Terra Classic(LUNC)

Terra Classic:Prop 11487「ダイバージェンスプロトコル」のテスト|faffy

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この記事は、Terra Classicの開発者であるfaffy氏(@faffyswap)が2023年7月12日に公開した『Testing proposal 11487: The divergence protocol』の内容を日本語訳した記事となります。

提案の要点

  • Redlinedrifter氏の提案をテストし、実用的なアルゴリズムに変換することに取り組んでいる
  • 課題もあり、代替案として「アウトプットへの課税」も検討している
  • 異なる値や計算式で税率をテストすることで「最も効果的なアプローチの特定」ができる

RedlineDrifter提案の掘り下げ

私たちは現在、Redlinedrifter氏の提案をテストし、そのコンセプトを実用的なアルゴリズムに変換することを目指しています。

この旅は提案を理解し、そのアルゴリズム表現を把握することから始まります。

DEX(分散型取引所)は、そのシンプルさのおかげでこれらの実験のための研究室として機能しています。

複雑なオーダーブックがなく「組み込まれたAMM(自動マーケットメーカー)」と「取引の再現性の簡易さ」が私たちのプロセスを加速させ、さまざまな可能性を探求するのを助けています。

では、Terra Classic(LUNC)の文脈での仮想通貨マーケットメイキングの魅力を掘り下げてみましょう。

RedlineDrifter氏の提案
USTCリペグ案「ダイバージェンス手数料と買い戻しプロトコルの実装」|RedlineDrifter

この記事は、Terra Classicの開発チーム「Terra Rebels」メンバーであるRedlineDrifter氏が2023年4月12日に公開した提案『USTC Incremental Repeg, Buybacks, Staking, Swaps』の内容を日本語訳した記事となります。

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ダイバージェンスTaxは諸刃の剣

ダイバージェンスTax提案は理論的には魅力的に感じますが、同時に課題も抱えています。

それは「ディペグ の際にショート(売り)の価格を積極的に引き下げることになり、裁定取引者 を阻害してプール機能を損なう可能性がある」ということです。

さらにこの積極的な戦術は「取引量の減少と取引手数料の減少をもたらす可能性」もあります。

その反面、インパーマネントロス(*1)とさらなるディペグに対する保護を提供します。

(*1)インパーマネントロス:DeFiプロトコルに流動性を提供した場合や、流動性を提供せずに資産をホールドした場合を比較した際に発生する損失で、流動性を提供した通貨ペアに価格変動が発生すると必ず発生する損失

裁定取引(アービトラージ)の課題

裁定取引(アービトラージ)とは、資産価格の不均衡から利益を得るために資産の売買を同時に行う戦略であり、マーケットメイクに重大な複雑性をもたらします。

USTCの文脈では、個人の売りを妨害したり課税したりすることは価格変動や市場活動を停滞させ、店を閉めるようなものです。

代替案「アウトプットへの課税」

代替案として「マーケット活動は通常通り継続するが、アウトプット(*2)に課税する」という別のルートを考えています。

(*2)アウトプット:金融用語で、生産要素を投入して生産された財・サービスのこと

これにより、いくつかの技術的な問題が解決される可能性がありますが、初期の提案ほど効果的ではないかもしれません。ですが「出発点としては有望である」と考えています。

【例】

DEXで0.8ドルから100万ドルを空売りして、CEXで0.6ドルで買い戻すことを考えている裁定取引者を考えてみましょう。

この取引では20万ドルの利益をもたらします。提案している課税制度では4万ドルが控除され、裁定取引者は16万ドルの利益を受け取ります。

バックテストとアルゴリズムの調整

税率は「より好ましい結果を得るために調整することが可能」で、異なる値や計算式をテストすることで、最も効果的なアプローチを特定することができます。

バックテストとアルゴリズムの調整は、マーケットメイキングプロセスを洗練するための重要なコンポーネントを形成します。

これらのツールは「取引戦略の歴史的なテストと最適なパフォーマンスを達成するためのアルゴリズムの微調整」を可能にします。

結論

仮想通貨のマーケットメイキングとアルゴリズムの安定設計は動的で複雑なプロセスであり、あらゆる場面で課題が伴います。

Terra Classicプロジェクトは、これらのハードルがイノベーションと継続的な学習を通じて「どのように克服できるかのユニークなケーススタディ」となります。

下記のgithubで対応する問題をチェックし、進捗状況を確認して進行中のディスカッションに参加してください。

『Testing proposal 11487: The divergence protocol』の原文はこちら
RedlineDrifter氏の提案
USTCリペグ案「ダイバージェンス手数料と買い戻しプロトコルの実装」|RedlineDrifter

この記事は、Terra Classicの開発チーム「Terra Rebels」メンバーであるRedlineDrifter氏が2023年4月12日に公開した提案『USTC Incremental Repeg, Buybacks, Staking, Swaps』の内容を日本語訳した記事となります。

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