降に外挿するということです。

(*1)EVM:Ethereum Virtual Machineの略で、イーサリアムでコントラクトコードを実行するために開発された仮想マシンのこと

つまり、仮に0.000005と0.50の価格が設定された場合に「どのような計画があるのか」を意味しています。これは、限定された数の場合であっても多くの数字とグループが含まれています。

このような徹底的なアプローチには、金融分析の専門家の協力が必要です。人々は、LUNC資産とUSTC資産の両方を、様々な価格水準でそれぞれ扱います。USTC / LUNCがそれぞれ$0.005 / 0.00005の時には大量に買うかもしれませんが、$0.04 / 0.0004の時には控えめに、あるいはある期間で利益を出す可能性があります。

ZiggyのERMコード案は、TerraSDR(SDT)をオプションとして扱う方法、あるいは与えられた外国為替ペア(例:USD / JPY)をオプションとして扱う方法を概説しています。ユーティリティをオンチェーンにもたらすという点で、これは私たちがオンボードできる最も価値のある種類のdAppsの1つであることは明らかです(外国為替オプション取引の詳細は こちら)。

これは L2 として意味があるかもしれませんし、L1 として意味があるかもしれません。"反復"の観点からは、新しいアルゴリズムの機能をL2のサイドチェーンでテストし、それが非常に有用であることが証明された場合、ベースレイヤーに組み込む方が理にかなっています。イーサリアムの例では、メインネットに機能を移す前にArbitrum、Optimism、Polygonでテストすることになります。

LUNA<>Source: wallstreetmojo.com

オプションは、米国オンライン取引プラットフォームである「ロビンフッド」のようなアプリケーションの出現により近年主流になりつつあり、より複雑な金融トピックです。一般的には大きく分けて以下の2つのタイプが考えられます。

  • コール
  • プット

この場合、Terra Classicでオプションマーケットを有効にしたいと考えていますが、テスト用の人間トレーダー(L2)と、単純な攻撃ベクトル(直接空売りなど)から保護する方法として最終的にアルゴリズム自体(L1)の両方が対象となります。

ERMは、USTCやLUNCなどのペアの売買を可能にするような一般的なコードのガイドラインです。ユニークな組み合わせがあればそれを全て計上し、LUNC自体の裏付けとして、相関のない組み合わせを3つ追加しています。データ的にはすべてを活用することが望ましく、新規加盟の通貨もまだまだ乗せることができます。一般的な推奨はBTC、ETH、ステーブルコイン です。

BUSDは多くの人に選ばれていますが、現在ホワイトペーパーを作成中で、どのようにしてxUSD、USDx、その他様々な国の通貨でステーブルコインのプールを作ることができるかを説明しています。私のTwitterの「#Moonflower」でいくつかの議論を見ることができます。

ZiggyのERM疑似コード

オプション的なアルゴリズムによる価格維持は、スポット価格の基本的な変化からインプライドボラティリティ(将来の価格変動予想)に関連する デリバティブ まで、極めて細かい価格変動を考慮したシステムを構築できることを意味します。

ネットワーク自体が、このアルゴリズムによるオプション書き込みのカウンターパーティ(相手先の金融機関)として機能します。ネットワークはどの時点でも、基本的なコール・プット方式でUSTCまたはLUNCの供給可能量を保証しようとします。つまり、ERMが導入された場合、全リスクが引き受けられることになり、USTCで$1に達してもすぐに価格が下落したり上昇したりする可能性があります。

さらに、この ソフトペグ のレンジを中心にデータを収集しています。"SoftPeg(high,low)"の代わりに"SoftPeg(put,call)"と考えれば、その機能をより正確に定義することができます。

並列ソリューションの開発・シミュレート

現状のERMは、リスクの観点から実装の順序に重大な欠陥があります。価格オラクルについて合意を集めた後、ガバナンス で伝達することなくすぐにアルゴリズムを変更するとある程度のビザンチン障害が発生する可能性があります。

Wikipedia ではビザンチン障害について以下のように説明されています。

ビザンチン障害では、サーバーのようなコンポーネントは、障害検知システムからは故障しているようにも機能しているようにも見えず、観察者によって異なる症状を示すことがある。そのため、他のコンポーネントが故障を宣言し、ネットワークから遮断することは困難です。

なぜなら、どのコンポーネントがそもそも故障したのかについて、まずコンセンサスを得る必要があるからです。ビザンチン障害耐性(BFT)とは、耐故障性コンピュータシステムのこのような状態に対する回復力のこと。

Tendermintは、委任型Proof-of-Stake(権限)を用いた実用的なBFT、すなわちpBFT-dPoS(A)を使用しています。詳細は こちら をご覧ください。

Ziggyの提案では「価格設定の階段」を上ることは考慮されていますが、階段から落ちることは考慮されていません。階段に亀裂がないかどうかをテストするために、階段を上って、また下ってみます。このように、大きな売り圧力をかけることでディペグイベントをシミュレートしています。

Ziggy ERMでは、SoftPeg(put,call)またはSoftPeg(high,low)の範囲を定義することによって、これらのイベントをシグナルすることができることを明確にしたいと考えています。事実上、与えられた高値でUSTCを売り(プット)、与えられた安値でUSTCのコール(買い)を行使することをマーケット全体に合図します。

例えば「SoftPeg(0.04, 0.02) = 0.03」有効期限は「ModifierBlockDuration = 1000ブロック」と定義します。この意味で、熟練の財務分析トレーダーがオープンシステム上で独自のオプション戦略を設計できるようになりました。

LUNA<>Credit to:Alex Forshaw, Maximilian Bryan, Edward Kim (2022). Source

Ziggy ERMでは「価格変動の許容範囲」を0.02 USTCと定めています。これをトランシェ、つまり "お金の一部" と考えることができます。

Alex Forshaw氏(@4lex_4sh4w)は、2022年後半に再検討が可能な トランシュ・リザーブ計画 を提案しました。この提案では、Alex Forshaw氏が提案した当初のプランに加えてMaximilian Bryan氏(@maxbrytr)とEdward Kim氏(@edk208)がアルゴリズムによる買い戻しで、Terraにラップされたビットコイン「twBTC」積立金を使った10個のトランシェを提案していましたが、主な懸念は「慎重に組織されたマーケット攻撃によって積立金が吹き飛ばされないようにすること」でした。

これらの提案者の恩恵により、提案された準備金であるtwBTC、twETH、twUSDxまたは同様の「安全な担保」を使って、Ziggy ERMと共に任意のトランシェでペグを強化する方法として、この計画を引き続き検討するようお願いしたいと思います。

Source:Investopedia // Theresa Chiechi

つまり、10個のトランシェを区切るのではなく、1x10^-18(0.0000000000000001)〜 1.00の間の不連続なトランシェのセットを区切ります。

Ziggy ERM がハイブリッド・オプション戦略(この場合は ストラングル)を実行する際、ソフトペグの「コール // ローエンド」で自動的にリザーブ購入に取り組むことで、Alex Forshaw氏らが提案したトランシェ・システムを小規模にテストすることができます。ただし、ここで「プット // ハイエンド」にどうアプローチするかは重要なポイントになります。

テストと反復のための資金調達

ネットワークがこれらの努力をするための最も直接的な資金源は「コミュニティプール」です。しかし、財政的な観点からネットワークの寿命を考えた場合、オラクルプールのネットワーク課税によるベンチャー資金をできるだけ維持しながら、コミュニティプールに積立を行うべきであると考えています。

Ziggy提案のもうひとつの主な問題は「インセンティブ(資金)はどこから来るのか」ということです。この提案では、裁定取引(アービトラージ)から調達することを示唆していますが、裁定取引はマーケットの非効率性から生まれるものであり、利益のために無理矢理それを作り出すわけにはいきません。

その代わりに、我々は現在「バリデータ が源泉徴収機能にオプトインできるようにすること」を提案しています。このような機能の実装については、執筆時点(2023年2月7日)でL1開発者の1人と話しています。この機能は以下のようになります。

  • 手数料を設定する
  • 手数料の一部は「Ziggy ERM機能」の資金として別のプールに留保される(任意)

SoftPeg(high,low)またはSoftPeg(put,call)を「SoftPeg(0.04, 0.02) = 0.03」と定義すると、以下のようになります。

  • 当社のSoftPegは$0.03(データの都合上)
  • ネットワークは別のパラメータを通じて、$0.04のプット価格を行使する権利を保持
  • ネットワークは別のパラメータを通じて、$0.02のコール価格を行使する権利を保持

資金調達の面では、以下のようなスキーマを使うことになります。

  • プット価格はバリデーターが自らの手数料によって源泉徴収することで行使することができる。そうすることで、直接的な利益を得ることができる。しかし、これはデリゲートよりもバリデータノードを運営する者に優遇されるため、この資金をガバナンスハンドラーに従ってオラクルプールとコミュニティプールに分割して送り返す
  • コールプライスは特定のトランシェの範囲0.02 ~ 0.04に資本を割り当てたリザーブ・トランシェ・システムを通じて行使することができる

プット機能に関する注意点として、セキュリティの観点からさらに検討する必要があります。以下は「put機能」に関するメモで、この特別な実装のインスピレーションのソースとなります。

LuncBurnArmy氏(@luncburnarmy)の AnteHandler燃焼税分割案
faffyswap氏の コミュニティDEXの提案
drlocum氏(@drlocums)のマルチプールシステム提案

プット機能は、バリデータが自発的に手数料を差し引くことでオラクルプールとコミュニティプールを補充する方法として機能します。つまり、バリデータの5%を3%、2%をこのテストの資金として分配でき、残りの95%は現在のプログラム通りデリゲートに送られます。

オプトインと表記しているのは、バリデーターが選択できるようにするためです。選択肢を与えないこと、つまり手数料を0%以上にすることは自由マーケットの原則に反すると私は考えています。

「Ziggy」行動計画案の概要と注意事項

概要は次の通りです。

  1. 状況を理解し、なぜディペグが起こってしまったのかを理解する。
  2. マーケットスワップを再有効化し、メインネットの前にテストネットで段階的にテストする。(LUNCの新規ミントは行わず、USTCの発行は固定)
  3. マーケットスワップに関するコントロールを設計し、テストする。(Ziggy ERM)
  4. ディペグに備えた並列保護ソリューションを開発し、ディペグのシミュレーションを行い、その堅牢性をテストする。(Ziggy ERMの下でのUSTNリザーブ・トランシェ・メカニズム)
  5. バリデータ手数料の自主的な源泉徴収を利用した資金調達。5%の手数料を100%受け取る代わりに、その半分をZiggy ERMの下でのアルゴリズムリペグの資金調達に充てる。そして、利益をオラクルプールやコミュニティプールに送る。(複数の提案から着想を得ています)

注目すべきは「Ziggy ERM」が定まっていないことです。ERMを「Exchange Rate Multiprocessor」という意味に変更することもできます。必要に応じてアイデア全体を変えることも可能ですが、ここでは機能が優先されます。

このアイデアは反復使用することが可能です。再編集が必要な場合はこの記事の冒頭に変更履歴を掲載します。

さあ、自由に意見交換をする議論を始めましょう。

『The Ziggy UST Action Plan』の原文はこちら
Bybit公式サイト

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