この記事は、Terra Classicの開発者、バリデータ運営者であるBilbo Baggins氏(@OhhBilboBaggins)が2023年4月20日に公開した提案『Terra Allies Development Team Spending Proposal & Trial Period』の内容を日本語訳した記事となります。
提案の要点
- L1開発に貢献することを目的とした新たな開発チーム「Terra Allies」の発足
- L1 Task Forceの補助的な役割を担い、開発スピードを加速させる
- 信頼を築くことを目的としたオープンなコミュニケーションチャネルを構築
新たなTerra Classic開発チーム「Terra Allies」
この記事は、Terra Classic(LUNC)チェーンの L1 開発に貢献することを目的とした、新たな開発チーム「Terra Allies」に資金を提供するための支出提案です。
既存のL1チーム「L1 Task Force」の開発努力とロードマップの優先順位に対して補助する形で開発を進め、Terra Alliesは複数のチームがブロックチェーンの開発に貢献できる基盤を築くことで「LUNCの復活を加速させること」を目指します。
また、第1四半期 / 第2四半期のコミットメントに縛られない独立した5人のシニアエンジニアを活用し、現在のL1チームのスケジュールのギャップを埋めるような比較的早い成果物を優先して開発作業を行います。
Terra Classicチェーンの利益に貢献
L1 Task Forceの主な目標は「第1四半期からの未完了項目の完了」と「第2四半期のパリティ(*1)のリリース」です。
Terra Classic:L1開発チーム「L1 Task Force」第2四半期の活動・予算提案|Prop 11462
この記事は、Terra Classic L1開発チーム「L1 Task Force」のメンバーであるLuncBurnArmy氏が2023年3月30日に公開した提案『Joint L1 Task Force Q2』の内容を日本語訳した記事となります。
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我々Terra Alliesは、L1 Task Forceが「Prop 11462」で提案したロードマップの完遂に集中できるためのスペースを提供することが "Terra Classicチェーン最善の利益" になると考えています。
なお、Terra Alliesチームは、パリティ達成のための作業範囲からは外れ、他のL1開発に力を注ぎます。
この提案には「コミュニティの方々に私たちのチームについて知ってもらい、エンジニアとの提携がどのようなものか理解してもらう」という狙いもあります。コミュニティは私たちの作業実績をタイムリーに受け取ることが可能です。
この提案がコミュニティに十分な自信を与え、私たちのチームが皆様の利益のために貢献する機会へと繋がることを心から願っています。複数の開発チームの存在が "Terra Classicチェーンへの貢献につながる" ということは言うまでもありません。
Terra Alliesの活動内容
この提案では、以下の内容を実施することを目指します。
「Prop 11322」の実装
「Prop 11322」の可決によって指定された「バリデータコミッションを最低5%に引き上げ」をコードレベルで実装します。この提案は2023年2月に ガバナンス 投票で可決されましたが、現在もコードベースの解決策が実装されず、バリデータ の手数料が5%未満のままです。
Terra Alliesは必要な変更を実装し、テストネット上で異なるバリデータの手数料設定でコード変更をテストすることでこの問題を解決します。
Allianceモジュールをコードベースに統合
L1 Task Forceがパリティのアップグレードをリリースした後を目処に「Allianceモジュール」をコードベースに統合します。これにより、新たな流動性をTerra Classicチェーンに引き付ける手段を得ることができます。
コードの品質・一貫性・安定性を高める
コードベースに自動linting(*2)とコードスキャンプロセスを統合し、コード品質、一貫性、安定性をより高い基準で維持します。
Terra Alliesチームメンバー
Terra Alliesチームメンバーは以下の通りです。
- Bilbo Baggins:シニアソフトウェアエンジニア / アーキテクト
- Solid Snake:シニアエンジニア / システムアーキテクト
- NotJoshC:シニアエンジニア
- MangoChutney:シニアエンジニア
- Chopstick Sensei:シニアエンジニア
Terra Alliesチームの要求予算について
コミュニティ、Terra Allies開発チーム両方のリスクを最小限に抑えるために「分割払いのスケジュール」を提案します。
これにより、開発作業が完了したことがコミュニティによって確認されるまで承認された全額が引き出されることがないため、コミュニティプール資金へのリスクを最小限に抑えることができます。
【Terra Alliesチーム予算】
- Bilbo Baggins:4,750ドル
- Solid Snake:4,750ドル
- NotJoshC:3,500ドル
- MangoChutney:3,500ドル
- Chopstick Sensei:3,500ドル
合計:20,000ドル(約2,696,000円)
執筆時(2023年4月20日)のレートで「178,571,428.57142857 LUNC」となり、この提案が可決された場合、最初の半分にあたる10,000ドル相当のLUNCを受け取り、上記のすべての項目を提供した後に残りの半分を受け取ります。
Terra Alliesチームの行動規範
契約者はプロフェッショナルな態度で行動しなければなりません!個人のSNSでコメントするかどうかに関わらず、あなたたちは私たちのコミュニティの顔です!
そのため、以下の行為は容認されません:窃盗、賄賂、重大な過失、詐欺、事実情報の誤った提示、他の組織や個人への嫌がらせ、いじめ、攻撃的または脅迫的な行動、暴力の脅しなど。
LUNCコミュニティを最善の力で代表し、投資家の利益を守りながら、すべての人に敬意と尊厳を持って接することが求められます!
協力:@froggirlpho
Terra Alliesチームへの問い合わせ
私たちTerra Alliesはコミュニティと繋がり、私たちを知ってもらいたいと考えています。そして、対話を生み出し、信頼を築くことを目的としたオープンなコミュニケーションチャネルを維持したいと考えています。
そのため、コミュニティメンバーやバリデータ、インフルエンサー、そしてLUNCを支持するすべての人々に私たちのチームやこの提案に関する質問があれば、遠慮なくお問い合わせください。
私たちはコミュニティとの関わりを大切にしています。上記のいずれかの方が私たちと話をしたい場合は、Agoraでの AMAスレッド(Bilbo Baggins、Solid Snake、MangoChutney、Chopstick Sensei、NotJoshCとの共同作業とAMA)や、Terra Allies Discord でコミュニケーションを取ることができます。
また、この提案に関連する質問をこのAgora提案のスレッドに投稿することもできます。
ガバナンス投票について
【YES】
提案 YESに投票した場合、この提案に同意し、上記の条件に同意したことになります。
【NO】
NOに投票した場合、この提案に反対し、上記の条件に反対したことになります。
【ABSTAIN】
ABSTAINに投票した場合、この提案について特に強い意見がないということです。
【NO WITH VETO】
NO WITH VETOに投票した場合、この提案の全体的な前提に強く反対していることになります。
『Terra Allies Development Team Spending Proposal & Trial Period』の原文はこちらTerra Classic:L1開発チーム「L1 Task Force」第2四半期の活動・予算提案|Prop 11462
この記事は、Terra Classic L1開発チーム「L1 Task Force」のメンバーであるLuncBurnArmy氏が2023年3月30日に公開した提案『Joint L1 Task Force Q2』の内容を日本語訳した記事となります。
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